[成果の内容・特徴]
@草姿はやや立性で草勢は強く、冬期でも草勢の維持が容易である。
A収量は「とよのか」に比べて年次間変動も小さく安定して多い(第1図)。
B「とよのか」に比べて花芽分化時期、開花時期がやや遅い(第1表)。
C果実の大きさは「とよのか」とほぼ同等であるが、肉質が緻密で重量感があるため外観はやや小さ目である。果形は長円錐形で光沢がある(第2表)。
D果皮色は「とよのか」に比べて濃い赤色(第2表)で、厳寒期でも着色不良果は発生しないので、葉除けなどの着色不良果発生防止のための作業が不要となる。
E果実はBrix(糖度)および糖酸比は安定して高く、時期的な変動が少ない。果実は「とよのか」より硬く(第2表)、収穫や調整時における果実の傷みが少ない。
F「とよのか」に比べて果実の香りは少ない(第2表)。
[成果の活用面・留意点]
@福岡県野菜推奨品種一覧に登載し、省力栽培に適する品種として普及を図る。
Aマルチフィルム上で果実が水浸すると「とよのか」より果皮が傷み易いので、果実の下には果実マットを敷く。
B特定の病害虫に対する抵抗性はなく、炭そ病には「とよのか」と同程度〜やや弱い(育成地における特性検定試験取り纏め資料)。
[具体的データ]
[その他]