[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@プランタを利用した簡易ロックウール栽培における培養液濃度は、大塚ハウスA処方を基本とする場合、ECが1.0dS・m−1(ms/cm)となるように調整して管理する。EC0.5dS・m−1では出葉速度が遅れ、花茎数が減少する(表1)。
Aロックウールプランタへの植え付けは、1プランタ当たり3〜4株とし、2〜3cmの深さにくり抜いたロックウールマットの穴にポット苗を植え込む(図1、表2)。
B開花促進のため、冷房施設内(昼温25℃、夜温15℃)において17:00から日没まで暗黒処理(11時間日長)を行うことにより、花茎の発生株率が高くなる。また、ミュールターナ系の品種では花茎の発生日が早くなる(表3)。
[成果の活用面・留意点]
@ファレノプシス切り花のロックウール栽培における安定生産のための資料とする。
A培養液は大塚ハウス1号、2号及び5号を30:20:1の割合で混合したものを、1〜2
週間に1回の割合で、プランタ下部の液槽に補給する。
[具体的データ]
[その他]
研究課題名:洋ラン切花の簡易ロックウール栽培装置利用による良品生産
予算区分:経常
研究期間:平成8年度(平成5〜8年)
研究担当者:谷川孝弘、小林泰生、松井洋
発表論文等:平成5〜8年度園芸研究所野菜花き部花き花木研究室成績概要