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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第117号(2013年10月1日発行)

●発 者 福岡県農業総合試験場

研究企画部 知的財産活用課

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メールマガジン10月号をお届けします。

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Trick or treat

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・トピック

むかしむかし

・旬もの生育状況

 キク、ナシ

・福岡県の主な農産物の生産状況

・病害虫発生予報(10月)

・生育情報(果樹)

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◆トピック◆

本格的な秋になりました。

秋と言えば、定番の“食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、” あなたの秋はどれでしょう。

 

“食欲の秋” これは放っておいても勝手にやってきて、お腹の肉を豊かにしてくれます。

“スポーツの秋” 2020年のオリンピック東京大会が決定し、7年後を目指してスポーツ熱がいっそう高まっていくでしょう。お腹の肉対策も重要です。

 

そして“読書の秋” 秋の夜長に久しぶりに絵本を開いてみるのはいかがでしょうか。

ちょっと長くなりますが、「さるかに合戦」を覗いてみましょう。

 

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むかし、むかし、ある処にカニとサルがおりました。

 

ある日、カニが、拾ったおにぎりを持って歩いていると、柿の種を拾ったサルが声をかけました。「カニさん、おにぎりと柿の種を交換してよ。柿の木を育てれば、毎年、沢山、柿が食べられるよ」

 

騙されたとも知らず、カニはおにぎりと柿の種を交換し、一所懸命に育てました。

「早く芽を出せ柿の種、出さぬとハサミでちょん切るぞ」、柿はどんどん大きくなって、沢山の実がなりました。

 

またもサルが現れて「カニさんは木に登れないだろう、代わりに登って実をとってあげよう」

でも、ずる賢いサルは自分だけ熟した美味しい柿を食べてカニには全然くれません。

それどころか、カニに青くて硬い実を投げつけ、とうとうカニは死んでしまいました。

 

後に残されたカニの子供たちは、親の敵を討とうと栗、蜂、牛糞、臼に相談しました。

サルが留守の間に栗は囲炉裏の中、蜂は水桶の中、牛糞は土間、臼は屋根に隠れました。

 

何も知らないサルが家に帰って来て囲炉裏で暖まろうとした時、熱い栗がはじけました。サルが水で冷やそうと水桶のところに行くと蜂が刺し、あわてて家から逃げようとして牛糞で滑って転び、そこに臼が屋根から落ちてきて、サルは潰されてしまいました。

めでたし、めでたし(ちょっと残酷です)。

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この物語は時代によって変化していて、最後の場面は臼の下敷きになったサルの首をカニがハサミで挟むというものもあります。牛糞が出てこなかったり、牛糞の代わりに昆布やアラメ(海草の一種) 栗の代わりに卵、他に包丁が出てくる話もあるようです。

 

とは言え、「さるかに合戦」の始まりは、おにぎりと柿の種。この二つが争いのきっかけになったことは、いつも変わりません。

 

しかし、遂にこの争いを防ぐ方法を福岡県が作り出しました。柿の種を無くしたのです。

 

農業総合試験場は2011年に種の無い甘柿「秋王(あきおう)」を作り出しました。

これまで種の無い渋柿はありましたが、世界中探しても種の無い甘柿はありません。「秋王」は世界初の種無し甘柿です。

 

甘柿には、種の有無や数によって熟したときに渋みが残ることがある“不完全甘柿”と熟すと必ず渋みが無くなる“完全甘柿”があります。「秋王」は“完全甘柿”です。

 

柿の渋みはタンニンという成分で水に溶けているために食べたときに渋く感じます。このタンニンが水に溶けなくなると渋みを感じなくなります。

 

“不完全甘柿”は、タンニンを水に溶けにくくする物質が種から出ることでタンニンが固まり(いわゆる柿のゴマ)、渋みが無くなります。このため、種が少ないと渋みが残ります。

 

“完全甘柿”は実が小さい時はタンニンがありますが、大きくなる途中でそれ以上増えなくなり、実が大きくなるにつれてタンニンが薄まったり、水に溶けなくなって渋みが無くなります。

 

今、たくさん栽培されている「富有」は“完全甘柿”ですが、残念ながら種があります。

 

「秋王」は種がないので、ナイフで切るのも食べるのも楽な品種です。

「富有」よりも実が大きく、糖度が高く、サクサクとした食感です。

収穫の盛りは10月中旬で、「富有」よりも早い時期から美味しさを楽しむことができます。

 

現在、農家の皆さんが栽培準備を進めていて、2016年から本格的に出荷される予定です。

写真⇒http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/h25syunmono/akiou.pdf

詳しくはこちら:http://farc.pref.fukuoka.jp/farc/shuyosei/H2403/shu01.pdf

 

カニとサルの争いの種も無くなる、世界初の種なし甘柿「秋王」、お楽しみに!(かめ吉)。

 

◆旬もの生育状況◆

 農業総合試験場が研究している農作物の生育状況や風景です。

◇キク

写真⇒http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/h25syunmono/kiku.pdf

 

◇ナシ

写真⇒http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/h25syunmono/nashi.pdf

 

◆福岡県の主な農産物の生産状況◆ (専技情報より抜粋)

  普通期水稲・大豆・イチゴ・冬春ナス・カキ・イチジク・トルコギキョウ・クルクマ・

 肉用牛

について生産状況をお知らせします。(9月13日現在) 

http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/joukyou/1310joukyou.pdf

 

◆病害虫発生予報◆          

・病害虫発生予報第7号(10月)     

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。       

詳細は病害虫防除所HPへ。      

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

※ 病害虫発生予察警報(水稲:トビイロウンカ)が発表されております。ご確認ください。

 

◆生育情報(果樹・農産)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・生育概況(常緑果樹・9月1日現在)

・生育概況(落葉果樹・9月1日現在)

 果樹部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

・生育概況(大豆・9月25日現在)

 農産部のホームページ

  http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

◆知的財産権センターからのお願い◆

 農業総合試験場では、イチゴの「あまおう」、米「元気つくし」、イチジク「とよみつひめ」や

柿の「秋王」等の新品種を育成してきました。

 これらの苗は、福岡県が県内の契約書を交わした農業者に限定して配布(有償)しており、そ

れ以外の人は、苗を入手して栽培することはできません。

 もし、このような苗や県外の方が生産した果実の販売がございましたら、無断栽培の可能性が

高いので農産物知的財産権センター(092-924-2986)へご連絡ください。

 

◆その他◆

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 

農業総合試験場ではメールマガジンの内容充実をめざしています。

「こんな話題を掲載して欲しい」、「もっと詳しい情報が欲しい」等、

ご意見・ご要望がございましたらお聞かせください。

ご感想もお待ちしております。      

 あて先:chizai@farc.pref.fukuoka.jp

 

 バックナンバーはこちら

 http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga_info.html

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818-8549
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TEL 092-924-2986
FAX 092-924-3084
e-mail: chizai@farc.pref.fukuoka.jp
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