[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@オガクズを副資材とする堆肥(以下オガクズ堆肥)は、技術指標の数値に比べ、全窒素、リン酸含量は、同程度であるが、加里含量は、0.6ポイント以上高い(表1)。
Aモミガラを副資材とする堆肥(以下モミガラ堆肥)は、オガクズ堆肥に比べ、全窒素、加里含量は同程度であるが、リン酸含量は
0.7ポイント低い(表1)。
Bオガクズ及びモミガラ堆肥は、ともに全窒素含量1.5%以上2.0%未満のものが多い。また、リン酸及び加里含量は技術指標の値を大きく上回る堆肥が多い(図1、2、3)。
Cオガクズ堆肥は、水分含量が60%以上80%未満のものが多いのに対し、モミガラ堆肥は、一般に水分含量が低く、70%以上の堆肥はほとんどない(図4)。
[成果の活用面・留意点]
@現在県内で生産される乳牛ふん堆肥の成分値として技術指標に掲載し、活用する。
A耕種作物に堆肥を施用する場合、リン酸および加里含量は変動幅が大きいので成分を測定して利用する。
[具体的データ]
[その他]
研究課題名:近赤外分析計による堆肥成分迅速評価法の確立
予算区分:経常
研究期間:平成 8年度(平成 8〜10年)
研究担当者:小山太、今村和彦、高椋久次郎
発表論文等:平成 8年度畜産関係試験成績書