福岡県農業総合試験場研究報告21　(2002)　pp　67-71

葉ゴボウ品種‘恩智極早生白茎’の休眠，抽だい特性と栽培法

林田達也・片山貴雄・尾形武文^１）
（豊前分場）

［摘要］茎葉を主として利用する葉ゴボウの品種‘恩智極早生白茎’の栽培法を確立するために，休眠や抽だいの特性および播種時期と保温施設，保温資材が異なる場合の生育，収量について明らかにした。
１ 葉ゴボウ品種‘恩智極早生白茎’を秋播きした場合，冬期にも葉が展開し，休眠は認められなかった。
２ ‘恩智極早生白茎’を秋播きした場合， 3月中旬より抽だいが認められた。抽だいは根径が太いほど起こりやすく，16時間の長日条件により促進された。
３ 葉ゴボウ品種‘恩智極早生白茎’を北部九州において栽培する場合， 9月下旬から10月下旬に播種し，大型ハウスや小型ハウス，トンネルおよび露地で栽培することが可能であり，これらの栽培法を組み合わせることにより， 2月中旬から 4月上旬までの長期収穫が可能である。

［キーワード：葉ゴボウ、休眠、抽だい、栽培法］

1)現農産研究所

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