[背景・ねらい]
[成果の内容]
@トルコギキョウの早生品種「若紫」と「あずまの粧」を用いた11月出し栽培では、8週間の冷房育苗を行って8月上旬に定植することにより、夜冷育苗や苗冷と比較して開花が早くなり、切り花長も長くなる。7月下旬定植ではいずれの低温処理法も10月下旬〜11月上旬に開花するが、切り花長が50〜60cm台と短くなる(表1)。
A秋冬期が低温・寡日照となる12〜1月出し栽培では、冷房育苗または苗冷を行って8月中旬に定植することにより、夜冷育苗と比較して開花株率が高く、開花が早くなり、切り花長も長くなる。冷房育苗と苗冷による切り花品質の差はほとんど認められない。9月上旬定植では、いずれの低温処理法についても2〜3月に開花し、開花株率が低下する(表2)。
[成果の活用面・留意点] @花き栽培技術指針に登載し、11〜1月出し栽培技術資料として活用する。
[具体的データ]
[その他] 研究課題名:トルコギキョウの作型と夏季低温処理法 予算区分:経常
研究期間:平成8年度(6〜8年) 研究担当者:小林泰生,谷川孝弘,松井洋
発表論文等:平成6〜8年度園芸研究所野菜花き部花き花木研究室成績概要