福岡県農業総合試験場研究報告19　（2000）　pp　21 - 24

水稲品種‘つくし早生’の食味向上のための栽培法
第２報 早期穂肥と１回穂肥施用法の現地実証

田中浩平^１）・尾形武文^２）・陣内暢明・原田皓二^１）
（農産研究所）

［摘要］水稲品種‘つくし早生’の食味向上を図るため、福岡県内各地において、穂肥の時期や量を変えた施用法が、食味や生育、収量に及ぼす影響を明らかにした。
１　穂肥時期を慣行より１週間早めて施用することにより、米のタンパク質含有率は0.4％減少し、食味が向上した。�u当たり籾数は12〜16％増加し、１〜４％増収した。
２　慣行の穂肥施用法の２回目の穂肥を省略することにより、米のタンパク質含有率は0.4％減少し、食味が向上した。�u当たり籾数と収量は慣行と同程度であった。
３　以上より、県内の現地において、早期穂肥と１回穂肥が、‘つくし早生’の食味向上に有効であることが実証された。

［キーワード：食味、水稲、タンパク質含有率、つくし早生、穂肥］

1)現筑後分場、2)現豊前分場

全文(pdf　526KB)

目次へ戻る　　back to contents