秋ギク「秀芳の力」黄色種の優良系統「95−2」 |
[要約]秋ギク「秀芳の力」黄色種27系統から選抜した系統「95−2」は、電照抑制11月から1月出し及び4月出し二度切り栽培で、在来系統と比較して、切り花長が長く、花色も濃く鮮明で、花形が良く品質が優れる。
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園芸研究所・野菜花き部・花き花木研究室 |
連絡先 |
092-922-4364 |
部会名
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園 芸
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専門
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育 種
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対象
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花き類
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分類
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普及
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[背景・ねらい]
本県の電照ギク主要品種は、白色種は「秀芳の力」、黄色種は「秀芳の力」の枝変り品種である。 黄色種は、花色の濃淡等、変異が見られ、 周年安定的な高品質切り花生産上問題となっている。産地の競争力を強化するためには、切り花形質に優れた、より鮮やかな花色を有する優良系統の選抜が求められている。そこで、県内電照ギクの各産地から収集した「秀芳の力」黄色種の中から、切り花形質や花色に優れた系統を選抜する。 (要望機関名:八女普(H8))
[成果の内容・特徴]
1.平成7年から9年にかけて収集した「秀芳の力」黄色種の27系統について、電照抑制11月出し栽培や電照抑制12月出しおよび
4月出し二度切り栽培を行い、切り花形質が良く花色に優れた「95−2」を選抜した( 図1、 表1、 表2)。
2.優良系統「95−2」は、切り花長が長く、重量も重くボリュームがあり、花色は黄色が濃く、鮮明で、花弁の乱れも少なく花形がよい( 表2)。
[成果の活用面・留意点]
1.電照ギク産地における「秀芳の力」黄色種の優良系統として普及できる。
[その他]
研究課題名:「秀芳の力」黄色系の優良系統選抜
予算区分:経常
研究期間:平成11年度(平成8〜11年)
研究担当者:國武利浩、谷川孝弘、黒柳直彦
発表論文等:平成8〜11年度園芸研究所野菜花き部花き花木研究室試験成績書
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