福岡県農業総合試験場研究報告20 (2001) pp 48−52

リーフレタス品種‘フリルアイス’の特性と標高の高い地域におけるリーフレタスの周年作付け体系
林田達也・柴戸靖志1)・尾形武文・浜地勇次2)
(農前分場)

[摘要]福岡県におけるリーフレタス(Lactuca sativa L.)の端境期である夏季の作型を確立するために、緑色系リーフレタスの品種‘フリルアイス’の抽たい特性と本ぽの標高の違いが生育および収穫物の品質に及ぼす影響を明らかにした。また、標高の高い地域(340m)におけるリーフレタスの周年作け体系について検討した。
1 緑色系リーフレタス品種’フリルアイス’は、晩抽レッドファイヤー’と同様、抽だ いが遅く、長日条件では抽だい後の茎長が‘晩抽レットファイヤー’より短かった。
2 ‘フリルアイス’を夏季に冷涼な標高340mの地域で栽培することで6月下旬どり、 9月上旬どり、が可能である。三要素の施肥量は6月下旬どりでa当たり2.4kg,9月上旬どりでa当たり1.2kg、栽植密度はa当たり590株で調製重および品質が優れた。
3 ‘フリルアイス’の食味の総合評価はクリスプヘッド型の品種‘オリンピア’より劣 ったが、‘晩抽レッドファイヤーより優れた。
4 標高340mの地域では‘フリルアイス’、’晩抽レッドファイヤー’およひ‘レッドフ ァイヤー’を用いることで年間5回の作付けが可能であった。

[キーワード:リーフレタス、品種、フリルアイス、標高、作型]

 Characteristics of Leafy-Type Lettuce Cultivar,‘Frillice’and Year-round Culture at High Altitude Regions. HAYASHIDA Tatsuya,Yasushi SHIBATO, Takefumi OGATA and Yuji HAMACHI (Fukuoka Agric. Res.Cent., Chikushino, Fukuoka 818-8549, Japan) Bull. Fukuoka Agric. Res.Cent. 20: 48 - 52 (2001)

[Key words : lettuce, cultivar, 'Frillice', altitude, cultivation type]

 

1)現園芸研究所  2)現農産研究所

 

全文  full text  (pdf 746KB)

 

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