園芸研究所・野菜花き部・施設機械研究室 [連絡先]092-922-4111
[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@畝内の位置別pF値は、灌水直後から2日間の推移を見るとイチゴの土耕栽培の場合、地下5cmでは2.3〜1.7と極端に変化し、逆に、地下25cmでは1.7〜1.5で変化の幅が小さい。地下15cmでは2.0→1.6(灌水直後)→1.9の範囲で変化した(図1)。
A灌水方式別の畝内の土壌水分(灌水1、24、48時間後)は、イチゴの土耕栽培の場合、1日5回、pF値によってイチゴ用灌水チュ-ブで少量灌水を行う方式では、地下15cmのpFが1.7→1.8→1.9、地下25cmが1.5→1.6→1.7という変化を示し土壌水分の変化幅が小さい。一方、1日1回、pF値によって多量灌水を行う方式では、地下15cmが48時間後も1.5の値を示した(図2)。
B灌水資材別の畝内の土壌水分は、トマトの隔離床栽培の場合、地中多孔質ゴムホ-ス利用では地表散水チュ-ブに比べて灌水をゆっくり行うため、隔離床の端の部分まで水が浸透する(図3)。一方、イチゴの土耕栽培の場合の地中多孔質ゴムホ-ス利用では、畝端への水の浸透性は優れるが、地下5cm地点への水の浸透が不十分である。また、地中点滴ホ-ス利用では、点滴方式のため、場所により水分の乾湿ムラが生じ易い(デ−タ略)。
[成果の活用面・留意点]
@施設園芸作物の栽培における灌水の自動化技術を確立するための基礎資料として活用する。
[具体的データ]
[その他]