[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@出荷体重は23カ月齢の 687kgに比べ,25カ月齢は 733kgと重くなるが,1kg増体に要したTDN摂取量はわずかに低下する。(表1)
A20カ月齢以降の1日当たりTDN摂取量は25カ月齢まで約 6kgでほぼ一定に推移するものも,代謝エネルギーの総要求量に占める成長・肥育の割合は,23カ月齢から25カ月齢にかけて約10%低下する。(図1)
B23カ月齢以降は脂肪の蓄積が進み,23カ月齢に比べて25カ月齢の肉質は脂肪交雑(BMS
No)や肉のきめ等が優れ,ロース芯の脂肪含量も多い。このため市場評価が高い肉質等級「4等級」の出現割合は増加し,粗利益も向上する。(表1,図1,表2)
C血液性状は血糖値が月齢とともに低下する傾向にある。また,内臓所見では23カ月齢に比べ25カ月齢はルーメン粘膜の色がうすく,全頭に膀胱結石が認められる。(表3,4)。
[成果の活用面・留意点]
@県産銘柄牛肉「福岡牛」の産地育成に役立てる。
A肥育期の移行に伴う給与飼料の切り替えには,4週間程度かけて馴致する。
B飼料は "県産銘柄牛「福岡牛」の飼い方" に基づき,乾物TDN水準を
肥育前期(10〜15カ月齢)は75%,肥育中期(15〜20カ月齢)と後期(20カ月齢以降)は80%を用いる。
[具体的データ]
[その他]