福岡県農業総合試験場研究報告18 (1999) pp 131 - 135
夏季の照明方法と蛋白質摂取量がシャモ雄の繁殖能力に及ぼす影響
上田修二・西尾祐介・福原絵里子・村上徹哉・津留崎正信
(畜産研究所)
[摘要]‘はかた地どり’の雄種鶏であるシャモについて、夏季における繁殖性の低下を防止するため、照明方法および蛋白質摂取量が精液性状、受精率に及ぼす影響について検討した。1994年9月、1995年1月、5月に餌付けしたシャモ雄の精液量と精子数を1995年7月〜1996年6月まで調査した。1射精当たりの精液量は0.6〜1.2mlの範囲であり、夏季は少なく、秋季から冬季にかけて増加し、冬季から春季は安定的に推移した。1射精当たりの精子数は20〜44億であり、秋季から春季にかけて増加し、春季から夏季にかけて減少する傾向が認められた。シャモ雄の夏季における精液量と精子数の減少を防止し、受精率を低下させないためには、夏至以降の照明時間を15分ずつ漸増させるとともに、蛋白質を1日当たり28g摂取させることが有効と考えられた。
[キ−ワ−ド:シャモ、照明方法、蛋白質摂取量、精液性状、受精率]
The effects of illumination method and the amount of protein intake on fertility of male
gamefowl during summer. UEDA Shuji, Yusuke NISHIO, Eriko FUKUHARA, Tetsuya MURAKAMI and Masanobu TSURUSAKI (Fukuoka Agricultural Research Center, Chikushino, Fukuoka 818-8549, Japan) Bull. Fukuoka Agric. Res. Cent.18: 131 - 134 (1999)
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