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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第78号(2010 712日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン7月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究だより』

 「イチジクの品種識別技術

・トピック

「夏ベジプロジェクト2010」(夏野菜の消費拡大)について[農林水産省] 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 期間の前半は平年に比べて曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に

晴れの日が多い見込みです。

向こう1か月の気温は、平年並みまたは高い確率ともに40%です。

降水量は、平年並みまたは多い確率ともに40%です。

週別の気温は、1週目は平年並みまたは低い確率ともに40%です。

2週目は高い確率50%です。

     (7月9日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第4号(7月)

・病害虫発生予察特殊報第1号(レタス:レタスヒゲナガアブラムシ)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4704204.html 

 

 

◆生育情報(果樹)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹7月1日、落葉果樹7月1日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 早期水稲、普通期水稲、大豆、アスパラガス、青ネギ、

温州ミカン、イチジク、トルコギキョウ、ホオズキ、畜産について

生産状況と対策をお知らせします。         (7月1日現在)

 

●早期水稲

 平年に比べ草丈はやや低く、茎数は同等〜やや少ないが有効茎は確保されて

います。葉色はやや濃いです。

 4月中下旬植「コシヒカリ」の出穂期は7月中旬と予想されます。

 間断かん水を実施してください。

 出穂前に斑点カメムシ侵入源となる畦畔、周囲雑草の除草を実施しましょう。

 

●普通期水稲

 平坦地の田植えは6月下旬を中心に行われ、6月末で終了しました。

5月下旬〜6月上旬植は、6月上中旬の高温多日照で、分げつが順調に

増加しています。

 スクミリンゴガイ常発地は、田植え後2週間の浅水管理を徹底してください。

 

●大豆

 県北地域では7月上旬から、県南地域では7月中旬から播種が始まります。

 弾丸暗渠や周囲溝などの排水対策と播種前には雑草対策を実施してください。

 

●アスパラガス

 立茎後の低温で生育が遅延し、前年より出荷が7〜10日遅れています。生育は

順調で摘心作業はほぼ終了しています。

今後7月中下旬に夏芽の出荷量のピークを迎えます。

 病害虫では、斑点病・褐斑病が例年より早く発生し、アザミウマ類も増加して

います。

 梅雨明け後は、ハウス内の通風と降温のためにサイド・サイド肩・妻面の開放に

努めましょう。

 収穫量が増加するので、2週間ごとに窒素成分で3〜4s/10aを追肥

しましょう。茎枯病・斑点病・褐斑病の対策を徹底してください。

 

●青ネギ

 4月下旬播種のものを収穫中です。5月下旬〜6月上旬の低温で生育速度が

遅くなり、やや小さめのサイズで収穫しているため、6月中旬の出荷量がやや

減少しました。

 ネギハモグリバエが、現在増加傾向です。

 紫外線カットフィルムや防虫ネットを利用し、ネギハモグリバエの多発を

防いでください。

 また、梅雨明け後にはかん水管理に注意し、葉先枯れの発生を抑えましょう。

 

●温州ミカン

 4月中下旬の低温により生育は前年より7〜10日遅く、平年よりやや遅く

なっています。開花盛期は、極早生・早生が5月10〜20日、普通が5月

15〜25日前後で、開花期間が長く、バラツキが大きくなっています。

6月中旬以降気温が高く、日照も少ないため、生理落果がやや多い状況です。

極早生の着果量は平年並みですが、早生・普通では着果不足となる園地が

多くなると思われ、着果量に応じた管理が必要です。

 早生・普通は着果状況を確認し、少ない園地では、粗摘果を中止し8〜9月の

仕上げ摘果で対応してください。

 

●イチジク

 加温ハウスの作型は、各品種とも出荷中で品質良好です。生育は前年より

やや遅れ、出荷量は6月中旬から増加傾向です。露地の着果開始は6月4日前後で、

前年より7〜10日遅れとなっています。出荷開始も前年より10日前後遅れ、

8月下旬からの見込みです。一部で黒葉枯病の発生が見られます。

 ハウス栽培では、曇天により着色が劣りやすいので、不要な枝の除去、反射

シートの設置などの着色向上対策を講じてください。

 露地では、排水対策を徹底するとともに、梅雨時に黒葉枯病や疫病が発生

しやすいので、対策を講じてください。

 

●トルコギキョウ

 5月定植の8月出荷作型は、発蕾始めで生育はやや茎葉が軟弱傾向です。

チップバーン(カルシウム欠乏症)が発生していますが、程度は軽い状況です。

茎折やブラスチング(花蕾の枯死)が一部品種で見られます。アザミウマ類や

灰色かび病が増加傾向です。

 換気・かん水管理に留意し、茎葉の軟弱化を防いでください。

 古花やチップバーンの発生した葉先には、灰色かび病が発生しやすいので

対策を徹底しましょう。

 

●ホオズキ

 4月中下旬の低温で初期生育が緩慢であったため、草丈は80〜90cm程度で

低い傾向です。着果開始が遅く、下段に実飛びが見られます。

 草丈が低いため新盆(7月)出荷が減少する見込みです。青枯病・斑点細菌病、

アザミウマ類の被害が発生し始めています。一部で白絹病の発生が見られます。

 旧盆(8月)出荷作型では、7月中旬にエスレル処理を実施してください。

大雨による浸水や冠水対策として排水溝の整備を徹底しましょう。

 斑点細菌病やアザミウマ類の対策を講じてください。

 

●畜産

 豚枝肉価格(4月)は、前年同月、前月に比べてともに、やや上昇しました。

鶏卵価格(5月)は、前年同月に比べてやや上昇し、前月に比べてわずかに上昇

しました。

 宮崎県における口蹄疫の擬似患畜は292例目(7/4、5市6町)に達し、その後

発生していません(7/4時点)。ワクチン接種した家畜を含む27万6千頭の処分が

完了しました。引き続き、牛・豚飼養農家が参集する会議等を自粛してください。

 体感温度に留意して、換気・送風を十分に行い、飼料のカビに注意しましょう。

 

 

◆農総試成果情報『研究だより

農業共済新聞福岡県版7月7日掲載)

 

イチジクの品種識別技術

 県農業総合試験場バイオテクノロジー部では、県が育成したイチジク品種の

「とよみつひめ」を含む国内で流通する主要なイチジク15品種について、

DNAマーカーによる品種識別技術を開発しました。

この技術は時間程度で「とよみつひめ」であるか否かを判定できる簡易迅速

診断手法(STS法;写真)と、個々の品種を多数のDNAマーカー情報を利用して

高精度に判定できる確定診断手法(SSR法)の2種類で構成されています。

 ⇒  http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/toyomitu.JPG

STS法では短時間で診断結果が得られること、SSR法ではより信頼性の高い

結果が得られることにメリットがあります。

目的に応じて使い分けることで、「とよみつひめ」の信用を保ち、適正な

市場流通を確保する技術としての活用が期待されます。

 この技術に関する問い合わせは、県農業総合試験場バイオテクノロジー部

(電話092−924−2970)まで。

 

 

◆トピック◆

「夏ベジプロジェクト2010」(夏野菜の消費拡大)について

農林水産省では、夏野菜をおいしく、たくさん食べて頂き、夏を元気に過ごすため、

「夏の元気は野菜から!」をコンセプトに「夏ベジプロジェクト2010」を7月1日

からスタートし、9月末まで実施されます。

詳しくは

http://www.maff.go.jp/j/seisan/index.html

 

農林水産省「料理マスターズ」顕彰制度

−「料理マスターズ」の公募が始まりました!−

農林水産省では、日本の「食」や「食材」、「食文化」の素晴らしさや奥深さ、

その魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品企業等と「協働」した様々な

取り組みを通じ、これらの伝承、発展、利用、普及にかかわってきた各界の料理人等

を顕彰するとともに、その更なる取り組みと相互の研鑽を促進することにより、

我が国の農林水産業と食品産業の振興を図るため、「料理マスターズ」の公募が

行われます。

詳しくは

 http://www.maff.go.jp/j/soushoku/index.html

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

◇平成21年青果物卸売市場調査結果概要

◇平成21年農産物物価指数

◇食品流通段階別価格形成調査

◇平成22年産水稲の作柄表示地帯別10a当たり平年収量

http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html

農林水産統計月報(平成22年6月25日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

農林水産基本データ集(平成22年7月1日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

「野菜の入荷量と価格の見通し(平成22年6月)」について

http://www.maff.go.jp/kyusyu/press/engei/100531.html

 

●新聞見出し記事紹介

()ポッカコーポレーションと県立広島大学などの研究チームは、レモンの

主要成分「クエン酸」に、血圧上昇を抑制する効果があることを突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 5.26 11面)

 

()機能性ペプチド研究所は、国内で初めて、豚の体外受精卵を生産するときに

用いる合成培地のフルキットを開発した。生物由来の成分を使用していないため、

病原体の混入や品質にばらつきがないのが特徴。

           (山形新聞 2010. 5.26  1面)

 

島根県内では、2010年度の飼料用米の生産が大幅に拡大される見込み。

農研機構作物研究所が育成した「モミロマン」、同九州沖縄農業研究センターが

育成した「ミズホチカラ」なども試験栽培する予定。

           (山陰中央新報 2010. 5.26 22面)

 

キリンホールディングス()は、ウメが持つ免疫力の向上効果を、マウスを

使った実験で科学的に実証した。

           (日経産業新聞 2010. 5.27  1面)

 

日本農業新聞の調査によると、都道府県の学校給食会の8割39府県)が、

学校給食の食材に米粉を採用していることが明らかになった。

           (日本農業新聞 2010. 5.27 1・3面)

 

長野県農村工業研究所は、リンゴを半乾燥状態にした食品「リンゴ・セミドライ」

を開発した。トレハロースの粉末を使用、果肉が柔らかいなどが特徴。

           (日本農業新聞 2010. 5.27  9面)

 

茨城県竜ヶ崎市のパン店では、農研機構作物研究所が育成したパン用小麦

「ユメシホウ」を使った8種類のパンが評判を呼んでいる。地元農家が栽培し、

石臼でひいた全粒粉を使用するなど、地産地消のパン作りにこだわっている。

           (朝日新聞(茨城版) 2010. 5.27朝刊 35面)

       

 

新日本石油()()日立プラントテクノロジー、東京大学発バイオベンチャーの

()ユーグレナは共同で、ミドリムシを原料としたバイオジェット燃料の開発に

乗りだした。

           (日経産業新聞 2010. 5.28朝刊  2面)

 

島根県奥出雲町の農家川西喜彦氏が、独自に開発したモグラ捕獲器が成果を挙げ、

評判を呼んでいる。

          (日本農業新聞 2010. 5.28 14面)

 

理化学研究所植物科学研究センターと東京大学は、トウモロコシなどイネ科植物の

根に寄生して被害を与える、寄生植物の遺伝子が宿主植物から水平伝播することを

解明した。

           (化学工業日報 2010. 5.28  9面)

 

東京農工大学は、世界初となるイオン液体を溶媒とした「イオン液体クロマト

グラフィー」を開発した。これまで不可能だったセルロースなどの難溶性高分子の

分離分析を、室温で可能にした。

           (科学新聞 2010. 5.28    4面)

 

パナソニック電工()と兵庫県立農林水産技術総合センターは、共同開発した

紫外線照射方式のイチゴ農園用うどんこ病防除システム「タフナレイ」が、

6〜9月の育苗期でも顕著な効果が期待できることをフィールド試験で実証した。

           (化学工業日報 2010. 5.31  4面)

 

中国農業科学院などの研究グループは、オオタバコガに有効な細菌毒素を

組み込んだ遺伝子組み替えワタを栽培している畑で、毒素が効かない

カスミカメムシ類が大量発生し、近隣の果樹園で新たな脅威となっていること

を明らかにした。

           (朝日新聞 2010. 6. 1 31面)

 

日本バイリーン()は、九州大学などと共同で、ケイ素原料とした無機繊維

を使った直径300ナノから1000ナノメートルの細胞培養シートを開発した。

電子顕微鏡で生きたまま細胞を観察することが可能。

           (日経産業新聞 2010. 6. 1  1面)

 

兵庫県立農林水産技術総合センターは、ブドウ「ピオーネ」「藤稔」の房作りで、

摘粒の代わりに房の先端の支梗(しこう)を1段切除する省力栽培技術の普及に

乗りだした。商品性は慣行と同等、作業時間は7割削減可能。

           (日本農業新聞 2010. 6. 1 18面)

 

農研機構畜産草地研究所は、食品残さの飼料成分に関するデータベースを構築、

豚用のエコフード飼料設計プログラムを作成し、ホームページ上で公開している。

飼料自給率向上に役立つとして期待される。

          (化学工業日報 2010. 6. 2 9面)

 

コープさっぽろは、北海道内のコメ農家や畜産農家と連携して、道内産の飼料米で

飼育した豚肉、鶏肉、鶏卵を「飼料米ブランド」と銘打ち、宅配販売に乗り出す。 

  (日経産業新聞 2010. 5.28 17面)

 

立教大学は、植物細胞の「液胞」を細胞分裂時に分配する遺伝子「TSUKISOI」を

見いだした。花の色が決まる仕組みの解明などに役立つとして期待される。

           (日経産業新聞 2010. 5.31 12面)

 

山梨県果樹試験場は、ハウスブドウ栽培で、深夜に3時間程度赤色LEDを

当てると、日照の少ない時期でも果粒が2〜3割大きくなることを突き止めた。

           (農業共済新聞 2010. 5.31   11面)

 

奈良先端科学技術大学院大学は、大腸菌がシステインを作る際に、過酸化水素を

消去して解毒する仕組みを明らかにした。システインを効率よく作る大腸菌の

育種につながるとして期待される。

           (日経産業新聞 2010. 6. 4 11面)

 

茨城県つくばみらい市の水田で、農研機構中央農業総合研究センターが田植えの

省力化・軽労化技術として開発した「水稲ロングマット水耕苗」を使った田植えが

行われた。

           (朝日新聞(茨城版) 2010. 6. 2 27面)

 

群馬県は、今年度から森林整備によるCO2吸収量認証制度を創設した。

企業などが森林整備協定を締結して行う、植栽・間伐などの効果をCO2吸収量

として認証することで、森林づくり活動を広げ地球温暖化防止対策の一環として

推進する狙い。

           (日本農業新聞(北関東版) 2010.6.2 10面)

 

玉川大学は、LEDを主な光源とした植物工場の研究に乗りだした。

リーフレタスなどの野菜のほか、薬草などの栽培試験を行い、将来、ワクチンなどの

医療成分を組み込み、食べる薬の開発を目指す。

           (日本農業新聞 2010. 6. 2 14面)

 

神奈川県農業技術センターは、ウメの新栽培法として、「樹体ジョイント仕立て」

による試験栽培に取り組んでいる。通常の栽培方法と比較して、早期成園化や作業の

省力化が期待でき、女性や高齢者にも安全に作業が行える。

           (日本農業新聞(神奈川・西湘) 2010.6.3 11面)

 

広島県庄原市の長里英喜氏は、アスパラガスの収穫作業が容易に行える収穫ばさみと

運搬車を考案した。収穫ばさみは取っ手が40センチと長く、立ったまま作業が行える。

運搬車は3輪の台車にコンテナを載せ、小回りが利くのが特徴。

          (日本農業新聞 2010. 6. 3 14面)

 

国立遺伝学研究所、東京大学、米ニューヨーク大学などは共同で、線虫ゲノムの

末端部分の構造を解明した。生物の発生メカニズムやがん細胞ができる仕組みの

解明に役立つ成果として期待される。

           (日本経済新聞 2010. 6. 4 38面)

 

農研機構食品総合研究所は、米粉100%使用した新たなパンの製造技術を

開発した。米粉パンの製造に欠かせなかったグルテンや食塩が不要で、タンパク質の

一種「グルタチオン」を加えることで、ふっくらした米粉パンができる。

小麦アレルギーの人も食べられるなど、食料自給率向上や米粉の需要拡大が

期待される。

        (日本農業新聞 2010. 6. 3  1面)

 

理化学研究所と東京大学は、イネ科植物に寄生する双子葉植物「ストライガ」が、

進化の過程で遺伝子を宿主のモロコシから取り込んだ可能性があることを

突き止めた。

(日経産業新聞 2010. 6. 3 12面)

 

花王()は九州大学と共同で、カテキンの抗菌作用メカニズムの一部を解明した。

洗剤や抗菌剤などへの応用を目指す。

           (化学工業日報 2010. 6. 3  9面)

 

雪印種苗()()サカタのタネなど種苗各社は来年の母の日に向け、生産農家に

対しポットカーネーションの品種提案を本格化させている。

           (日本農業新聞 2010. 6. 4 14面)

 

理化学研究所や大阪大学などは、細胞中の酵素「PNGase」が、生物の成長や生殖に

関わる機能を持っていることを突き止めた。

           (日刊工業新聞 2010. 6. 4 20面)

 

()ボンオーハシは、新潟県の産学官連携プロジェクトの商品化第1号として、

新潟県が育成した紫黒米「紫宝」を使った米粉パンを開発した。

           (新潟日報 2010. 6. 4  6面)

 

森林総合研究所北海道支所や東京農業大学などは、知床など北海道内9カ所で、

キタキツネなどの生態を定点観測する「野生生物観測ネットワーク」を立ち上げた。

           (北海道新聞 2010. 6. 4 13面)

 

東京ガス・エンジニアリング()は、下水処理場や食品工場などから排出される

汚泥、食品廃棄物などからバイオガスを生産し、都市ガスに供給する事業を展開

している。

(日刊工業新聞 2010. 6. 5  8面)

 

島根県農業技術センターは、水田用除草機の後部に、手製のチェーンとシダ製の

ブラシを装着した新たな除草方法を開発した。除草効果の向上と薬剤を使わない

除草法として期待される。

           (日本農業新聞 2010. 6. 9朝刊 16面)

 

岩手県農業研究センターは、リンゴハダニの防除法として、デンプン水和剤を

原料とした農薬の効果的な使用方法を確立した。リンゴの落花期と落花10日後に

散布すると、約80%の殺ダニ率になる。

           (日本農業新聞 2010. 6. 9 16面)

 

熊本県農業研究センターは、トマトやピーマンに病害ウイルスを媒介する

「タバココナジラミバイオQ」が、限られた条件で越冬することを確認した。

           (日本農業新聞 2010. 6. 8 16面)

 

筑波大学は、花粉症やアトピー性皮膚炎などの様々なアレルギー反応を抑制する

タンパク質「アラジン1」を見いだした。アレルギー治療薬の開発などにつながる

として期待される。

           (朝日新聞 2010. 6. 7 10面)

 

京都大学などは、アブラナ科の「ハクサンハタザオ」が、直近6週間の気温を

記憶して、開花時期を決める遺伝子「AhgFLC」の発現を調節していることを

突き止めた。開花時期の予想や気温変化に強い農作物の開発につながるとして

期待される。

       (毎日新聞 2010. 6. 8 28面)

 

物質・材料研究機構光触媒材料センターは、植物と同レベルの高い効率で、

水から酸素を発生できる可視光型の光触媒材料「リン酸銀」を見いだした。

水素用の材料と組み合わせることにより、太陽光で水から水素を製造する

人工光合成に応用が可能。

(日経産業新聞 2010. 6. 8 11面)

 

静岡県立富岳館高校は、静岡県立大学、酪農家、製紙会社と連携して、光触媒

技術を使って、家畜のふん尿の臭いを抑制するプロジェクトに取り組んでいる。

再生紙を作る際に発生する廃材を使ったチップに、光触媒「酸化チタン」を

吹き付け、これをふん尿に混ぜて堆肥化することで脱臭できる。

           (日本農業新聞 2010. 6. 8 16面)

 

東京大学は、イネを材料に植物の雄しべが形成される仕組みを解明した。

雄しべが形成される時にも葉の表裏を決定する遺伝子が働き、葯と花糸で別々に

表裏が決定されていることを突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 6.11 11面)

 

大豆が立ち枯れするダイズ茎疫病対策の紹介記事。富山県は、殺菌剤

「シアゾファミド水和剤」を播種前の種子に塗布することが有効として、実証試験

に乗りだした。福井県農業試験場は、排水対策を徹底した上で、土壌PHを6.5

改善すると発生が抑制されることを確認。

           (日本農業新聞 2010. 6. 9 16面)

 

日清オイリオグループは山形大学などと共同で、大豆の皮を使って熱を逃がす

特殊粉末「フィトポーラス」を開発した。IT機器の放熱シートの樹脂材料に

配合すると、カーボン製シートに比べ放熱率は7倍。

           (日経産業新聞 2010. 6. 9  1面)

 

九州大学と京都大学が共同開発した、CO2を吸収してアルコールなどに換える

多孔性金属錯を材料とした薄膜が、企業などから注目されている。

           (日経産業新聞 2010. 6. 9 11面)

 

英ノッチンガム大学などは、牛の乳房炎の原因細菌「ストレプトコッカス・

ウベリス」が、発病に不可欠な働きをするタンパク質を細菌表面に固定する際、

酵素「SrtA」が働いていることを突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 6. 9 11面)

 

米パデュー大学は、細菌や微粒子を高感度で検出できるセンサー技術を開発した。

食料などに含まれる大腸菌やサルモネラ菌を検出することなどにも応用できる

可能性がある。

          (日経産業新聞 2010. 6.10 12面)

 

東京理科大学は、タンパク質リン酸化酵素OsCIPK14/15」の発現を抑えた

イネ細胞は、感染防御応答が抑えられ、逆に発現を増加させると、抗菌性物質

「ファイトアレキシン」の合成能が増強されることを突き止めた。

           (日刊工業新聞 2010. 6.11 11面)

 

愛知県農業総合試験場東三河農業研究所は、夏秋ギクの新品種「愛知夏黄2号」を

育成した。切り花として24日程度日持ちするなどが特徴。

           (中日新聞 2010. 6.11 21面)

 

富山化学工業()は、家畜伝染病の口蹄疫治療薬の開発に乗り出す。

ウイルスの増殖を防ぐ効果を持つ新薬候補の化合物は開発済みで、近く本格的な

動物実験を開始し、早ければ3年後に農林水産省の承認を得る計画。

           (日本経済新聞 2010. 6.12 11面)

 

島根県農業技術センターは、美郷町の立脇千代子氏などが開発した、コート

ブラシを引いて水田の除草を行うイネの栽培実験に取り組んでいる。

無農薬で栽培でき、費用と手間がかからず、収穫量アップも期待できる。

           (中国新聞 2010. 6.12 27面)

 

石川県工業試験場と()車多酒造、()カネイシ、()ヤマトなどは共同で、

塩分だけを取り除く方法を考案し、能登の魚醤「いしり」を使ったサプリメントを

開発した。

 (北国新聞 2010. 6.13  3面)

 

環境省は、厚生労働省が保有する医薬品開発用の微生物情報、農林水産省のイネの

品種情報、有用遺伝子などのデータを集約し、医薬品などへの応用が期待できる

国内の遺伝資源のデータベース化に取り組む。2012年度の運用開始を目指す。

           (日本経済新聞 2010. 6.14 11面)

 

江崎グリコグループは、九州大学が育成した難消化性デンプン含有量が豊富な

コメの新品種「WX/ae米」を材料に、食品素材としての実用化と米粉への加工を

加速させ、農研機構などと農林水産省の「新規需要創造フロンティア育成事業」を

行い、同コメの早期実用化と普及を目指す。

           (化学工業日報 2010. 6.14  9面)

 

農業生物資源研究所は、イネが季節変化に伴う30分の日の長さの違いを認識し、

開花ホルモン「フロリゲン」の働きを調節する正確な体内時計を持っていることを

突き止めた。また、開花促進遺伝子Ehd1」と開花制御遺伝子Ghd7」を同定し、

開花時期を早めたり遅らせたりする仕組みを明らかにした。

           (日本農業新聞 2010. 6.18 18面)

 

()前川製作所は、農研機構生物系特定産業技術支援センターの委託事業で、

「いちご収穫ロボットシステム」を開発し、食品機械の展示会で公開した。

赤く色づいたイチゴを画像センサーで判別し、高枝切りばさみを応用したハンドで

摘み取る仕組み。

           (日経産業新聞 2010. 6.14 14面)

 

スーパー工業()は、畜産生産現場向けに、殺菌・除菌・脱臭効果がある

ミスト発生機「スーパーエコミスト」を開発した。口蹄疫などの予防にも効果が

期待できる。

           (食品産業新聞 2010. 6.14 11面)

 

京都工芸繊維大学は、紙すき技術を応用して、タマネギの皮やニンジンの葉などの

未利用部分や規格外品を使い、「食べる紙」を作る技術を開発した。

野菜だけで作った紙は日本初。

          (日本農業新聞 2010. 6.16 13面)

 

国連食糧農業機関(FAO)と経済協力開発機構(OECD)は、2010年から

19年の農業に関する報告書を発表した。新興国での需要増やバイオエネルギーの

利用拡大などにより、過去10年間と比較して、世界の大半の農作物価格が上昇すると

予測した。

           (毎日新聞 2010. 6.16  7面)

 

東京大学は、アブラムシの雌が繁殖を終えても生き残る理由を明らかにした。

生殖行為は行えなくなるが、蓄えた粘液を使い、天敵のテントウムシの幼虫を

撃退し、子孫の巣立ちを助ける役割を担っていることを突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 6.18  9面)

 

スウェーデンのウプサラ大学は、大量並行処理塩基配列決定法で、ニワトリの

家禽化とその後の肉用品種への分化に大きな役割を果たした、有益な対立遺伝子

及び候補変異の選択的スウィーブを同定した。

           (科学新聞 2010. 6.18  3面)

 

長野県JA須高青年部は、巨峰やシャインマスカットなどブドウの人気品種で、

一房約15粒程度の1回食べきりサイズの「ミニブドウ」を栽培、販売する産地づくり

に乗りだした。一つの花穂から二房収穫でき、摘粒がほとんどいらないなど省力化も

期待できる。

           (日本農業新聞 2010. 6.20  1面)

 

全日本パン共同組合連合会は、国内産小麦を使ったパンの普及を目指し、学校給食を

中心に導入の働きかけを本格化させる。食料自給率向上や地産地消を促すほか、

製パン適性の高い小麦の増産を後押しし、中小の製粉・製パン事業者を活性化させる

呼び水にしたい考え。

           (日本農業新聞 2010. 6.21  1面)

 

茨城県農業総合センター生物工学研究所などは、納豆の新商品開発向けとして、

機能性に優れた大豆の在来品種「黒大豆小粒」を選定した。また「黒大豆小粒」を

親とした新品種の育成に取り組んでいる。

          (茨城新聞 2010. 6.21 14面)

 

大阪府立園芸高校の女子生徒が、ササユリの新品種を育成した。花色は白、植木鉢

でも育成できるコンパクトさが特徴で、来年の品種登録を目指す。

           (産経新聞(大阪) 2010. 6.22 10面)

 

兵庫県加古川市の農事組合法人八幡営農組合は、水稲や大豆、大麦などの栽培で、

農研機構近畿中国四国農業研究センターが開発した圃場の一元管理を行うパソコン

ソフト「作業計画・管理支援システム」を活用して、作業の効率化を図っている。

           (農業共済新聞 2010. 6.23  1面)

 

英科学誌ネイチャーは24日発行の誌上で、世界の科学者を対象とした待遇の

満足度調査結果を発表した。比較可能な16カ国中、満足度が最も高かったのは

デンマークで、日本は、「休日」「労働時間」「研究テーマの独立性」「上司や

同僚からの指導」で最下位を記録するなど、満足度は最も低かった。

           (朝日新聞 2010. 6.24 37面)

 

徳島県立農業研究所は、タラノキとフキの新品種を育成した。タラノキの新品種

「阿波の銀治郎」は、立枯疫病に強いのが特徴。フキの新品種「あわ春香」は、

市場価格の上がる3月に収穫できる晩成で、従来種よりも収量が多く見込めるなど

が特徴。

           (徳島新聞 2010. 6.24  9面)

 

農林水産省は、食品安全、動物衛生、植物防疫に関する

「平22年度レギュラトリーサイエンス新技術開発事業委託事業」の研究課題を

決定し、研究内容の提案書を公募している。

           (化学工業日報 2010. 6.25  9面)

 

広島大学などの研究グループは、これまで凍結保存が難しかったブタの精液を

使った新たな人工授精法を開発した。精液に含まれる細菌の除去や免疫反応を

抑えるホルモンなどを混ぜた人工精液を開発したことにより、精子の死滅が大幅に

減少し、人工授精の成功率は自然交配と同程度の8割になった。

           (読売新聞 2010. 6.25 37面)

 

()四国クボタは、鉄粉でコーティングした水稲の種子を直まきできる

「高速点まき播種機(鉄まきちゃん)」を開発し、高松市で展示実演会を行った。

田植機にアタッチメントとして取り付け、6条播きで10粒ずつ落としていく仕組み。

           (日本農業新聞 2010. 6.25 14面)

 

秋田県立大学などは、農林水産省の委託事業で、中国産の水稲品種「長香穀

(ちょうこうこく)」を用いて、カドミウム汚染土壌の浄化技術の実用化に向けた

研究に取り組む。

           (秋田魁新報 2010. 6.25  6面)

 

島根大学は、エゴマの葉の乾燥粉末を摂取すると、血圧や総コレステロール値、

中性脂肪などの上昇を抑制する効果があることをラットを使った実験で確認した。

           (山陰中央新報 2010. 6.27 28面)

 

岩手県農業研究センターは、スイートコーンに深刻な被害を及ぼす「アワノメイガ」

の防除に、生物農薬(BT水和剤)が有効であることを明らかにした。

           (日本農業新聞 2010. 6.28 12面)

 

福岡県久留米市の農商工連携のベンチャー企業(株)元山は、県工業技術センター

生物食品研究所などと連携して、地元特産の富有柿の規格外品を活用した飲料

「柿の雫」と醤油「和食のたまごのしょうゆ」を開発した。

           (日本農業新聞 2010. 6.29 15面)

 

 

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