[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@消灯後、花芽分化・発達期における夜間最低気温が12.5℃以下では、花蕾の発達が遅れ、高所ロゼット株が発生し、また花首曲がりや癒着症の発生が多くなる。消灯後最低3週間を夜間最低気温15℃以上で管理することにより、花蕾の発達が早くなり、花首曲がりの発生を軽減できる(表1、表2)。
A追肥の施用量が相対的に多くなると、花首曲がりや癒着症が確実に増加することから、追肥の施用量には十分に配慮するとともに、消灯から3週間後までの肥効をできるだけ抑えるように管理する(表3、表4)。
B発蕾期前後にB−9の500倍液をキクの茎頂部に処理することにより、花首曲がりの程度を軽減することができる(データ省略)。
[成果の活用面・留意点]
@花き栽培技術指針に登載し、キクの花首曲がり防止対策資料として活用する。
A消灯後2〜3週間は灌水をやや控えぎみとし、肥効を抑えながら花芽分化・発達を着実に促すようにする。
B発蕾後に花首曲がりを認めたら、深夜から早朝にかけての気温を17〜18℃の高めに管理することにより、花首曲がりの助長を軽減できる。
[具体的データ]
[その他]
研究課題名:電照ギクの花首曲がり防止対策技術
予算区分:経常
研究期間:平成8年度(5〜8年)
研究担当者:谷川孝弘、小林泰生、松井洋
発表論文等:園芸学会雑誌64巻別1・65巻別2、平成5〜8年度園芸研究所野菜花き部花き花木研究
室成績概要