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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第84号(2011 114日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン1月号をお届けします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・トピック

  2010年農林水産研究成果10大トピックス」の選定について〔農林水産省〕

(今月の「農総試成果情報『研究だより』」はお休みです

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 天気は、平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いでしょう。

向こう1か月の平均気温は、低い確率が70%です。日照時間は、平年並み

または少ない確率ともに40%です。

週別の気温は、1週目は低い確率が80%です。2週目は、低い確率が

60%です。3〜4週目は、平年並みまたは低い確率ともに40%です。

     (1月14日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第10号(1月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

 

◆生育情報(果樹)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹1月5日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 麦類、イチゴ、ブロッコリー、温州ミカン、カキ、

トルコギキョウ、バラ、豚・鶏について生産状況と対策を

お知らせします。         (12月28日現在)

 

●麦類

 平成23年産麦の作付け見込み面積は20,303haで、昨年並みの見込みです。

 12月22日現在の播種進捗比率は96.5%で、小麦とはだか麦はほぼ終了しました

が、福岡・飯塚・行橋農林事務所管内の一部で大麦が残っています。

 出芽は順調ですが、雑草の発生も早くなっています。12月は降雨が多く、

ほ場が湿潤状態で湿害の発生が懸念されます。

 ほ場が湿潤状態のため排水溝を整備し、地表水の排水を図りましょう。

 11月中下旬播種のほ場は生育旺盛で、雑草の発生も早いため、ほ場が乾燥した

時点で早めに踏圧・土入れを実施してください。

 

●イチゴ

 1番果房の出荷は、早期作型でピークを過ぎ、普通期作型では漸増している

状況です。早期作型割合の増加と良好な果実肥大により、出荷量は多くなって

います。今後、1月中〜下旬まで収穫が続く見込みです。

 2番果房の生育は順調で、出荷が増加するのは2月中旬からとなる見込みです。

 適正草勢(心葉展開時の葉柄長が10cm程度)を維持するよう、電照時間を

調整しましょう。

 また、葉の展開が遅れないよう、最低夜温5℃確保に努めてください。

 

●ブロッコリー

 11月中旬に出荷量のピークとなりましたが、産地内での計画的な作付けに

より、年明けも安定した出荷量が見込まれます。年明け出荷の主力品種は

「ピクセル」から「彩麟」に切り替わる予定です。

 厳寒期でも気温が上昇すると花蕾の生育が速くなるので、適期収穫を

心がけてください。

 厳寒期の花蕾腐敗の事前対策を講じましょう。

 

●温州ミカン

 収穫は概ね終了し、今後は普通温州の出荷が3月まで続く見込みです。

減酸が平年より早いこと、12月の降雨が多く湿度が高いこと、鳥による

果実表面の微小な傷が多いこと等により、収穫果の腐敗が発生しやすい状況です。

 腐敗果の混入を防ぐため、家庭選別を徹底してください。

 低酸・浮皮程度の大きい果実は、早めの出荷を行いましょう。

 秋肥施用が12月以降に遅れた園地では、窒素主体の葉面散布を行い、

樹勢回復を図ってください。

 

●カキ

 冷蔵「富有」は12月15日から販売開始されました。2月中旬まで約1,700tの

販売が見込まれます。他県産も含め冷蔵入庫量が少ない中、生果に引き続き

高値傾向で販売推移する見込みです。

 冷蔵ガキの出荷にあたっては、ヤワ果が混入しないよう、選果・選別を徹底

しましょう。

 

●トルコギキョウ

 秋出荷作型(10〜12月)は、大半の産地で出荷が終了しました。遅れている

産地も1月上旬には終了の見込みですが、一部で灰色かび病の発生による

品質低下が見られます。

 春出荷作型(3〜5月)の定植は9月下旬〜11月下旬に行われ、3月出荷は

側花蕾が発達中で生育は概ね順調です。

 冬春出荷作型の電照終了時期は、側枝の発蕾時期までを基本とし、品種に応じて

調節しましょう。

 夜温は発蕾までは12〜15℃、発蕾後は8〜10℃を目安に管理してください。

 灰色かび病が茎や花弁に発生しやすい時期ですので、換気・湿度管理に努める

等対策を講じましょう。

 

●バラ

 赤バラを中心としたクリスマス需要に向けて順調な出荷が行われました。

 うどんこ病、ハダニ類の発生が点々と見られるものの生育は良好です。

 日射量の減少に伴い、1月の出荷量はやや減少する見込みです。

 夜温は17〜18℃を目安に十分な温度確保を図ってください。ハウスの密閉度を

高める等保温性向上に努めましょう。

 病害虫では、ハダニ類、アザミウマ類、うどんこ病の対策を講じてください。

 

●豚・鶏

 豚枝肉価格(10月)は、前年同月に比べ17%上昇しましたが、過去4年間の

平均と比べて同等となりました。鶏卵価格(11月)は、前年同月に比べ10%

上昇しましたが、過去4年間の平均と比べ同等となりました。

 離乳後の子豚は体温調節機能が不十分なため、寒風対策をとり、温湿度を

重視した管理を行いましょう。

 鶏舎・飼料倉庫では、防鳥ネットや金網の設置・補修を行い、野鳥や野生動物の

侵入阻止を図ってください。

 

 

◆トピック◆

2010年農林水産研究成果10大トピックス」の選定について

 農林水産技術会議事務局では、2010年農林水産研究成果10大トピックスを選定

しました。10大トピックスは、この1年間に新聞記事となった民間、大学、公立

試験研究機関及び独立行政法人研究機関の農林水産研究成果のうち、内容に優れる

とともに社会的関心が高いと考えられる成果10課題を、農業技術クラブ(農業関係

専門紙・誌など29社加盟)の協力を得て選定されたものです。

詳しくは

http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/101216.htm

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

農林水産統計月報(平成22年12月24日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

農林水産基本データ集(平成23年1月1日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

平成21年組織経営の営農類型別経営統計

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/einou_sosiki_09.pdf

平成21年 農業産出額(都道府県別)

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/sansyutu_zenkoku_2009.pdf

平成22年産4麦の収穫量

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/syukaku_4mugi_10.pdf

 

●新聞見出し記事紹介

 理化学研究所と京都大学、金沢大学などは、酸素呼吸する以前の太古の微生物

「脱窒細菌」の呼吸に必要な酵素「一酸化窒素還元酵素(NOR)」の立体構造を

解明した。生物が地球環境に合わせて呼吸を進化させたメカニズムを解明する

手がかりになるとして期待される。

           (日経産業新聞 2010.11.26 10面)

 

 東洋製罐()は、従来品の10倍の速度で分解できる生分解性プラスチックを

開発した。ポリ乳酸が水と反応すると分解を促す材料を混ぜて成型加工し、

分厚い製品でも素早く分解が進むよう改良した。食品トレーなどとして実用化を

目指す。

           (日経産業新聞 2010.11.26 10面)

 

 北海道大学は、11月26日に北海道士別市で、GPS情報から自動で耕運や

収穫などの農作業をする無人トラクターの実験を行った。作業の効率化と肥料や

燃料の削減を目標に、2014年度の実用化を目指す。

           (フジサンケイビジネスアイ 2010.11.27  9面)

 

 全国最大規模の産直提携を柱とし、山形県遊佐町、()平田牧場、生活クラブ

生協連合会などがメンバーの「飼料用米プロジェクト」が注目されている。

農研機構東北農業研究センターが育成した水稲品種「ふくひびき」を農家が栽培、

平田牧場が飼料用に買い上げ「平牧三元豚」「平牧金華豚」に給与、生協が会員に

販売する仕組み。

           (日本農業新聞 2010.11.29 12面)

 

 名古屋大学と理化学研究所は、生物の生活リズムをつかさどる時計タンパク質が、

心臓の拍動のように膨張と収縮を繰り返し、24時間周期で時を刻むことを解明した。

藻類のアデノシン三リン酸にかかわるタンパク質「KaiC」が、24時間周期で構造を

変化させることが明らかになった。

           (日刊工業新聞 2010.11.29 16面)

 

 農研機構北海道農業研究センターは、同東北農業研究センターと共同で、温暖化の

影響による30年後の北海道で栽培可能な水稲品種について調査を行った結果、

東北地方で栽培されている「ひとめぼれ」「あきたこまち」が栽培可能と予測した。

           (北海道新聞 2010.11.29  6面)

 

 茨城県内のバイオベンチャーや農家などで構成する「ハイテクつくば協議会」は、

茨城大学が開発した、微生物を使ってもみ殻を急速に発酵させる技術を活用して、

コメの味が向上する有機堆肥「ハイテクつくばの土壌改良材」を開発した。

コメの粘り気を高め、ふっくらとした炊きあがりになるのが特徴。

           (日本経済新聞(茨城版)2010.11.30 35面)

 

 カナダオンタリオ州政府在日事務所は、カナダのプラントフォーム社が、

遺伝子組み換えタバコ植物を利用した抗がん剤「ハーセプチン」の後続品

「バイオシミラー」を、2016年に世界市場に投入することを明らかにした。

植物バイオ技術を利用した安価な後続品により、抗体医薬の普及を促す計画。

           (化学工業日報 2010.11.30  1面)

 

 新日本製鐵()は、釜石製鉄所の石炭火力発電所で、間伐材を利用した

木質バイオマスの石炭混焼試験に乗りだした。2011年度から混焼率を2%にして、

年約7,000tのCO2削減を目指す。

           (フジサンケイビジネスアイ 2010.11.30  4面)

 

 東京農工大学、名古屋大学、農業生物資源研究所、富山県農林水産総合技術

センター農業研究所は、インドのイネ品種「ハバタキ」の遺伝子から、イネの

茎が太くなり倒伏に強く、もみ数が増えて多収につながる遺伝子「SCM2」を

見いだした。

           (日本農業新聞 2010.12. 1  1面)

 

 富山県農林水産総合技術センターは、農林水産省と農研機構中央農業総合研究

センターが11月30日に開催した北陸地域マッチングフォーラム「大豆の湿害軽減

技術と食品加工」で、湿害で発生が助長するダイズ茎疫病対策として、土壌の

水素イオン濃度(pH)の改善と、播種前の種子に殺菌剤を塗布すると防除効果が

高まることを報告した。

           (日本農業新聞 2010.12. 1 14面)

 

 農研機構作物研究所は12月7日に東京大学弥生講堂一条ホールで、農研機構

シンポジウム「麦・大豆栽培における湿害の現実と研究展開〜水田高度利用に

向けた耐湿性の生理・遺伝研究〜」を開催する。

           (日本農業新聞 2010.12. 3 14面)

 

 ()ヤマトは、室内の空気を循環させる空調技術に三洋電機の除菌装置を組み込み、

インフルエンザなどのウイルスや細菌を死滅される空調システムを開発した。

           (日経産業新聞 2010.11.29 19面)

 

 金沢大学は、黄砂が飛んできている時には、空気に含まれるカビや細菌などの

微生物が、黄砂がない時の5倍多いことを確認した。

           (朝日新聞 2010.11.29 19面)

 

 日本製紙()は、紙の製造工程で出る焼却灰に、雑草の発芽を抑制する効果が

あることを見いだした。粒状の焼却灰は吸水力が強く、雑草の種に本来供給される

水を先に吸い取るため、発芽を抑えることが出来る。粒状にした「雑草抑制材」

として、道路の中央分離帯などでの利用を見込み、来夏にも製品化する計画。

           (日経産業新聞 2010.11.30  2面)

 

 ()シンヨーと宇部マテリアルズ()は共同で、環境に配慮した舗装材

「雑草奉行」を開発した。固化剤に植物の生育に使われる酸化マグネシウムを使い、

自然の土や木質系チップ繊維を混ぜ合わせ、不要になれば砕いて通常の土として

再利用が可能。

           (日経産業新聞 2010.11.30  2面)

 

 ジェイカムアグリ()と丸紅()は、マレーシアとインドネシアのアブラヤシ

農業経営企業と共同で、水分が徐々に染みこむように加工した尿素系肥料を使った

環境評価実験を開始する。温暖化ガスの一種といわれる亜酸化窒素(一酸化

二窒素)の排出削減が期待できる。

           (日経産業新聞 2010.11.30  9面)

 

 南九州化学工業()は、宮崎県工業技術センターと同県総合農業試験場の協力

を得て、リンを含む鶏ふん灰を原料に利用した肥料の製造に乗り出した。

養鶏が盛んな県の特徴を生かした循環型生産で、安定供給を目指す。

           (宮崎日日新聞 2010.11.30  9面)

 

 農研機構北海道農業研究センターと北海道立十勝農業試験場、十勝農業協同組合

連合会は、気象データを基に農作物の生育不良を予測し、その対策方法を

インターネットで農家に伝える「早期警戒システム」の実用化を進めている。

今冬は、「野良イモ」対策で、実証実験を行う計画。

           (北海道新聞 2010.11.30 13面)

 

 京都産業大学は、鳥インフルエンザ研究センター内に、「特別実験室」を新設

した。病原体の危険性を示す標識であるバイオセーフティーレベル3の実験が可能。

今後、鶏やアヒル、マウスを使った強毒の鳥インフルエンザウイルスの感染実験

などを行う計画。

           (日経産業新聞 2010.12. 1  9面)

 

 東京大学と科学技術振興機構は、糖や酢酸などの有機物を分解して電子を放出する

電流発生菌「ジオバクター」を、より多く増殖する方法を見いだした。

微生物を使った燃料電池の実用化が期待できる。

           (日刊工業新聞 2010.12. 1 25面)

 

 栃木県大田原市の商工会議所や市内の中小企業などは産学官連携で、粉砕した

トウガラシと生分解樹脂を混合した、農業向けの防虫シートを開発した。

トウガラシの成分「カプサイシン」の作用により、防虫効果は半年間持続する。

           (日刊工業新聞 2010.12. 1 30面)

 

 ()伊藤園中央研究所は、静岡県立大学、白十字ホームと共同で、緑茶に含まれる

カテキンとテアニンが、インフルエンザの発症率を抑制する効果があることを、

ヒトによる臨床実験で確認した。緑茶によるうがいだけでなく、毎日積極的に

飲むことで、インフルエンザ予防に効果がある可能性が示された。

           (フジサンケイビジネスアイ 2010.12. 1  8面)

 

 農研機構東北農業研究センターは、放牧飼養で日本短角種(短角牛)を代理母と

する黒毛和種(黒毛)子牛は、初期発育が優れていることを明らかにした。

           (農業共済新聞 2010.12. 1   11面)

 

 佐世保重工業()は、九州電力()総合研究所の協力を得て、植物工場を活用した

農業の実証実験に乗りだした。また、()西日本工業と共同で、大型船に搭載して

船上栽培ができる植物工場の開発にも着手した。遊休地と自社OBなどの人材を

活用して、2012年度の事業化を目指す。

           (西日本新聞 2010.12. 1 15面)

 

 京都大学、理化学研究所、産業技術総合研究所は、シロイヌナズナを使い、

植物に共通して存在する「TCP」遺伝子を調べ、葉の縮れや形を決める遺伝子の

ネットワークを明らかにした。園芸植物の改良などに役立つ成果として期待される。

           (日本経済新聞 2010.12. 1 14面)

 

 マルサンアイ()が発売している、農研機構東北農業研究センター が育成した

青臭みやえぐ味が少ない大豆品種「きぬさやか」を使用した飲料「ひとつ上の豆乳」

が人気を集めている。

           (日経産業新聞 2010.12. 2  8面)

 

 東京大学と理化学研究所は、細菌が増殖する際などに働く酵素「RNA

ポリメラーゼ」の働きを抑える分子の詳しい形状を解明した。効果が高く、

耐性のできにくい抗菌剤の開発が期待される。 
           (産経新聞 2010.12. 2 21面)

 

 米航空宇宙局(NASA)などは、猛毒のヒ素を食べる細菌「GFAJ−1」を

米国カリフォルニア州の塩湖「モノ湖」で発見した。「GFAJ−1」は、地球上の

生物が増殖するために欠かせない主要6元素(炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄)

の一つであるリンの代わりに、ヒ素をDNAに取り込んで成長していることが判明。

生物学の常識を覆す発見として注目される。

           (朝日新聞 2010.12. 3  1面)
             

 慶応大学先端生命科学研究所は、庄内柿を凍結、粉状にして成分を調べた結果、

抗ストレス作用のある「GABA」や血圧や血糖値を抑える「カテキン」、血管拡張

作用のある「シトルリン」を発見した。蒸して加熱処理をしたところ、これらの

成分が2〜3倍に増えることも明らかにした。

           (朝日新聞 2010.12.3 33面)

 

 JA山形おきたまは、ブドウ生産の規模拡大や企業的な果樹経営を目的として、

農研機構果樹研究所が育成した皮ごと食べられる種なしブドウ品種「シャイン

マスカット」を含めたブドウの総合産地化を目指している。

           (日本農業新聞 2010.12. 3 14面)

 

 千葉県船橋市で、幸水や豊水などのナシを栽培している高橋芳男氏は、1年生の

苗木を老木の間に直植えする方法で、改植による収量低を抑え、園を若返らせる

手法を考案した。老木を一度に伐採せず、収穫しながら苗木に光が当たるように

剪定し、若木へ更新を進める。苗木畑が不要となり、大苗を育苗する方法に比べて

数年早く成園化が期待できる。

           (日本農業新聞 2010.12. 3 14面)

 

 農業生物資源研究所や大学など、カイコやハエ、ガなど昆虫の優れた能力を

生かした新素材や薬、ロボットなどの開発が進んでいる。

           (日本経済新聞 2010.12. 5 15面)

 

 京都府森林技術センターは、農研機構果樹研究所が育成した渋皮が簡単にむける

クリ品種「ぽろたん」の大きさや甘さなどの特性を生かした、マロングラッセの

作り方を開発した。洋菓子店2店がこの技術を使い、大玉の高級マロングラッセを

商品化した。

           (日本農業新聞 2010.12. 6 14面)

 

 高知県JA土佐れいほくは、デンプンの損傷が少なく微細粉ができる湿式気流

粉砕プラントを導入して、米粉事業に乗り出した。地元米を原料に、米粉パン

や冷凍うどんなどを製造、販売し、また、米粉パンの工房を開くなど普及活動にも

取り組んでいる。

           (日本農業新聞 2010.12. 6 14面)

 

 農研機構九州沖縄農業研究センターは、農林水産省の産学官連携経営革新技術普及

強化促進事業で、成分調整ペレット堆肥2種類「窒素付加堆肥」「牛鶏ふん堆肥」を

開発した。農家や酪農家に成分調整ペレット堆肥の特徴を訴求し、製造のノウハウを

提供する形で普及を目指す。

           (化学工業日報 2010.12. 6  4面)

 

 内閣府食品安全委員会は、江崎グリコが申請した、遺伝子組み換え技術による

食品製造用糖転移酵素「6-α-グルカノトランスフェラーゼ」の審議を開始した。

           (化学工業日報 2010.12. 6  9面)

 

 兵庫県立淡路農業技術センターは、レタスビックベイン病の抑制効果がある

キャベツ品種を5品種選定した。キャベツを栽培することでレタス栽培農家の

収益も確保でき、冬場の有効な作物として普及を目指す。

           (神戸新聞 2010.12. 6  9面)

 

 トヨタ自動車は農研機構九州沖縄農業研究センターと共同で、DNAマイクロ

アレイ技術を応用し、サトウキビの品種改良期間を、これまでの約半分の4年に

短縮できる遺伝情報解析技術を開発した。生産性や耐病性の向上など、目的に

応じた品種改良が可能になるとして期待される。

           (毎日新聞 2010.12. 7  4面)

 

 京都大学は、病原体から身を守る免疫システムで起こる遺伝子組み換えが、

精子や卵子ができる際の減数分裂とよく似た仕組みを持つことを見いだした。

組み換えに必要なDNA切断の目印となるヒストンの「メチル化」が、同じ場所で

起きていることが判明した。

           (日経産業新聞 2010.12. 7 10面)

 

 農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、12月6日に都内で、

2010年度第4回農研機構産学官連携交流セミナー「イチゴビジネスを飛躍させる

次世代生産・流通技術の提案」を開催した。防除法や栽培システムなど、実用化が

期待される研究成果が紹介された。

           (日本農業新聞 2010.12. 7 14面)

 

 日揮()と宮崎県工業技術センターは、大腸菌の培養効率を高める技術を開発した。

火山灰土壌のシラスでできた「シラス多孔質ガラス」膜を取り付けた装置を使って

細かい泡を発生させ、大腸菌の培養液に吹き込むと、1.8倍の速度で増殖する。

           (日経産業新聞 2010.12. 8  7面)

 

 山形県農業総合研究センター園芸試験場は農研機構果樹研究所などと共同で、

サクランボとモモの輸出時に、荷積みを軽くできる包装方法を考案した。

サクランボは、パックの下にポリウレタンフォームを敷き段ボールで二重に包む。

モモは果実にフルーツキャップをかぶせる。

           (日本農業新聞 2010.12. 8朝刊  7面)

 

 農研機構中央農業総合研究センターは、同機構作物研究所が12月7日に開催した

シンポジウム「麦・大豆栽培における湿害の現実と研究展開」で、大豆の湿害による

苗立ち不良の原因として、卵菌類が影響していることを明らかにした。

           (日本農業新聞 2010.12. 8 14面)

 

 農研機構畜産草地研究所は、12月7日につくば国際会議場で「新たな農林水産

政策を推進する実用技術開発事業『低・未利用食品残さの高度利用技術の開発』

成果発表会」を開催し、これまで水分含量の多さなどで利用しにくかった

食品残さの飼料活用の可能性と、給与後の家畜の肉質特性などが紹介された。

           (日本農業新聞 2010.12. 8 14面)

 

 福島県南会津町の大豆渡(まめわた)営農改善組合は、遊休農地を活用した

水稲品種「ひとめぼれ」のフナ米栽培を行っている。水田にフナの稚魚を放流する

ことで除草効果があり、農薬の使用も減らせる。成長したフナは甘露煮として

商品化するなど、遊休農地の解消に効果を挙げている。

           (農業共済新聞 2010.12. 8   14面)

 

 双日()は、長崎県松浦市鷹島を、世界初となる陸上施設での完全養殖マグロの

生産などを行う「クロマグロ国際拠点」とする構想を明らかにした。

近畿大学水産研究所などを招致し、国際研究拠点として国際会議場を設置、

水槽内部や孵化場などの見学や、博物館などからなるマグロセンターを整備し、

観光スポットとして位置づけたい考え。

           (長崎新聞 2010.12. 9  7面)

 

 農業生物資源研究所は、理化学研究所などと共同で、トマト斑葉細菌病、

アブラナ科野菜類炭疽病、白葉枯病、いもち病の4種類の病原菌に対する抵抗性を

付与する遺伝子「BSR1」をイネから見いだした。単子葉植物と双子葉植物の

いずれでも利用が可能で、細菌病や糸状菌病の両方に抵抗性を有する作物の開発が

期待される。

           (日本農業新聞 2010.12. 7 14面)        

 

 ベネズエラの大学などは、ヒ素や水銀などで汚染された土壌を、ミミズを使って

浄化できることを見いだした。

           (日経産業新聞 2010.12. 8  7面)

 

 ハウス食品()は、食品に混入した植物由来の異物を、DNAの塩基配列を基に

特定できる検査キット「植物異物同定用プライマーセット」を開発した。今後、

昆虫など生物由来の異物を正確に特定できる検査技術なども実用化する計画。

           (日経産業新聞 2010.12. 9 17面)

 

 青森県産業技術センター農林総合研究所は、アブラナ科野菜の根こぶ病に、

製鉄副産物の転炉スラグ(鉄かす)を育苗段階から土壌改良材として利用すると、

抑制効果があることを突き止めた。

           (日本農業新聞 2010.12. 9 14面)

 

 小林製薬()は島根大学と共同で、シイタケ菌糸体が「がんペプチドワクチン

療法」の効果を増強させることを突き止めた。

           (日刊工業新聞 2010.12. 9 17面)

 

 三重県工業研究所と同県農業研究所は三惠工業()と共同で、高齢者や障害者

などが座ったまま農作業ができる「高設栽培ハウス」を開発した。高設栽培床と

一体となった走行型作業椅子が装備され、栽培面積と収量を減らすことなく、

空間を効率的に利用できるよう設計されている。

           (伊勢新聞 2010.12. 9 15面)

 

 東北大学は、細胞内に最も多く含まれるタンパク質「アクチン」ができる仕組みを

突き止めた。アクチンを伸ばすタンパク質「mDIA1」が「アクチン」の端にくっついて

回転し、一定の方向に伸びることが判明した。細胞分裂や発生初期の胚の成り立ち

などの解明に役立つとして期待される。

           (日経産業新聞 2010.12.10  8面)

 

 炊いたお米のおいしさを競う「お米日本一コンテストinしずおか」で、全国から

出品された397点のうち、農研機構九州沖縄農業研究センターが育成した高温に

強い水稲品種「にこまる」を出品した高知県本山町の田岡清氏が最優秀賞に輝いた。

  (日本農業新聞 2010.12.10  4面)

 

 かずさDNA研究所や大阪大学の研究チームは、世界で初めてバイオ燃料の原料

などに利用できるジャトロファ「ナンヨウアブラギリ」の全ゲノム解読に成功した。

ゲノムサイズ285.8メガ塩基で、配列中の全遺伝子の約95%に相当する

4万929個の完全長と部分構造を明らかにした。今後、油分が多く取れる品種の

育成などが期待される。

           (日本農業新聞 2010.12.12朝刊 11面)


 農林水産省は12月10日に富山市県民会館で、「新農業展開ゲノムプロジェクト

・富山シンポジウム2010」を開催した。イネゲノムを生かした高温などに強い

イネ品種の開発状況などが紹介された。

           (北日本新聞 2010.12.11朝刊 28面)

 

 岡山県内では、2011年産米用の種もみとして、農研機構九州沖縄農業研究センター

が育成した高温障害に強く良食味で、耐倒伏性、収量性等栽培特性が安定した

温暖地向き早生水稲品種「きぬむすめ」の予約が急増している。

           (山陽新聞 2010.12.12  9面)

 

 科学技術振興機構(JST)は、平成23年度予算成立を前提に、ライフ

サイエンスデータベース統合推進事業の課題の募集を開始した。

           (日本情報産業新聞 2010.12.13  2面)

 

 農研機構畜産草地研究所と全国酪農協同組合連合会は、12月13、14日に

都内で、平成22年度自給飼料活用型TMRセンターに関する情報交換会を開催した。

飼料イネやトウモロコシなどの自給飼料を原料に、低コストで生産する

TMRセンターの役割の重要性を確認した。

           (日本農業新聞 2010.12.14 14面)

 

 島根県農業技術センターは産学官連携プロジェクト事業の一環で、高機能性

桑品種の育成に取り組んでいる。農業生物資源研究所から提供された素材を基に

交配などで選抜を続け、3、4年後にも収量や成分の高い優良系統を育成し、

品種登録を目指す。

           (日本農業新聞 2010.12.14 14面)

 

 農研機構作物研究所は、糯(もち)の水稲新品種「もちだわら」を育成した。

関東以西が栽培適地で、10a当たり800kg以上の収量が期待でき、米菓等の

加工用としての利用が見込める。

           (化学工業日報 2010.12.17  9面)

 

 農研機構畜産草地研究所と信州大学は、ニワトリなど鳥類の遺伝資源の新たな

保存方法を開発した。受精卵から胚を生かしたまま血液を採取し、始原生殖細胞を

分離して凍結保存を行うとともに、細胞を採取した後の胚を孵卵器に戻して

孵化させる。絶滅危惧種などの希少な鳥類の保存方法への応用が期待される。

           (日経産業新聞 2010.12.15  7面)

 

 ()品川工業所は、飽和した高温の水蒸気に短時間食材を接触させて殺菌する

「瞬間湿熱殺菌装置」を開発した。微生物が増殖しやすいカット野菜などの鮮度を保ち

ながら0.4から0.6秒の間に高温の蒸気で安全に殺菌できるのが特徴。

           (食品産業新聞 2010.12.13 11面)

 

 東京理科大学は、バナナを食べると花粉症が改善される可能性があることを

マウスを使った実験で突き止めた。バナナの成分が免疫バランスを改善し、

アレルギー症状を抑制するとの見方。

           (読売新聞 2010.12.14 38面)

 

 凸版印刷は、廃棄する際に地中に埋めると草花が生えるカードを試作した。

紙を主材料とするカードの表面をくり抜いて種子を固定し、地中でパルプを

中心とした天然素材が分解して発芽する仕組み。入場証や携帯電話のSIMカード

などに応用して、2012年度の試験運用を目指す。

           (日経産業新聞 2010.12.14  2面)

 

 日本各地における米づくりにかかる生産コストの格差についての記事。

農林水産省によると、2009年産米の1俵当たりの生産費は

前年比1.4%高い16,733円で、地域別に見ると最も低いのは、中山間地が

多い地方に比べ効率よく生産されている北海道で、14,152円となっており、

最も高い四国を8,889円下回っている。

           (日本経済新聞 2010.12.14  3面)

 

 農研機構東北農業研究センターは、同機構果樹研究所、岩手県農業研究センター

と共同で、農薬を50%以上削減したリンゴ栽培体系を確立した。

交信攪乱剤など環境にやさしい資材を使って、リンゴを加害する病害虫を

慣行栽培と同程度に防除することが可能に。

           (化学工業日報 2010.12.15  4面)

 

 愛知県農業総合試験場と愛知県産業技術研究所は、吟醸酒の醸造向けの酒米新品種

「愛知酒117号」を育成した。米粒が大きく精白に適している、山田錦より短稈で

倒伏性に優れているなどが特徴。

           (日本農業新聞 2010.12.15朝刊 12面)

 

 農林水産省は来年度、カルタヘナ議定書の加盟国に対し、遺伝子組み換え生物の

検査や管理などについて、ノウハウの提供を開始する。2012年度までに、自前で

検査する技術や安全性を判断する体制などが整備されていない加盟国に対し、

国際的な管理体制の確立を支援する狙い。

           (日本経済新聞 2010.12.16  5面)

 

 農研機構北海道農業研究センターは日本製粉()などと共同で、同センターが育成

した北海道地域向け超強力秋まき小麦品種「ゆめちから」の実用化プロジェクトに

乗りだした。「ゆめちから」の安定生産技術や用途に合わせた製粉技術を開発し、

消費者ニーズに対応した国産小麦の増産を通じ、食料自給率の向上を目指した研究を

行う方針。

           (北海道新聞 2010.12.16 11面)

 

 福島県は、果実の冷凍技術の研究開発に乗りだした。県産のイチゴ、モモ、ナシ、

カキの4種類について、低温乾燥後に急速冷凍して、味を損なわず冷凍保存が

可能な長期保存技術を開発し、2012年からの技術移転を目指す。

           (福島民友 2010.12.16  4面)

 

 アサヒ飲料()は、農研機構野菜茶業研究所が育成した、メチル化カテキンを

豊富に含む茶品種「べにふうき」の茶葉を100%使用した緑茶飲料

「アサヒ べにふうきで快適生活」を2011年1月から発売する。

           (日経MJ(流通新聞)2010.12.17 15面)

 

 農研機構九州沖縄農業研究センターは、イチゴの新品種「おいCベリー」を

育成した。ビタミンCが豊富に含まれ、高い抗酸化活性があり、日持ち性に優れ、

高糖度、良食味などが特徴。

           (日本農業新聞 2010.12.15 16面)

 

 農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、ヤマホ工業()()丸山

製作所と共同で、果樹園などで使用するスピードスプレヤーに装着する農薬の

ドリフト低減効果の高いノズルを開発した。異なる粒径の薬液を噴霧する2種類の

ノズルを組み合わせて使用することで、慣行ノズルに比べて、最大1/10程度に

ドリフトを抑制できる。

           (化学工業日報 2010.12.16  3面)

 

 農林水産省農林水産技術会議事務局は、2010年農林水産研究成果10大トピックス

を選定した。1位は、水産総合研究センターの「天然資源に依存しないウナギの

生産に道を開く、世界初のウナギの『完全養殖』に成功!」が選ばれた。

           (日本農業新聞 2010.12.17 16面)

 

 筑波大学は、従来より10倍以上も油の生産の能力が高い藻類

「オーランチオキトリウム」を沖縄の海で発見した。これまで有望とされていた

ボトリオコッカスに比べ、繁殖する速度は36倍。1リットル当たり50円程度で

石油代替燃料を作れる見通し。

           (朝日新聞 2010.12.14 10面)

 

 秋田県では、県の比内地鶏ブランド認証制度に基づくDNA識別検査を始めた。

DNAの抽出は、農研機構畜産草地研究所と秋田県畜産試験場が共同開発した

識別方法を用いて、同試験場が行う。

           (秋田魁新報 2010.12.16  4面)

 

 ()ベルファームは、産業技術総合研究所が開発した技術を使い、二酸化炭素を

注入することにより酸化を防ぎ、常温で鮮度が長く保てる耐圧サーバーと、

野菜や果物を使ったジュース「生搾りサーバーそのまんま生ジュース」を開発し、

サーバーとセットで商品化した。

           (茨城新聞 2010.12.17  8面)

 

 富山化学工業()は、口蹄疫ウイルスの増殖を抑制する抗ウイルス剤を開発した。

ウイルスが増殖する際に必要な酵素の作用を阻害することで、増殖を抑える。

           (宮崎日日新聞 2010.12.19  1面)

 

 香川県は、県内外の食品加工メーカーなどと共同で、県特産のそらまめやオリーブ

などを原材料とした、ポリフェノールが減少せずに高い抗酸化力を持つ農産加工品の

研究に乗りだした。

           (日刊工業新聞 2010.12.20 24面)

 

 森下仁丹()は、保存安定性に優れ、播種すると速やかに発芽する植物組織を

包んだバイオカプセル種子(人工種子)を開発し、国内特許を取得した。

希少な植物資源などの供給に応用が期待される。

           (日経産業新聞 2010.12.22 10面)

 

 農研機構九州沖縄農業研究センターは、大豆の新品種「フクミノリ」を育成した。

主力品種の「フクユタカ」と同等の豆腐加工適性と栽培特性があり、葉を食害する

ハスモンヨトウに対する抵抗性を向上させた品種。

           (日本農業新聞 2010.12.22 16面)

 

 農業生物資源研究所は、愛知県農業総合試験場、農研機構北海道農業研究センター、

農林水産先端技術研究所と共同で、イネに大きな被害を与える穂いもちに効果が高く、

持続性のある抵抗性遺伝子「Pb1」のDNA配列を特定し、構造と機能を明らかに

した。葉いもちに強い遺伝子「pi21」などと組み合わせることにより、いもち病に

強い品種の育成が期待される。

           (日本農業新聞 2010.12.23 14面)

 

 政府は、バイオマス活用推進基本計画を閣議決定した。2020年までに、

バイオマスを活用した5,000億円規模の新産業を創出することを新たな目標に

掲げた。間伐材などの林地残材や食品廃棄物、家畜排泄物などの利用を積極的に

進める方針。

           (日経産業新聞 2010.12.20  2面)

 

 記録的な猛暑の影響などにより、各地で2010年産米の品質が低下した。一方で、

佐賀県が育成した「さがびより」、福岡県が育成した「元気つくし」、農研機構

九州沖縄農業研究センターが育成した「にこまる」など高温に強いとされる

品種が健闘した。

           (日本農業新聞 2010.12.22 16面)

 

 農研機構花き研究所は、1月19・20日に福岡市などで、「トルコギキョウの

低コスト冬季計画生産技術の確立」成果発表会および現地検討会を開催する。

           (日本農業新聞 2010.12.23 14面)

 

 農研機構食品総合研究所は、微細水滴を含む加熱水蒸気(アクアガス)を

利用した高品質食材の加工処理技術の開発に取り組んでいる。タイヨー製作所()

栄養女子大学と共同開発した、おいしく、安全で高品質な食材の処理加工ができる

システム「アクアクッカー」を、食品メーカーなどへ業務加工用として試験導入の

機会を増やすとともに、医療機関にも療養食への利用に向けた実用化を目指す。

           (化学工業日報 2010.12.24  6面)

 

 蘭アベベ社とBASFプラントサイエンスは、遺伝子組み換えアミロペクチン

高含有ジャガイモの共同研究開発に乗り出す。葉枯れ病の抵抗性品種開発

プロジェクトを立ち上げ2019年度までに種芋の市場投入を目指す。

           (化学工業日報 2010.12.24  6面)

 

 日本いも類研究会は、新品種のPRを目的として、農研機構北海道農業研究

センターが育成したジャガイモ「はるか」、「シャドークイーン」など5品種の種芋を

有料で配布している。

           (朝日新聞 2010.12.28 23面)

 

 茨城県小美玉市の第三セクター、美野里ふるさと食品公社は、農研機構

畜産草地研究所がマウスを使った実験で老化抑制作用を確認した

プロバイオテック乳酸菌「H61株」を使ったヨーグルトを開発した。

来春を目処に、消費者の健康志向に応える機能性食品として販売する計画。

           (日本経済新聞(茨城版)2010.12.28 31面)

 

 米フロリダ大学などの国際研究チームは、イチゴに近い野生種の「エゾヘビイチゴ」

の全遺伝情報の解読に成功した。DNAは2億4000万塩基対で、タンパク質を

生み出す遺伝子は、約3万4800個と推定され、シロイヌナズナの1.4倍。

           (日本農業新聞 2010.12.28  3面)

 

 島根県農業技術センターは、今夏の猛暑の影響により10年産のもち米でついた

餅が、例年に比べて2倍近く硬くなりやすいことを明らかにした。デンプン質

「アミロペクチン」が夏場の高温で変化したとの見方。

           (山陰中央新報 2010.12.29 23面)

 

 イスラエル・テルアビブ大学などのチームは、太陽光を使って活動のエネルギーを

作っている可能性のあるスズメバチ「オリエンタル・ホーネット」を発見した。

ハチの体の表面に太陽電池に適した構造があり、黄色い縞模様に電圧が発生している

ことが判明した。

           (朝日新聞 2010.12.30  2面)

 

 香川県東かがわ市の農事組合法人「SWAN」は、高温対策として田植えを

2ヶ月遅らせた「超遅植え」が功を奏し、収穫したコシヒカリの全量が1等米に

格付けされた。

           (朝日新聞(大阪)2010.12.30 26面)

 

 

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