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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第82号(201011 9日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン11月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究だより』

 「新しくなった『はかた地どり』−より飼いやすく、うま味も向上−」

・トピック

平成22年度豊かなむらづくり全国表彰事業で農林水産大臣賞

[農林水産省]  他

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 天気は数日の周期で変わるでしょう。

向こう1か月の平均気温は、平年並みまたは高い確率ともに40%です。

週別の気温は、1週目は平年並みの確率が50%です。

2週目は、高い確率が50%です。3〜4週目は、平年並みまたは

高い確率ともに40%です。

     (11月5日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第8号(11月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

 

◆生育情報(果樹)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹11月8日、落葉果樹11月1日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 普通期水稲、大豆、イチゴ、冬春ナス、青ネギ、キウイフルーツ、

カキ、トルコギキョウ、ストック、肉用牛について生産状況と対策を

お知らせします。         (11月1日現在)

 

●普通期水稲

 収穫は終了しました。「夢つくし」は1等米比率が15%(9月30日現在)で、

収量もやや少ない状況でしたが、「元気つくし」は、大部分が1等に格付けされる

見込みです。「ヒノヒカリ」の収量は平年並みの見込みです。

 縞葉枯病の発生地帯では、収穫後、直ちにほ場を耕起してください。

麦作付け予定のほ場では、排水対策を実施しましょう。

 

●大豆

 葉の黄化や落葉が始まっていますが成熟期はやや遅く、収穫は7月上旬播では

11月15日頃、7月下旬播では11月20日頃から開始される見込みです。

莢付きが良く、病害虫の被害や倒伏も軽微で、豊作が予想されます。

 収穫の支障となる青立株や雑草を早めに抜き取りましょう。

 

●イチゴ

 早期作型は順調な生育状況で、すでに果実肥大が始まっており、大半の産地で

11月中旬から出荷が開始される見込みです。

 普通期作型は、昨年に比べ定植が遅れたことで生育も遅れ、現在出蕾が

始まっています。

 収穫開始までは、高めの温度管理で生育促進を図りますが、収穫開始後は

高温管理を控え、電照時間の調整により草勢維持を図ってください。

 

●冬春ナス

 果実の収穫段数は、8月定植の早期作型では4〜5段目、9月定植の

普通期作型では2〜3段目で、いずれの作型ともに生育は順調です。

 コナジラミ類の発生が例年より多い状況です。

 急な低温に備えて暖房機を準備しましょう。ハウスの夜間密閉は、夜温が

15℃以下になった頃に実施してください。また、マルチ被覆は地温が

18℃以下で実施してください。

 コナジラミ類、ハダニ類、アザミウマ類などの害虫対策を徹底しましょう。

 

●青ネギ

 8月下旬播種作型が収穫中です。9月中旬までは高温による生育抑制や

品質低下が見られましたが、10月以降は順調な生育です。

 ネギハモグリバエの発生は、10月には9月より減少しました。

 かん水過多はネギの徒長を誘発するので、pF2.0〜2.2の土壌水分で管理

してください。

 ネギハモグリバエ等の抑制効果が高い紫外線カットフィルムと防虫ネットの

組み合わせで害虫対策を講じましょう。

 

●キウイフルーツ

 「レインボーレッド」は、9月30日から集荷を開始しました。晩霜害により

着果が少なかったため、集荷量は約165tで前年を下回っています。

果実肥大、品質は良好です。

 「ヘイワード」は、11月上旬から集荷開始となっています。着果量が少なく

やや肥大が悪いため、出荷量は前年を下回る見込みです。

 貯蔵中の腐敗防止のため、収穫前の灰色かび病対策を徹底するとともに、

果皮が乾いた状態で出荷調整を行ってください。

 

●カキ

出荷開始は、「伊豆」が10月8日から、「松本早生」が10月20日頃からで

前年より3日程度遅れています。「富有」の果実肥大は平年比95〜97%と

小玉傾向で、着色の進行も平年より3日程度遅れて推移しています。

カメムシ被害は少ない状況ですが、炭疽病は多発傾向です。一部で、炭疽病や

フジコナカイガラムシ被害によるヤワ果の発生が見られます。

各品種とも着色の進行が遅れ気味ですが、収穫基準を遵守してください。

ヤワ果が発生しないよう、選果・選別の徹底を行いましょう。

炭疽病は罹病果、罹病枝の除去など耕種的対策を講じてください。

 

●トルコギキョウ

 10月中下旬に秋出しの出荷のピークを迎えました。定植後の高温の影響で出荷が

7〜10日程度前進化し、草丈がやや短い傾向にあります。

 ブラスチングやアザミウマの発生は、例年に比べ少なく品質は良好です。

 夜温は品種の早晩性に応じ、10〜15℃で管理してください。

 保温のみの場合は送風を行い、灰色かび病の発生を抑えましょう。

 日中は換気に努め、茎葉の締まった株づくりを行ってください。タバココナ

ジラミの対策を徹底しましょう。

 

●ストック

 7月下旬〜8月上旬に定植されたスタンダード系(一本立ち)は11月上旬から、

スプレー系は11月中旬から出荷が増加する見込みです。

 高温の影響で活着不良等による品質低下や、コナガの被害が点々と見られます。

 コナガの対策を徹底してください。十分な換気等により菌核病の予防対策を

図りましょう。

 生育後期の窒素、カリウム欠乏に注意して施肥管理を行ってください。

 

●肉用牛

 8月の国産牛肉の価格(省令規格)は、前年同月に比べわずかに上昇

しましたが、同年前月に比べわずかに低下しました。和牛去勢(A4)は、

前年同月、同年前月に比べやや低下しました。

 気温の低下に伴い飼料摂取量が増加するため、飼料給与量及び飲水量を確保

しましょう。

 家畜に接触する支援活動では、防疫面に留意してください。

 

 

◆農総試成果情報『研究だより

農業共済新聞福岡県版11月3日掲載)

「新しくなった『はかた地どり』−より飼いやすく、うま味も向上−」

 

 福岡を代表する地鶏肉として親しまれている「はかた地どり」。

県農業総合試験場家畜部では、さらに美味しい交配種へのモデルチェンジを

行いました。

 1987年に開発された「はかた地どり」は、「シャモ」×「白色ロック」の

交配種でした。発売から20年を経過するうちに、「むね肉をもう少し柔らかく」

「神経質で騒ぐ癖が強いので、もっと飼いやすく」という消費者・生産者の

要望が高まりました。

 2007年から3年半をかけて開発した「はかた地どり」は、父親は「シャモ×

横斑ロック」、母親は「白色ロック」です。従来型に比べ、うま味成分の

イノシン酸が約1割アップし、スープのコクが一層深まりました(図1)。

 ⇒ http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/hakatajidori.JPG

 また、むね肉の剪断力(歯でかみ切るのに必要な力に相当)は約3割小さくなり、

筋張った食感が消え、唐揚げやソテーでも楽しめる地鶏肉となっています。

 飼いやすさの面でも、実証飼育した農家からは「従来よりはるかにおとなしく、

鶏の方から人間に寄ってくる。体重の乗りも向上した。」と高い評価を受けて

います。

 県内10戸の農場で、「はかた地どり推進協議会」が定める飼養管理マニュアルに

基づき、特定JAS規格地鶏として生産されます。2010年9月から、県内140店舗、

県外80店舗で販売が始まっています。

 問い合わせは、県農業総合試験場家畜部(電話092−925−5232)まで

 

 

◆トピック◆

◆平成22年度豊かなむらづくり全国表彰事業で農林水産大臣賞

 福岡県八女市立花町上辺春の「松尾百笑村」が農林水産大臣賞を受賞した。

 松尾地区は、福岡県八女市南部の中山間地域にあり、古くから、たけのこ、

みかんの生産が盛んに行われてきた。平成2年、大雨により家屋、農地等が

未曾有の被害を受け、転出者や耕作放棄地が急増すると、住民は集落の存続に

ついて認識を新たにした。12年、中山間地域等直接支払制度の導入が契機となり、

女性や高齢者を含めた住民が一丸となって集落のシンボルである「松尾弁財天」の

整備などの地域活動を始めた。活動を重ねるなかで、参加する一人一人が役割を

担い、楽しむことが重要なこと、さらに、集落にあるたくさんの笑顔が集落の宝で

あることに気づき、15年に「松尾百笑村」が設立された。

 表彰式は、平成22年11月18日(木曜日)熊本県阿蘇郡高森町上色見 13901

   「阿蘇フォークスクール」で行われる。  

詳しくは

 ⇒http://www.maff.go.jp/kyusyu/press/kikaku/101025.html

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

◇農林水産統計月報(平成221025日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

◇農林水産基本データ集(平成2211月1日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

◇「平成22年産水稲の作付面積及び1015日現在における作柄概況」について

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/suitou_101015.pdf

◇平成21年産米生産費

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/seisanhi_kome_09.pdf

◇平成22年産麦類の作付面積

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/sakutuke_mugi_10.pdf

◇平成22年産大豆の作付面積(乾燥子実)

 ⇒http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/sakutuke_daizu_10.pdf

◇平成22年産「い」の作付面積、収穫量及び畳表生産量(主産県)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/syukaku_igusa_10.pdf

◇平成22年果樹及び茶栽培面積(7月15日現在)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/menseki_kazyu_10.pdf

◇「水田作地域における集落営農組織等の動向に関する分析」研究成果の公表について

http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/101026.html

 

●新聞見出し記事紹介

 愛知県農業総合試験場は、一度に産む子豚の数が多く、発育が早い新たな

種豚(親豚)「アイリスL3」を開発した。

           (中日新聞 2010. 9.25 23面)

 

 関西電力()は、()環境総合テクノス、京都大学と共同で、タイで

ニッパヤシの植林技術と、ヤシの樹脂からバイオエタノールを製造する技術の

開発に乗り出す。

           (日経産業新聞 2010. 9.28  2面)

 

 広島県農業技術センター果樹研究部は、レモンの新品種「イエローベル」

を育成した。突起がない球形で、種が少なく酸味が少ないなどが特徴。

           (中国新聞 2010. 9.29  7面)

 

 農林水産省は、1015日に同省講堂で、シンポジウム「農産物・食品

機能性研究の最前線」を開催する。

           (日本農業新聞 2010. 9.30 16面)

 

 農研機構作物研究所は、111819日に農林水産技術会議事務局

筑波事務所で、第2回国際シンポジウム「農学プロテオーム研究の最前線〜

プロテオミクス技術は農林水産分野の研究にいかに貢献できるか〜」を開催する。

           (化学工業日報 2010. 9.30  4面)

 

 農研機構畜産草地研究所と()J−オイルミルズ、秋田県農林水産技術

センター畜産試験場は共同で、比内地鶏のおいしさに不飽和脂肪酸の一種

「アラキドン酸」が関与していることを突き止めた。

 アラキドン酸を添加した飼料を給与することで、鶏肉をよりおいしくする

効果が期待できる。

           (日経産業新聞 2010.10. 6 11面)

 

 ()NTTファシリティーズは、三重大学発ベンチャーの()イーラボ・

エクスペリエンスと共同で、節水型農業を支援するシステムを開発した。

水耕栽培の養液の温度などデータをインターネット経由でNTT側のサーバに

集積してデータを適切に管理し、栽培者はパソコンで栽培状況を分析できる。

           (日経産業新聞 2010.10. 1  2面)

 

 奈良先端科学技術大学院大学は、イネを2ヶ月に1世代のペースで

栽培・人工交配が可能なシステム「rice biotron breedinng system」を開発した。

 年6度の戻し交配が可能となり、新品種育成期間の短縮などに役立つとして

期待される。

           (科学新聞 2010.10. 1  4面)

 

 山梨県は、ブドウの新品種「山梨ブドウ1号」、「山梨ブドウ2号」、モモの

新品種「山梨桃11号」を育成した。「山梨ブドウ1号」は、大粒で房が黄緑色

などが特徴。「山梨ブドウ2号」は、黒系で8月上旬から収穫が可能などが特徴。

 「山梨桃11号」は、極早生で6月中旬から収穫が可能で、糖度が高いなど

が特徴。

           (山梨日日新聞 2010.10. 1  8面)

 

 京都府は、シカやイノシシなどの鳥獣害対策として、野生鳥獣が嫌う

トウガラシやシソなどの忌避作物を山林と集落の境で栽培し、田畑への侵入を

防ぐ取り組みを始める。栽培したトウガラシなどは、特産品としての利用も

見込む。

           (京都新聞 2010.10. 2 10面)

 

 宮城県農業・園芸総合研究所は、リンゴの新品種「サワールージュ」を

育成した。収穫期が9月下旬から10月上旬の中生種で、真っ赤な色合いと

強い酸味などが特徴。

           (河北新報 2010.10. 4 13面)

 

 森林総合研究所は、101213日に江東区の木材会館で、公開講演会及び

オープンラボ「イノベーションでリードする木材需要の創出国産材・木質

バイオマス利用拡大戦略のための研究開発」を開催する。

           (化学工業日報 2010.10. 5  4面)

 

 農林水産省によると、制度の不備などから日本で開発された品種が海外に

持ち出され、無断で栽培されたり逆輸入されているなど、開発者の権利が

守られていない実態が浮き彫りとなっている。

           (毎日新聞 2010.10. 3  3面)

 

 東京大学は、専門的な技術や施設を必要とせず、農家自らが植物の病気を

診断できるシステム「Dr.プラント」を開発した。土壌病害を含む約100種類

の病原菌に対応できる。

           (日本農業新聞 2010.10. 5  1面)

 

 福井県立大学は福井県池田町で、高分解能衛星画像「GeoEye-1」を活用した

コシヒカリの栽培に役立つ取り組みを行っている。衛星画像を基に作成した

雑草害・根腐れ調査マップにより、収穫前に穂のタンパク質含量とイネの収量が

推測できるほか、雑草害、根腐れが発生している場所の特定ができる。

           (日本農業新聞 2010.10. 5 14面)

 

 農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、家畜の排泄物や間伐材など

からバイオマス燃料を生産する装置の開発プロジェクトに取り組む。

 開発した装置は大規模養豚農家などに販売し、有効利用を促進する計画。

           (化学工業日報 2010.10. 5  4面)

 

 静岡県内では、キウイの優良品種「レインボーレッド」の果実を大きくして

糖度を上げる技術が普及しつつある。同県農業技術研究所が開発した技術で、

結果母枝の基部の樹皮を幅、厚さとも4ミリの環状に剥くと、無処理と比べて

果実の重さと糖度が2割向上する。

           (日本農業新聞 2010.10. 6 14面)

 

 福井県農業試験場と()越前漬物本舗は、福井県食品加工研究所が開発した

植物性乳酸菌「FPL1」を使用した漬け物とヨーグルト風味の氷菓子を開発した。

           (福井新聞 2010.10. 6  4面)

 

 熊本県内の食品製造会社などは、農研機構九州沖縄農業研究センターが

育成した黒大豆品種「クロダマル」を使用した菓子類の開発に乗り出す。

           (熊本日日新聞 2010.10. 6  6面)

 

 英エンベッデッド・テクノロジー・ソリューションズは、乳牛の活動を

継続的に監視し、繁殖行動に関する変化を検出して、乳牛の健康と生産性の

向上に役立つハイテク首輪を開発した。

           (日経産業新聞 2010.10. 7  9面)

 

 家畜改良センター茨城牧場は、3系統の実験用小型豚「サクラコユキ系」

「サクラメヒコ・ペローン系」「サクラメヒコ・リヘーロ系」を開発した。

 主に流通している実験用小型豚に比べ、被毛数が少なく皮膚色が日本人の

肌色に近いなどが特徴。

           (読売新聞(茨城版)2010.10. 8 31面)

 

 農研機構中央農業総合研究センターは、10月7日に所内で、「研究成果発表会

農作業ロボットは労働力不足を救えるか」を開催し、最新の研究成果の報告や

田植えロボットなどの実演会を行った。

           (日本農業新聞 2010.10. 8 16面)

 

 福島県農業総合センター会津地域研究所は、施設を利用した半促成長期どりの

アスパラガスの有機栽培技術を開発した。有機JAS規格に合う長期安定生産が

可能で、風通しの良い環境で適切に管理することにより、高品質なアスパラガスの

生産が期待できる。

           (日本農業新聞 2010.10. 8 16面)

 

 農研機構東北農業研究センター福島研究拠点は、カニやエビの甲殻に含まれる

成分「キチン」を利用したトマトの病害防除法を開発した。キチンを含んだ水を

散布して抵抗力を高め、トマト斑点細菌病などの発病を抑制する仕組み。

 化学農薬を使用しない防除法として期待される。

           (福島民報 2010.10. 8 31面)

 

 ()ジャパン緑化は、岡山県農林水産総合センター森林研究所の協力を得て、

製材工場から出されるスギやヒノキの樹皮を有効活用した植物栽培用の人工土壌

ボードを開発した。樹皮に含まれる殺菌作用で農薬が不要、軽量のため建物の

屋上や壁などで植物を栽培できる。

           (読売新聞 2010.10.11 17面)

 

 金沢大学は、細胞内で物質輸送を担う2本脚の構造を持つタンパク質

「ミオシンV」が、歩くように交互に脚を前に出して移動する動画の撮影に

成功した。

           (朝日新聞 2010.10.11  2面)

 

 各地の生協などで作る市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」

は、遺伝子組み換えナタネの自生が2004年以降、茨城から鹿児島までの15府県で

確認されたとの調査結果をまとめた。

           (神奈川新聞 2010.10.13 21面)

 

 岡山大学は、地中に最も多く含まれ、植物の成長を妨げるアルミニウムを、

植物の細胞内に運んで隔離するタンパク質「Nrat1」をイネから見いだした。

 「Nrat1」を制御することで酸性土壌でも育ちやすい植物を作れるほか、

花の色を変えるなどの応用も見込める。

           (日経産業新聞 2010.10.14 11面)

 

 国際アグリバイオ事業団によると、世界の遺伝子組み換え作物の生産が

伸びている。2009年の大豆の作付面積に占める遺伝子組み換えシェアは77%、

綿花49%、トウモロコシ26%、菜種21%となっている。

 世界の作付面積は、米国に続きブラジルやインドなどの新興国でも普及し、

年率10%近く増えている。

           (日本経済新聞 2010.10.14  3面)

 

 和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場が育成し、品種登録出願中の

極早生ミカン品種「YN26」が、県内のミカン農家から注目されている。

 高糖度、着色・樹勢に優れるなどが特徴。9月中・下旬からの出荷が可能で、

他の品種が少ない時期に出荷ができ、作業も分散できる。

           (日本農業新聞 2010.10.15 14面)

 

 澁谷工業()は石川県農業総合研究センターなどと共同で、田植え時に

水田にまく肥料を最適な量に調節する装置を開発した。田植機に取り付けた

センサーが、土壌中の窒素化合物などのイオンを感知する。車輪が土壌に

食い込む深さも調べ、単位体積当たりの養分の濃度を計測する。これらを

組み合わせて、分析機器で必要な肥料投入量を決める仕組み。

           (日経産業新聞 2010.10.14 15面)

 

 福井県農業試験場は、水田からの転作向けにナシを栽培する技術を開発した。

 地面に遮根シートを敷き、円筒形の大型植木鉢「隔離ベット」を造成して、

高さ3メートルまで育てた苗を斜めに植えることで、水はけの悪い土壌でも

栽培でき、棚を高さ3メートルにすることで、作業労力も軽減できる。

           (福井新聞 2010.10.14  4面)

 

 内閣府が行った食料供給についての特別世論調査によると、将来の食料輸入に

不安があると答えた人の割合は85.9%であり、08年の前回調査より低下した

ものの依然高水準となっている。買い物などの際に国産の食材や、ほぼ自給して

いるコメを原料とするパン、めんなど米粉製品を積極的に選ぶとした人の

割合は、前回を上回っている。

           (毎日新聞 2010.10.15  7面)

 

 兵庫県立農林水産総合技術センター淡路農業技術センターは、家畜飼料の

大豆ミールの代替として、乳牛に酒かすを与えても、乳の成分や量に影響がない

ことを確認した。酒造行程で排出される酒かすの有効活用と家畜飼料の自給率

向上の結びつけを目指す。

           (日経産業新聞 2010.10.18 18面)

 

 栃木県農業試験場は、トマトの促成長期取り栽培で、厳寒期(1〜3月)に

生産するトマトの収量が増え、秀品率が高まる技術を開発した。

 主枝を摘心して、側枝を利用するのがポイント。

           (日本農業新聞 2010.10.19 18面)

 

 北海道立総合研究機構と北海道大学は、DNAマーカーによる選抜技術を

利用して、カビ毒の汚染を低く抑制できるコムギの新品種の開発を始める。

2013年度までに、パンの加工に適した新品種の開発と効果的な薬剤散布技術の

確立を目指す。

           (化学工業日報 2010.10.19  9面)

 

 山形県農業総合研究センターと慶応技術大学先端生命科学研究所は共同で、

同センター水田農業試験場が育成した水稲新品種「つや姫」の食味を、

メタボローム解析技術を利用して解明した。今回の解析で、グルタミン酸など

の旨み成分だけでなく、成分バランスの良さが食味を決めることが明らかに

なった。

           (化学工業日報 2010.10.19  9面)

 

 茨城県のJA茨城中央と笠間地域農業改良普及センターが開発した高糖度の

貯蔵クリのブランド「極み」が、今年から本格販売されている。「極み」に使う

品種は、収穫時期の異なる「丹沢」「筑波」「岸根(がんね)」の3種類で、

特大サイズのみを選別、約1ヶ月零度の冷蔵庫に貯蔵することで甘みが増す。

           (朝日新聞(茨城版)2010.10.18 25面)

 

 宮崎大学は、牛の排泄物を効率的に堆肥化する装置を開発した。排泄物と

微生物を入れ、装置上部から排泄物内の空気を吸い出し、装置下部の蛇腹上の

溝から新鮮空気を取り入れ、排泄物の発酵を促し堆肥化させる仕組み。来春の

実用化を目指す。

           (日経産業新聞 2010.10.19 13面)

 

 ()東洋新薬は北海道大学と共同で、北海道産のジャガイモから抽出した

独自素材「ポテイン」に、満腹感の持続作用があることを突き止めた。

 満腹感を脳に伝える満腹ホルモン「GLP−1」の分泌促進作用があることも

確認した。

           (フジサンケイビジネスアイ 2010.10.19 13面)

 

 ()七星食品は、さぬきうどんを混ぜた飼料を豚に与えると、肉質が柔らかく

霜降りになることを突き止めた。

           (産経新聞(大阪)2010.10.19 10面)

 

 農林水産省は、農研機構花き研究所が行った切り花の日持ち実験結果をまとめ、

同省のホームページで公表した。

           (日本農業新聞 2010.10.20  7面)

 

 長野県果樹試験場は、白紋羽病になったリンゴやニホンナシを治療する新技術

を開発した。病気にかかった木の根元を中心にかん水チューブを張り巡らし、

50℃の温水を地温が暖まるまで流すだけ。樹体に影響を与えず、環境への負荷も

少ないとして普及が期待される。

           (日本農業新聞 2010.10.20 14面)

 

 農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、薬剤の飛散を大幅に減らした

立木用と棚栽培用の2種類のスピードスプレーヤを開発した。薬剤が飛散しにくい

ノズルや園地外方向への総風量を抑える装置などで、樹木への付着率を落とさずに

飛散を防げる。

           (日本農業新聞 2010.10.21 14面)

 

 農研機構中央農業総合研究センターは、ほ場で飼料ロールベールを牛に

無駄なく給餌でき、簡単に移動可能な直方体型と円柱型の2種類の給餌装置

「らくらくきゅうじくん」を開発した。

           (日本農業新聞 2010.10.21 14面)

 

 広島大学は、細菌に感染するウイルスの「ファージ」を使用して、トマトや

ジャガイモなどの青枯病を予防する技術を開発した。事前に苗や種イモに

ファージを与えておけば、青枯病の感染が防止できる。

           (日経産業新聞 2010.10.20  7面)

 

 九州地域バイオクラスター推進協議会は、フランス食品産業クラスター

「F2Cイノベーションフレンチフードクラスター」を構成する

アグリミップ・イノベーション、ヴァロリアル、ヴィタゴラの3クラスター

と、機能性食品や健康食品の共同開発や製品の販路開拓を進めるための覚書を

締結した。

           (日経産業新聞 2010.10.21 11面)

 

 熊本大学と東京大学などは、植物の成長を制御するホルモン「CLV3」が

働く仕組みを解明し、ホルモンの働きを伝える新しい受容体を見いだした。

遺伝子組み換えなどの技術を使わずに植物の花や葉の数、大きさなどを変える

技術の開発につながる成果として期待される。

           (日本経済新聞 2010.10.25 11面)

 

 農林水産先端技術産業振興センターは、国際化に向けた種苗産業の成長戦略

(中間報告)をまとめた。10年先を見据え、高付加価値品種による海外市場の

展開で売り上げ拡大を図るなど、種苗産業の新たなビジョンづくりを目指す。

11月末を目途に成案化し、政府に提言する方針。 

           (日本農業新聞 2010.10.25  2面)

 

 大阪大学と東邦大学は、大腸菌が高温の厳しい環境に適応する際、遺伝子の

変異を10倍以上高めて進化を急いでいることを突き止めた。多剤耐性菌などが

短時間に大量に発生する仕組みの解明などに役立つ成果として期待される。

           (日経産業新聞 2010.10.25 11面)

 

 農研機構中央農業総合研究センター北陸研究センターなどが育成した

コメ品種「みずほの輝き」、「華麗米」、「越神楽」、「あゆのひかり」、「越の

かおり」についての紹介記事。

           (日本農業新聞 2010.10.26 14面)

 

 奈良県農業総合センターなどは、農林水産省の「新たな農林水産政策を

推進する実用技術開発事業」で、小菊の収穫を機械化するシステムを開発した。

 11月1日に農研機構近畿中国四国農業研究センター四国研究センターで、

30日に奈良県農業総合センターで公開実験を行う。

           (奈良新聞 2010.10.26  3面)

 

 

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