[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@本県で平成5〜6年に乳用牛群検定を実施した乳牛2,993頭の検定成績を用いて、泌乳曲線モデルとしての多次回帰式及び指数関数式(Woodの実験式)の推定精度を検討した。その結果、分娩後の日乳量、乳脂率及び乳蛋白率について、四次式以上の多次回帰式は、指数関数式(Woodの実験式)に比較して寄与率が高く、特に、五次回帰式は実測値とほぼ一致する推定精度を持ち、本県乳牛の泌乳特性に良く適合する(表1、図1、図2、図3)。
A五次回帰式による本県の標準的な泌乳曲線は、分娩後の泌乳ピ−ク到達日53日、泌乳ピ−ク乳量30.4kg、305日乳量7,653kgである(図1)。
B乳脂率は分娩後65日に最低の3.42%となり、分娩後45〜94日の間では3.5%を下回る。乳蛋白率は分娩後54日に最低の2.85%となる(図2、図3)。
[成果の活用面と留意点]
@分娩後の乳量及び乳成分の推移に関する標準的な指標として用いることにより、牛群能力の評価や適正な牛群構成等についての指導資料として活用する。
A農家の牛群能力の判断資料として用いる場合には、個体ごとの分娩後日数を日乳量の推定式に代入し、その日乳量の合計と1日バルク乳量を比較する。
[具体的データ]
[その他]