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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第77号(2010 6 9日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン6月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究だより』

 「新しい青果物の鮮度保持袋

・トピック

平成20年度 都道府県別食料自給率について   [農林水産省] 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

週別の気温は、1週目は平年並みまたは低い確率ともに40%です。

2週目は平年並みまたは高い確率ともに40%です。

     (6月4日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第3号(6月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4704204.html 

 

 

◆生育情報(果樹)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹6月1日、落葉果樹5月31日、6月1日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 早期水稲、普通期水稲、麦類、イチゴ、アスパラガス、トマト、

キウイフルーツ、イチジク、トルコギキョウ、ホオズキ、乳用牛について

生産状況と対策をお知らせします。         (6月1日現在)

 

●早期水稲

 5月上中旬は、高温・多照で経過し、生育は順調です。

 4月中旬植は田植え後45日頃に有効茎数が確保され、中干し開始時期となる

見込みです。

 田植え後45〜50日頃に有効茎確保を確認し、中干しを開始しましょう。

雑草が多い場合には、中後期除草剤を散布してください。

 

●普通期水稲

 山麓地では5月中旬より田植えが行われ、麦の作付けがない平坦地では、

5月下旬より田植えが始まっています。

 麦が作付けされている地域では、5月下旬〜6月上旬に播種が行われています。

 「ヒノヒカリ」、「つくしろまん」は品質向上のため、6月下旬植えを徹底して

ください。

 

●麦類

 大麦・裸麦の収穫は平年より遅く、5月25日頃より始まり、6月5日頃に

終了する見込みです。

 小麦の収穫は平年並みで、「シロガネコムギ」が5月下旬〜6月上旬、

「チクゴイズミ」が6月上旬、「ミナミノカオリ」・「ちくしW2号」が

6月上中旬に行われます。

 収穫適期になり次第、直ちに収穫を行ってください。特に穂発芽性易の

品種では、刈り遅れに注意しましょう。

 5月23日の風雨により40%程度のほ場で倒伏が発生しましたが、倒伏多〜

甚のほ場は、6%程度で比較的少ない状況です。

 倒伏甚のほ場や湿害田等では、収穫・乾燥・調製を別に行ってください。

 

●イチゴ

 21年産の出荷は終了しました。

 親株からのランナーは順調に増加しており、22年産の採苗作業が始まって

います。

 採苗は、6月中旬を目標に終了しましょう。

 採苗前後は炭疽病の予防防除を徹底してください。

また、梅雨期間中は炭疽病対策としての雨よけ被覆を行いますが、風通しを

良くしましょう。

 

●アスパラガス

 親茎は、立て始め(3月下旬)からの低温でやや遅れています。それに伴い

夏芽(5月以降収穫分)の収穫もやや遅れています。今後、出荷量は増加する

見込みです。

 ネギアザミウマの発生は少ない状況です。

 ハウス温度は28℃を目安に換気しましょう。

 今後、収穫量が増加するため2週間ごとに窒素成分で2〜3kg/10aを追肥して

ください。

 茎枯病・斑点病の予防に努めましょう。

 

●トマト

 5月に入り出荷量が増加し、果実肥大は良好です。今後の日出荷量は漸減し、

大半の産地で6月中旬〜下旬に出荷終了の予定です。

 コナジラミ類が増加傾向です。

 トマト黄化葉巻病の媒介虫であるタバコオナジラミをハウス外へ出さないよう

に、栽培終了後にハウスの閉め込みにより死滅させましょう。

 

●キウイフルーツ

 4月下旬、5月中下旬の低温により、「ヘイワード」の開花盛期は5月25〜28日で、

前年より7〜10日遅く、平年よりやや遅くなっています。着花量は平年並みです。

 開花中の曇天続きで、花腐れ細菌病の発生が多いですが、環状はく皮の実施により

収量への影響は少なくなっています。

 初期肥大を促すため、満開後10日以降早急に摘果を行ってください。

25果/1uを目標に、6月末までに摘果を終わらせましょう。

 果実肥大目的の環状はく皮は、満開後20日以降10日おきに2回前後行いますが、

樹勢が弱い樹では実施しないようにしましょう。

 

●イチジク

 「とよみつひめ」の加温ハウスの出荷開始は、5月24日からで前年より7日遅れ

となっています。「蓬莱柿」の加温ハウスの夏果は、5月6日から出荷開始で、

前年並みとなっています。両品種とも品質は良好です。

 露地の生育は、いずれの品種も3〜4月の低温により前年より4〜5日遅れで

平年並みです。「とよみつひめ」・「蓬莱柿」では4月中下旬の降雨により

そうか病の発生が見られます。

 加温栽培では適宜かん水し、肥大促進・成熟促進を促すとともに、不要な枝や

副梢を除去し園内の受光改善を図ってください。

 露地では早期に芽かきを行い、新梢伸長を促しましょう。

 

●トルコギキョウ

 4月の出荷量は、3月上旬の日照不足により収穫が遅れたため減少しました。

 3〜4月定植の7月出荷作型は、草丈40〜50cmで頂花〜2番花が発蕾中です。

チップバーン(カルシウム欠乏症)の発生は少ない状況です。5月定植の8月出荷

作型は草丈5〜15cm程度で、両作型ともに生育は良好です。

 7月出荷作型では、灰色かび病対策として梅雨入り前の予防防除に努めると

ともに花がらは早めに摘み取ってください。

 8月出荷作型では、循環扇の活用や十分な換気によりチップバーンの発生を

抑えましょう。

 

●ホオズキ

 4月中下旬の低温で初期生育が緩慢になり、草丈は45〜55cm程度で低い傾向です。

最初の1〜2段目の着果が悪く、現在1〜2果程度が着果している状況です。

 テントウムシダマシやアザミウマ類の被害が発生し始めています。

 生育が進むにつれ腋芽が発生するので、早めに除去してください。

 アザミウマ類、テントウムシダマシ等の害虫防除に努めましょう。

 

●乳用牛

 4月の生乳生産量は、先月よりやや減少し、乳脂肪率及び全固形分率は、3.9%、

12.7%と3月と同様に高い乳質のものが生産されています。

 宮崎県における口蹄疫の擬似患畜は247例目(2市5町)に達しました(5/31時点)。

 引き続き、牛・豚飼養農家が参集する会議等を自粛してください。

 牛・豚飼養農家への不要不急の立ち入りを自粛し、消毒薬の配付においても

関係車両の消毒を徹底してください。

 

 

◆農総試成果情報『研究だより

農業共済新聞福岡県版6月9日掲載)

 

新しい青果物の鮮度保持袋

 

 県農業総合試験場食品流通部は、市販の包装袋に比べて、鮮度保持効果の高い

包装袋を開発しました。

 通常、多くの青果物では見栄えの良い延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)が使われて

いますが、OPPはガス透過度が低いために密封包装すると異臭が発生しやすいという

欠点があります。

 そのため、一部の青果物ではOPPに微細な孔を開けてガス透過度を高めた鮮度保持

包装袋が使われていますが、価格が高いためにあまり普及していません。

 今回開発した鮮度保持包装袋は、袋の一部にOPPよりもガス透過度が高い素材の

フィルムを組み合わせています。これにより、見栄えを損なうことなく、市販の

包装袋の1/21/3という低価格でガス透過度を高めることができます。

また、フィルムの素材や厚さを変えることで袋のガス透過度をコントロールできる

ため、様々な青果物に利用できます。

 例えば、ブロッコリーを15℃で保存する場合、市販の包装袋では2日間しか鮮度を

保持できませんが、この包装袋では4日間鮮度を保持できます。

 現在、この包装袋は商品名「ベジフレッシュ」として販売されており、JA全農

ふくれんや生活協同組合連合会コープ九州事業連合などで、ブロッコリーやレタス

などの鮮度保持包装袋として利用されています。

 問い合わせは、県農業総合試験場食品流通部(電話092−924−2930)まで。

 

 

◆トピック◆

平成20年度 都道府県別食料自給率について

農林水産省は、食料自給率目標の達成に向けて、地域段階における取り組みの

推進に資する参考データとして利用してもらうことを目的として、都道府県別の

食料自給率を入手可能なデータを基に試算しました。

詳しくは

http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/100603.html

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

平成21年産花きの作付(収穫)面積及び出荷量

平成21年産みかんの結果樹面積、収穫量及び出荷量

http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html

農林水産統計月報(平成22年5月25日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

農林水産基本データ集(平成22年5月1日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

「野菜の入荷量と価格の見通し(平成22年6月)」について

http://www.maff.go.jp/kyusyu/press/engei/100531.html

 

●新聞見出し記事紹介

農研機構花き研究所は、世界で初めて立枯れ症状を引き起こす萎凋(いちょう)

細菌病に強い抵抗性を持つカーネーションの新品種「花恋(かれん)ルージュ」を

育成した。

           (日本農業新聞 2010. 4.22 16面)

 

農業生物資源研究所などは、世界2例目として日本で初めて誕生した体細胞

クローン豚「ゼナ」が、9年8ヶ月の生存期間を記録したと発表した。

体細胞クローン動物が、必ずしも短命ではないことを示した。

          (日本農業新聞 2010. 4.23 15面)

 

愛知県農業総合試験場は、野菜作の圃場に、マメ科の牧草「ヘアリーベッチ」と

堆肥を使うと、雑草の抑制と化学肥料の施用量を大幅に削減できることを突き止めた。

           (農業共済新聞 2010. 4.21  11面)

 

双日()は千葉県の農事組合法人「成田ガイア」と共同で、6月からトマトの

栽培に乗り出す。早稲田大学発ベンチャーが開発した特殊フィルムを使うことにより、

従来のハウス栽培に比べ、水の使用量を6分の1程度に抑えられ、高糖度のトマトを

育成できる。

           (朝日新聞 2010. 4.22  12面)

 

埼玉県加須市の梨農家は、梨やブドウなどの平棚が長期間歪まずに安定するつり方を

考案した。風に強い、果実の落下も少ない、一定の高さで作業できるなどが特徴。

       (日本農業新聞 2010. 4.22  16面)

 

JA全農は、太陽光発電や燃料電池など、環境に配慮した新エネルギー機器の

本格普及に取り組む。CO2削減などの環境負荷低減やコスト削減効果を示し、

家庭用と業務用の両面で普及を目指す。

            (日本農業新聞 2010. 4.23  5面)

 

近畿大学などは、ハウスの側面や天窓に「静電場スクリーン」を設置すると、

コナジラミ類やうどんこ病などの病原菌がほぼ100%防げることを突き止めた。

静電気を利用した防除法として期待。

           (日本農業新聞 2010. 4.23 16面)

 

宮城県農林種苗農協は、森林総合研究所が普及を進めている、培地が細長く、

根についた状態で植栽する「コンテナ苗」を使った試験栽培に取り組んでいる。

           (河北新報 2010. 4.23 14面)

 

新潟県農業総合研究所園芸研究センターは、イネの育苗ハウスを利用して

ブドウを栽培する技術を開発した。ハウスの側面から天井にかけての空間を

利用してブドウを栽培する。コメとブドウの繁忙期が重ならない複合栽培で、

コメ農家の経営安定化を目指す。

           (新潟日報 2010. 4.23  6面)

 

広島県尾道市の向島洋らんセンターは、ミツバチを強力に誘引する特性がある

シンビジウムの仲間「キンリョウヘン」の生産に取り組み、養蜂家などから注目を

集めている。

   (東京新聞 2010. 4.25  25面)

 

兵庫県立農林水産技術総合センターは、粘土を担馬牛などの和牛に食べさせると、

脂肪壊死の予防に効果があることを突き止めた。

           (日経MJ(流通新聞) 2010. 4.26  14面)

 

種名の判別などに利用できる「DNAバーコーディング」を活用した研究が

広まりつつある。

         (朝日新聞 2010. 4.27 27面)

 

東北大学は、高温障害の主な原因は、植物ホルモンの減少であることを突き止めた。

植物ホルモンを散布すると、高温でも実りが得られることも確認した。

           (日本農業新聞 2010. 4.27  3面)

 

東京大学医科学研究所は、細菌性の下痢を予防できる「遺伝子組み換えコメ」を

開発した。常温で長期保存が可能で、「食べるワクチン」として実用化が期待される。

           (日経産業新聞 2010. 4.28 11面)

 

農業生物資源研究所と名古屋大学は共同で、コメアレルギーの原因となる3種の

タンパク質(アレルゲン)を低減化させた、コシヒカリ系統のイネを開発した。

           (化学工業日報 2010. 4.28 13面)

 

慶応義塾大学は、様々な色の蛍光を使って、カルシウム量の変化やタンパク質の

増減など、細胞内で起きる複数の現象を同時に観察できる新技術を開発した。

1色で1つの物質を観察できるのが特徴。

           (日経産業新聞 2010. 4.27 11面)

 

大阪府立大学や東京大学などは、中性脂肪やコレステロールを吸収し、体外に

排出する働きを持つ物質「パラミロン」を含む微細藻類「ユーグレナ(ミドリムシ)

の大量培養に成功した。

バイオ燃料やCO2を吸収するエコ効果も期待できる。

          (毎日新聞 2010. 4.28 21面)

 

高知県農業技術センターが開発した「日射比例かん水制御装置」や農研機構

近畿中国四国農業研究センターが開発した「日射制御型拍動自動かん水装置」を

使い、野菜栽培などの省力化、品質向上、増収につなげる産地が増えつつある。

           (日本農業新聞 2010. 4.30 14面)

 

福井県農業試験場は、ホウレンソウを食害する「ホウレンソウケナガコナダニ」

対策として、殺虫剤を散布すべきかどうかを判断する要防除水準を確立した。

           (日本農業新聞 2010. 4.30 14面)

 

静岡大学は、イチゴ炭疽病の発生防止に有効な3種類の放線菌を突き止めた。

今夏にもこの放線菌を多く含む堆肥が販売される見込み。

           (産経新聞 2010. 5. 1  3面)

 

北海道立総合研究機構食品加工研究センターと北海道乳業()は共同で、麹菌を

脱脂乳と脱脂粉乳に混ぜて、味噌や醤油に似た風味の調味料の開発に成功した。

           (北海道新聞 2010. 5. 1  1面)

 

農研機構中央農業総合研究センターは、トラクターの後部に装着して、水田に

一度32条の直播ができる「エアーアシスト条播機」を開発し、新潟県上越市で

現地試験を行った。1ヘクタール当たり約40分で播種が可能。

           (日本農業新聞 2010. 5. 4  1面)

 

長崎県などは、諫早市の国営諫早湾干拓事業の農地で、太陽光を利用した

クリーン電力と電動農機を核とした環境保全型農業に取り組んでいる。

           (日本農業新聞 2010. 5. 4  1面)

 

山鹿都市ガス()は、全国で初となる生ゴミや家畜のふん尿から発生する

メタンガスを、家庭用のバイオガスとして精製することに成功した。空中に

放出しない再利用法として注目される。

           (西日本新聞 2010. 5. 4  3面)

 

大分県農林水産研究指導センターは、農研機構果樹研究所などと共同で、

本年度からハウスミカン栽培における花形成に影響する遺伝子の解析を行い、

着花数を予測する研究に取り組む。

           (大分合同新聞 2010. 5. 5  5面)

 

奈良県と三晃精機()は、ホウレンソウなど軟弱野菜の根切りを、立ったまま

行える器具「らくらく君」を開発した。一度に5、6株の根切りができるなど

収穫作業が容易に。

           (日本農業新聞 2010. 5. 7 14面)

 

水稲の湛水直播で、倒状に強い、風通しが良く病害に侵されにくいなどの

利点から、種もみを点状にまく点播栽培が注目されている。

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、高速作業が行える直播機の

研究開発を進めている。

           (日本農業新聞 2010. 5. 7 14面)

 

島根県農業技術センターは、ビニールダクトに改良を加えた「空気マルチ」を

膨らませることにより、ハウスの加温効果を高める技術の開発に取り組んでいる。

           (山陰中央新報 2010. 5. 8 22面)

 

三井化学()触媒科学研究所は、大腸菌を活用して、木くずやサトウキビなど

植物由来の原料からプラスチック原料を生産する技術の開発に取り組んでいる。

           (日経産業新聞 2010. 5.10  2面)

 

東京大学は、食べ物などの甘みを数値化する新手法を開発した。舌の受容体を

細胞培養の表面に配置し、甘み成分を添加したときの細胞の発する蛍光を測定し

数値化する。

(日経産業新聞 2010. 5.10 12面)

 

ノルウェースピッツベルゲン島の「種子バンク」の保存品種が50万種を超え、

世界で最も多様な品種を保存する施設となった。

           (日本農業新聞 2010. 5.11  3面)

 

徳島県農業研究所は、エタノールによる土壌消毒法が、イチゴ萎黄病の防除に

効果があることを突き止めた。露地栽培で、無処理の場合と比較して97%の

発病抑制効果を確認した。

           (日本農業新聞 2010. 5.11 14面)

 

茨城大学や茨城県工業技術センターなどは、ハウス栽培のイチゴに週1回お湯を

噴霧すると、うどんこ病の発生を従来の半分以下に抑制できるシステムを開発した。

(朝日新聞(茨城版) 2010. 5.12 31面)

 

岩手県工業技術センターは、今年度からリンを回収する研究開発に取り組む。

下水汚泥焼却灰や家畜ふん尿を収集し、工場からの廃棄物をリンの回収資材として

活用する。農業用肥料として実用化を目指す。

           (日刊工業新聞 2010. 5.12 26面)

 

農研機構中央農業総合研究センターと農林水産省は、「営農管理的アプローチに

よる鳥獣害防止技術の開発」成果報告書を作成した。同センターホームページ

「鳥獣害研究サブチーム」のページで公開している。

           (日本農業新聞 2010. 5.13 16面)

 

慶応義塾大学と国立遺伝学研究所は、納豆菌の全ゲノム情報を解読した。

ゲノムサイズは409万1,591塩基対で、タンパク質をコードする遺伝子は4,375個。

           (朝日新聞 2010. 5.14 22面)

 

理化学研究所と宇宙航空研究開発機構は、国際宇宙ステーションの日本の実験棟

「きぼう」を利用した共同研究の連携協力協定を締結した。

植物の芽の生長メカニズムを解明するための実験などを行う計画。

           (日経産業新聞 2010. 5.13 12面)

 

米スタンフォード大学は、細胞が生きたままの状態で、細胞内でタンパク質が

作られる様子を観察することに成功した。ウイルス増殖の仕組みの解明に応用

できるとして期待される。

            (朝日新聞 2010. 5.14 22面)

 

神奈川県平塚市の高橋當侑氏は、梨棚を利用したリンゴの平棚栽培に取り組んで

いる。光が均等に当たることにより品質が向上するほか、剪定などの作業が容易に

行える、強風に強く落果率が低いなどが特徴。

           (日本農業新聞 2010. 5.14 14面)

 

岩手大学は、うるち性ヒエの新品種「ゆめさきよ」を育成した。在来品種よりも

茎丈が低く倒状に強い、コンバインによる収穫作業が容易に行えるなどが特徴。

               (河北新報 2010. 5.14  9面)

 

香川県農業試験場府中分場は、キウイの新品種「さぬきエンジェルスイート」

を育成した。高糖度で酸味が少ない、果肉の種子周辺が赤く色付く、成熟時期は

10月中下旬などが特徴で、2013年頃の販売開始を目指す。

           (四国新聞 2010. 5.14  6面)

 

福岡農産物通商()は、群馬製粉()が開発した国産米を100%使用した

米粉「J」を使ったうどん「JA博多ごはんうどん」を独自開発した。

                   (フジサンケイビジネスアイ 2010. 5.15 26面)

 

千葉県市原市の野本一弘氏は地元企業と共同で、室内で20種類の葉物野菜作りが

できる水耕栽培キットを開発した。

           (日本農業新聞 2010. 5.15  7面)

 

米国とイスラエルの研究グループは、トマトから雑種強勢が一つの遺伝子によって

引き起こされていることを見いだした。他の植物にも応用できるとして期待される。

                  (朝日新聞 2010. 5.18 25面)

 

タキイ種苗()は農研機構東北農業研究センターと共同で、中身がオレンジ色の

ハクサイ品種「オレンジクイン」が、他の品種にない抗酸化物質「シスリコペン」

を含んでいることを明らかにした。

            (日本農業新聞 2010. 5.18 14面)

 

()サカタのタネは、トルコギキョウ「シャララ」シリーズの新品種の種子

「シャララ ブルー」を発売する。従来品種に比べ、栽培期間が短い、つぼみの状態

で切り花にして生けても開花状態が良いなどが特徴。

           (日経産業新聞 2010. 5.17 16面)

 

関東学院大学などは、天然繊維強化樹脂の消臭技術を開発した。ブドウと緑茶の

ポリフェノールを消臭添加剤として、臭気の原因となる有機化合物と化学結合し、

臭いが消えることを突き止めた。

           (日刊工業新聞 2010. 5.18 22面)

 

静岡県茶業研究センターは、茶の新品種「ゆめするが」を育成した。一番茶の

10アール当たりの収量は、年間を通して「やぶきた」の1.5倍以上。

              (日本農業新聞 2010. 5.19 10面)

 

奈良先端科学技術大学院大学と農研機構中央農業総合研究センターは、植物が

病原体を認識する「抵抗性タンパク質」が活性化する仕組みを突き止めた。

いもち病菌に対し、抵抗性を獲得することも明らかにした。病気に強い植物の

開発などが期待される。

           (日経産業新聞 2010. 5.20 13面)

 

東京都農林総合研究センターは、キウイの新品種「東京ゴールド」を育成した。

果肉は黄色、酸味が少なく糖度が高い、貯蔵性が高いなどが特徴。

            (日本農業新聞 2010. 5.20 17面)

 

農業生物資源研究所は、「コシヒカリ」のゲノム塩基配列をほぼ解読したと

発表した。すでに解読済みの「日本晴」と比較して、塩基が1カ所だけ異なる

「一塩基多型」を約67,000カ所見いだした。また、コシヒカリのゲノムの起源も

明らかにした。

優れた品種を効率よく開発できるとして期待される。

           (日本農業新聞 2010. 5.25朝刊  1面)

 

金沢大学は、独自開発した原子間力顕微鏡を使い、ナノメートル単位の小器官の

構造を生きたまま観察することに初めて成功した。

           (日経産業新聞 2010. 5.20 13面)

 

東京慈恵会医科大学と高知大学は、黄色ブドウ球菌の繁殖を抑える酵素

「セリンプロテアーゼ」を突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 5.20 13面)

 

()日立製作所は、一つ一つの細胞の中で働いている遺伝子の種類や量を正確に

測定する技術を開発した。磁性を持つ微小ビーズやmRNAなどを用いて、

調べたい遺伝子部分の構造を写し取り、リアルタイムPCR法で、遺伝子を

増幅して測定する仕組み。

           (日経産業新聞 2010. 5.21  9面)

 

日清製粉グループ本社は静岡県立大学と共同で、青大豆にアレルギー症状を抑える

効果があることを見いだした。原因物質の特定を進めるとともに、抗アレルギー

関連の製品化を目指す。

           (日経産業新聞 2010. 5.21 17面)

 

繊維・紡績メーカーは、繊維技術を生かした野菜工場を建設するなど、相次いで

農業分野に進出しはじめた。

           (フジサンケイビジネスアイ 2010. 5.24  3面)

 

新日鉄エンジニアリング()は、家畜のふん尿などで汚染された地下水を

浄化するシステム「バチルウォール」開発した。硫黄を主成分とする新たな素材を

汚染された地下水脈に埋設し、人体に有害とされる硝酸性窒素を分解する。

           (日経産業新聞 2010. 5.25  2面)

 

広島県農林振興センター農業ジーンバンクは、GMナタネとアブラナ科在来種との

交雑を防ぐ採種法を考案した。 
           (日本農業新聞 2010. 5.26 14面)

 

京都大学は、動物や酵母の細胞内の酸化還元状態を、色の変化で示すセンサー

タンパク質「レドックスフロール」を開発した。化粧品や食品の開発などに

生かせる成果として期待される。

           (日刊工業新聞 2010. 5.26 23面)

 

北海道立上川農業試験場などは、道産米「ゆめぴりか」のタンパク質と

アミロース値を組み合わせ、コシヒカリと同等以上の新たな良食味の品質基準の

確立を目指した研究に取り組む。

           (北海道新聞 2010. 5.26  2面)

 

岩手県農業研究センターは、ホールクロップサイレージ用の水稲栽培で、

ノビエやホタルイなどの雑草を抑制する防除体系を確立した。

           (日本農業新聞 2010. 5.27朝刊 14面)

 

 

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