[要約]シクラメンの12月出し栽培において、液肥を底面から給液する場合の給液窒素濃度は、鉢上げ後の育苗期では25ppm、鉢替え後の生育中期では50〜75ppm、また出荷前の生育後期では75〜100ppmになるように管理すると、外側の葉の大型化がなく、適期に日持ちのよい高品質な鉢物が生産できる。
[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@鉢上げから開花期までを通して給液窒素濃度を一定とした場合には、50ppmが適当であり、慣行の置肥による施肥方法と比較して鉢物品質が優れる。100ppm以上の濃度で栽培すると、葉が大型化し、品質が低下する(表1)。
A生育段階に応じた培養液管理を行うには、鉢上げ後6月上旬までの育苗期では窒素濃度25ppm、鉢替え後の生育中期では50〜75ppm、9月上旬以降の生育後期では75〜100ppmとすると、大幅な開花の遅れがなく、日持ちがよくなり(データ略)、鉢物品質が優れる(表2)。
[成果の活用面・留意点]
@花き栽培技術指針に登載し、シクラメンの底面給水栽培における培養液管理法のための技術資料として活用する。
[具体的データ]
[その他]