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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第75号(2010 412日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン4月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹・麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究だより』

 「ナシ黒星病の防除」

・トピック

新たな食料・農業・農村基本計画の策定   [農林水産省] 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 天気は数日の周期で変わり、平年に比べて曇りや雨の日が多いでしょう。

向こう1か月の気温は、低い確率50%です。降水量は平年並みまたは

多い確率ともに40%です。日照時間は、少ない確率50%です。

週別の気温は、1週目は低い確率50%です。

                         (4月9日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第1号(4月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4704204.html 

 

 

◆生育情報(果樹・麦)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹4月7日、落葉果樹4月5、6日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

・麦の生育情報と対策(3月19日現在)

 農産部のホームページ

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 早期水稲、麦、イチゴ、アスパラガス、促成トマト、ナシ、カキ、

トルコギキョウ、シンテッポウユリ、茶、畜産について生産状況と対策を

お知らせします。                 (3月31日現在)

 

●早期水稲

 播種後の気温が高かったため、出芽揃いは良く、生育は順調です。田植えは

4月10日頃から始まり、最盛期は4月5半旬の見込みです。

 育苗ハウス内の温度差が大きくならないよう昼温は25℃を目安に換気を行い、

ムレ苗発生を防止しましょう。

 

●麦

 2月下旬以降気温が高く推移しているため、出穂期は平年に比べ5日程度早く、

前年と同程度と予想されます。平年に比べ茎数は多く、軟弱な生育となっています。

 播種時期別の出穂期は次のとおりと予想されます。

 ・裸麦、大麦

  11月下旬播種…3月6〜4月1半旬

  12月上旬播種…4月1〜2半旬

 ・小麦

  11月下旬播種…4月1〜2半旬

  12月上旬播種…4月2〜3半旬

「ミナミノカオリ」、「ちくしW2号」はタンパク含量向上のため、穂揃い期

追肥を実施しましょう。

赤かび病の防除は、小麦では開花最盛期(出穂後7〜10日)、大麦では葯殻

抽出期(出穂後12〜14日)、裸麦では穂揃い期に実施してください。

 

●イチゴ

 3番果房の収穫が本格化し、出荷日量は増加しています。

 今後の出荷は、4月中旬まで3番果房の収穫が続き、その後は徐々に減少する

見込みです。

 ハウスでは早朝からの換気の徹底と、遮光資材の活用による温度管理に

努めてください。

 果実付近の葉除けを行い風通しを良くし、カビ等の発生を防ぎましょう。

 うどんこ病・ダニ類、炭疽病予防に努めてください。

 

●アスパラガス

 昨年からの潤沢な貯蔵養分に加え、気温が高く推移し、品質は良く出荷量も

多い状況です。

 また、立茎(親茎を立てる)時期は、平年並みの3月下旬からとなっています。

 ハウスの昼温は、25℃を越えないように管理してください。

 適期に立茎するため、日収穫量、収穫物の糖度などを考慮して遅れないように

L規格の茎を立てましょう。

 アザミウマ類、ハダニの防除に努めてください。

 

●促成トマト

 促成作型の中心である10月中旬定植が、現在5〜6段目果房の収穫中です。

着果負担と3月上旬の日照不足により草勢がやや低下しています。

 灰色かび病が発生しているほ場では、発病部位の摘除・施設外への持ち出しを

徹底し、湿度管理に注意しましょう。

 今後、かん水量を増加していきますが、少量多回数かん水としてください。

 

●ナシ

 加温ハウスは3月15日前後に開花盛期を迎え(前年並み)、トンネルは現在

開花始めで(昨年より3〜5日遅く、平年より2〜3日早い)、3月末頃開花盛期を

迎える見込みです。

 一部の園では、発芽遅れや不発芽等の「発芽不良」がありますが、全体的には

少なくなっています。

 低温多湿の日が多く、黒星病が発生しやすい状況です。

 開花期前後の黒星病に対する防除を徹底し、芽基部に病斑を確認したら直ちに

除去し、園外に処分してください。

 気温変動が激しいため、受粉を徹底し、結実量の確保に努めましょう。

 

●カキ

 「西村早生」の発芽期は3月5日前後で(前年より4日、平年より8日早い)、

「富有」の発芽期は3月15日前後(平年より3日早く、前年並み)です。

 3月11、27日の凍霜害により「西村早生」、「早秋」、「富有」で芽に被害が

発生しました。

 晩霜により芽が枯死した場合は、副芽、休眠芽、陰芽(不定芽)から遅れて発生

する新梢を利用しましょう。新梢が枯死により樹勢低下した場合は、キクイムシ等の

樹幹害虫の加害が多くなるので、主幹や主枝などの大枝を対象に防除してください。

2月16日に冷蔵ガキの出荷が終了し、単価は前年並みです。

 

●トルコギキョウ

 9月下旬〜10月上旬に定植された作型が3月中旬より出荷を開始し、品質は

2月出荷に比べ、側枝数が増加し良好です。

 今後、日照量の増加と気温上昇により、出荷量の増加が見込まれます。

 茎葉の軟弱化防止と生育促進を図るため、日中25℃を目安に換気を行い、

夜温は8〜12℃で管理してください。

 アザミウマ類の発生が増加するため、防除に努めましょう。

 

シンテッポウユリ

 施設の6月出荷作型(2月定植)は、病害虫の発生も少なく生育は順調であり、

抽台が開始しています。

 また、露地の7月出荷作型(3月上〜中旬定植)は、排水不良による葉の黄化や

3月20日の強風による葉傷みが一部で発生しています。抽台は4月下旬〜5月上旬

から開始の見込みです。

 施設栽培では、日中25℃を目安に換気を行ってください。抽台が揃うまでは

土壌が乾燥しないよう十分なかん水を行いましょう。

 気温上昇に伴いアブラムシ類、アザミウマ類の防除に努めてください。

 

●茶

 生育は平年より約5日早く、昨年並みです。萌芽期(八女分場)は4月1日と

予想されています。初入札は4月15日で、昨年より1日、一昨年より7日早く

なっています。

 晩霜に対しては、防霜ファンなどを活用し、凍霜害対策を徹底しましょう。

 

●畜産

 豚は採食性、発育性ともに順調です。

 鶏卵は採卵効果を高めるため、老鶏から若鶏へ計画的に入れ替えられています。

 22年4〜6月期の配合飼料価格は、畜種平均トン当たり530〜1,000円の

引き下げが予定されています。

 外気温の上昇とともに換気等に努め、畜舎内の温度を調整してください。

 春先はハエが発生しやすくなるため、卵や幼虫に対して防除を行いましょう。

 鶏の入れ替えに際しては、空舎期間を確保して消毒を徹底してください。

 

 

◆農総試成果情報『研究だより

農業共済新聞福岡県版4月7日掲載)

 

「ナシ黒星病の防除」

アンビルフロアブルなどのDMI系剤(ステロール脱メチル化阻害剤、別名:

EBI系剤)は、1980年代に登場して以来、黒星病などのナシ病害に対する

基幹防除剤として重要な役割を果たしてきました。

ところが、数年前からDMI系剤の黒星病に対する効果が低下しているとの声が

現地から上がり始めました。

そこで、県内の黒星病菌を調査した結果、DMI系剤耐性菌が確認されました。

しかし、耐性菌の発達程度は比較的低く、現状の効果でもDMI系剤は他系統の

薬剤より有効なことから、黒星病の防除体系に不可欠です。

 そのため、他系統の薬剤をDMI系剤に混用することで、効果が高まらないか

試験を行いました。

その結果、キノンドーフロアブル(有機銅水和剤)は混用すると効果が低下

しましたが、ベルクート水和剤は混用に適しており、DMI系剤の防除効果を

大きく改善することが判明しました。

 ナシ黒星病の防除適期は開花直前(4月上旬)から開花20日後です。

5月上旬から見かける病斑はこの時期に感染したもので、発病を確認してからの

防除では間に合いません。

この重要防除時期にDMI系剤とベルクート水和剤を混用散布し、重点的な防除を

行いましょう。

 問い合わせは、県農業総合試験場病害虫部(電話092−924−2938)まで。

 

 

◆トピック◆

● 新たな食料・農業・農村基本計画の策定

食料・農業・農村基本計画は、食料・農業・農村基本法に基づき、食料・農業・農村に

関し、政府が中長期的に取り組むべき方針を定めたものであり、情勢変化等を踏まえ、

概ね5年ごとに変更することとされています。平成21年1月27日から、食料・農業・

農村政策審議会及びその下に設けられた企画部会において基本計画の見直しの検討を

行い、平成22年3月29日の食料・農業・農村政策審議会で新たな食料・農業・農村

基本計画が答申され、平成22年3月30日に閣議決定されました。

詳しくは

http://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/index.html

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

平成20年組織経営の営農類型別経営統計(経営収支)

( 併載: 経営形態別経営統計)

食品産業活動実態調査(海外進出企業調査)結果の概要

(平成20年度結果)

平成21年産飼料作物の収穫量

(牧草、青刈りとうもろこし及びソルゴー)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html

農林水産統計月報(平成22年3月25日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

農林水産基本データ集(平成22年3月1日)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

 

●新聞見出し記事紹介

宇都宮大学は、太陽光発電やヒートポンプを使った野菜や果物などの栽培技術を

研究・実証できる農業教育拠点として、「サステーナブルビレッジ」を開設した。

           (日経産業新聞 2010. 2.24  2面)

 

英米の国際コンソーシアムは、地中海沿岸などを原産とするイネ科雑草

「ミナトカモジグサ」のゲノム情報を解読した。

           (朝日新聞 2010. 2.26 35面)

 

理化学研究所は、波長が短い紫外発光ダイオードの性能を実用化レベルまで

高めることに成功した。波220〜350ナノbの紫外光は「深紫外光」と呼ばれ、

殺菌効果が高く、家庭用の殺菌灯や浄水器、排ガス中の有害物質除去装置など

応用が可能である。

           (毎日新聞 2010. 2.26  3面)

 

()耐熱性酵素研究所と大阪大学は共同で、化学触媒に比べ価格や生成物の

純度が同程度で、環境負荷が少ない微生物を利用した生体触媒の新型を開発した。

     (日経産業新聞 2010. 2.26  1面)

 

山形県農業総合研究センター畜産試験場は、飼料用米を籾殻粉砕用の

「プレスパンダー」で圧縮・粉砕し、乳酸とアルコールで発酵させた肉牛用飼料

「膨軟発酵もみ米」を開発した。肉質の向上と飼料用米の利用拡大が期待される。

           (日本農業新聞 2010. 2.27  1面)

 

岐阜県中山間農業研究所中津川支所は、クリ「ぽろたん」の受粉樹に、

新品種「美玖里」が最適であることを見いだした。農研機構果樹研究所が育成した

両品種は、収穫期がそれぞれ違うことから、混植しても収穫時の混入が防止できるなど

支障がないことが明らかとなった。

           (日本農業新聞 2010. 2.27 12面)

 

北海道立花・野菜技術センターは、反射マルチを使ったトルコギキョウの

ブラスチング(発育停止)減少試験で、晩生品種ではブラスチングの減少と開花を

早める効果があることを突き止めた。

           (日本農業新聞 2010. 2.27 12面)

 

酪農学園大学は、牛のマイコプラズマ性乳房炎の簡易診断技術を開発した。

PCR法を用いることで、短時間で安価に検査できる。

           (日本農業新聞 2010. 2.27 16面)

 

米国プリンストン大学などは、圧力をかけると電気を発生する圧電素子を

シリコーンゴムのフィルム上に生成することに成功した。人体に埋め込んだり

はり付けられることから、呼吸や歩行の運動から得た電力で携帯電話や

心臓ペースメーカーなどを充電できると期待される。

           (朝日新聞 2010. 2.27 18面)

 

ハザマ、三菱農機()、茨城県農業総合センターは、根付き野菜向けの

マット給液栽培装置を開発した。毛細管現象を利用して植物に溶液を与える仕組み。

生育にばらつきが出にくい、溶液は循環して利用できるため廃液を出さないなどが

特徴。

           (日経産業新聞 2010. 3. 2 16面)

 

 東京大学と北海道大学は、植物が根から栄養分を効率よく吸収する仕組みを

突き止めた。

 (日経産業新聞 2010. 3. 2 11面)

 

新日本石油()は、米国で添加物の認可を受けたことから、2010年度より

養殖サケ用飼料の色素添加物「アスタキサンチン」の生産を、サケ養殖の盛んな

欧州で始める。

           (日経産業新聞 2010. 3. 2 14面)

 

日本ハム()は、乳清(ホエイ)を飼料にした豚肉の生産を始め、加工食品

(ハム・ソーセージ)の高級シリーズとして販売する。

           (日経産業新聞 2010. 3. 2 15面)

 

長野県農業試験場は、高温に強いイネの新品種を開発した。晩生で良食味、収量が

多い、倒れにくいなどが特徴。

           (信濃毎日新聞 2010. 3. 2 30面)

 

()鈴木靴下は和歌山県工業技術センターと共同で、繊維の表面に米ぬかを

接着したサッカー用靴下を開発した。履くと肌がすべすべになる、50回洗っても

効果が落ちないなどが特徴。

           (読売新聞(大阪) 2010. 3. 3 30面)

 

広島県立農業技術大学校2年の学生が、白アスパラガスの収穫期間を長くする

栽培法を考案した。親茎を横に倒して伸ばし、若芽を遮光シートで覆うことで、

夏でも白アスパラガスが栽培できる。 
           (中国新聞 2010. 3. 3  3面)

 

香川県は、「讃岐夢豚」生産量の増加に向け、来年度から生産性や品質に優れた

品種改良に乗りだす。新たにバークシャー種を導入し、成長が早く繁殖能力の高い

種豚を育成を目指す。

           (四国新聞 2010. 3. 3  6面)

 

農研機構畜産草地研究所は、牛などに与える野菜の残りかすを使った飼料に含まれる

硝酸性窒素を、酸や高温に強い納豆菌の近縁種「バチルス・サブティリス」と

乳酸菌「ラクトコッカス」を使って、9割以上減らす技術を開発した。

           (日本農業新聞 2010. 3. 4  1面)

 

和歌山県農林水産総合技術センターうめ研究所は、ウメの連作障害で新梢が

伸びにくくなることを回避する方法として、改植時に木質性活性炭をすき込むのが

有効であることを突き止めた。

           (日本農業新聞 2010. 3. 4 10面)

 

独BASFプラントサイエンス社は、欧州委員会から遺伝子組み換え

ジャガイモ「アムフローラ」の商業化承認を取得した。

           (化学工業日報 2010. 3. 4  9面)

 

()富士経済は、バイオエタノールの国内市場が金額ベースで2012年に

639億円となり、2009年の6倍になる見通しと発表した。

           (朝日新聞 2010. 3. 4  9面)

 

石川県農業総合研究センターは、花粉交配用のミツバチを通常の半分に減らしても、

大型トンネル作型のスイカ着果や品質に変わりがないことを明らかにした。

      (日本農業新聞 2010. 3. 5 16面)

 

農林水産省は、2014年度までに実施する知的財産戦略を策定した。

イネ研究などの特許取得で、新素材の推進や出口を見据えたテーマづくりなどを

盛り込み、来年度から実施する。

           (化学工業日報 2010. 3. 5  9面)

 

農業生物資源研究所はかずさDNA研究所などと共同で、マメ科植物のミヤコグサ

で、効率的に遺伝子を破壊し、その遺伝子機能を解析する技術を開発した。

(化学工業日報 2010. 3.11  9面)

 

福島県農業総合センター果樹研究所は、リンゴの品種開発用品種「95P6」を

育成した。花粉粘性を有する完全ホモ個体で、遺伝解析の効率化への貢献に

期待。

(福島民報 2010. 3. 9 19面)

 

テクノス()は奈良県農業総合センターなどと共同で、茶の粉末の近赤外分析で、

日本茶の美味しさを約1分で判別できる機器を開発した。

           (日本経済新聞 2010. 3.10 17面)

 

奈良県農業総合センターと三晃精機()は、イネの出穂を遅らせる光害が

出にくい青い光の蛍光灯を開発した。

         (日本農業新聞 2010. 3.10  1面)

福島県農業総合センター果樹研究所や福島市のオウトウ農家は、立木栽培に代わる

オウトウの平棚栽培を開発した。収穫しやすい、大玉果や秀品の割合が高くなる

などの効果が見込める。

           (日本農業新聞 2010. 3.10 14面)

 

静岡県農林技術研究所は、温室メロン栽培用無人ロボットによる農薬散布技術を

開発した。静電気の作用で葉裏まで薬液が付着し、労力が大幅に削減できる。

           (日本農業新聞 2010. 3.10 14面)

 

()日本施設園芸協会は、農研機構野菜茶業研究所が育成した単為結果性ナス

「あのみのり」を利用した省力的ナス栽培マニュアルを作成し、ホームページ上で

公開している。

           (日本農業新聞 2010. 3.11 14面)

 

農研機構食品総合研究所と茨城大学、日本ヤーコン研究所の産官学による

ヤーコン研究の成果を報告する「ヤーコン研究会大会」をつくば市内で開催した。

本研究は、2009年度の農林水産省の新需要創造フロンティア育成事業の補助事業。

           (毎日新聞 2010. 3.10 24面)

 

井関農機()は、農研機構生物系特定産業技術研究支援センターと共同で開発した。

1人で操作でき、1時間あたり800本の接ぎ木苗が生産できるロボット

「GRF800−U(商品名:グラフティングロボ)」を5月8日に発売する。

希望小売価格は、1,029万円。

           (日本農業新聞 2010. 3.12 14面)

 

農研機構食品総合研究所は、市販のホームベーカリーを使い、小麦粉の30%を

炊飯米に置き換えることで、家庭で手軽にパンが作れることを突き止めた。

もちもち感やしっとり感がある、翌日も硬くならないなどが特徴。

           (日本農業新聞 2010. 3.12  1面)

 

岩手県農業研究センターは、法面での草刈り作業が楽にできる高さの上限は、

1.1から1.6メートルとの目安を示した。

          (日本農業新聞 2010. 3.12 14面)

 

エコ21は、土中に差し込んで作物の根域を温める、ハウス栽培向けの電熱体を

開発した。コンセントから伸びた電線に電熱体を株元に1本ずつ差し込む仕組み。

暖房費の節減が期待できる。

           (日本農業新聞 2010. 3.13 16面)

 

長野県畜産試験場は、シカによる農作物の被害を防ぐ方法として、防護柵の外周に

1本の電線を張り巡らすと効果が高まることを突き止めた。

           (日本農業新聞 2010. 3.15  1面)

 

静岡大学などは、高温・高圧の「亜臨界水」を利用して、生ゴミと廃プラスチック

からペレット状の燃料を製造する技術を開発した。食品廃棄物と容器やトレーなどの

分別が不要なため、効率的に処理ができる。3年以内の実用化を目指す。

          (日刊工業新聞 2010. 3.15 26面)

 

松村洋蘭()は、咲き終わったコチョウランの鉢植えを引き取り、再び咲かせて

購入者に返す「Re蘭(りらん)システム」と名付けて全国で初めて事業化する。

           (毎日新聞 2010. 3.11 10面)

 

米国エモリー大学は、腸内細菌がメタボリック症候群の原因となる仕組みの一端を

マウス実験で確認した。

           (朝日新聞 2010. 3.12 23面)

 

電気通信大学は、最大16色のレーザー光を同時に出せる新型の装置

「虹色レーザー」を開発した。細胞に含まれるタンパク質などが観察でき、

新薬の開発などに役立つと期待される。

           (日経産業新聞 2010. 3.12 10面)

 

産業技術総合研究所は、水素製造システム向けの高性能な光触媒を開発した。

水素製造に使う鉄イオン作成能力が10倍以上に向上し、通常の水の電気分解に比べ、

電圧が約半分で済み、電力コストが減らせる。

           (日経産業新聞 2010. 3.12 10面)

 

徳島県立畜産研究所は日本フネン()と共同で、LEDを活用した鶏舎用照明の

試験研究に取り組んでいる。採卵鶏の飼育に適したLED照明を開発し、

低コスト経営を図る。

           (徳島新聞 2010. 3.13  7面)

 

茨城県が育成した小菊の新品種「常陸サマーレモン」が農林水産省に品種登録

された。

    (常陽新聞 2010. 3.14  9面)

 

岡山県は県内農協グループと連携して、2010年度から種なしブドウ3品種

「シャインマスカット」「瀬戸ジャイアンツ」「紫苑」の生産拡大に乗り出す。

いずれの品種も市場の評価が高く、栽培農家の所得向上が期待できるとし、

県産ブドウのラインアップを充実させる。シャインマスカットは、

農研機構果樹研究所が開発。

   (山陽新聞 2010. 3.14  9面)

 

岡山県畜産センターは、和牛の出産前の「回転行動」に着目して、分娩の兆候を

感知するシステムを開発した。方位磁石の仕組みを応用したセンサーを牛の胴体に

ベルトで装着し、回転数をチェックする。

           (山陽新聞 2010. 3.14  9面)

 

日本エアーテック()は、培養装置と顕微鏡を一体型にした細胞培養装置を

開発した。細胞を傷めずに培養、観察ができ、無菌状態を保てる。

価格は1,206万円。

   (日経産業新聞 2010. 3.15  1面)

 

ベンチャー企業のナカタは、臭いを抑える微生物を発見し、腐敗臭の強い

生ゴミをほとんど臭いを出さずに固形燃料化することに成功した。

           (日経産業新聞 2010. 3.15  2面)

 

環境ベンチャーの日本環境設計は、繊維からバイオエタノールを製造する技術を

開発した。

(日経産業新聞 2010. 3.15  2面)

 

産業技術総合研究所と北興化学工業()は共同で、遺伝子組み換え技術を使い、

八重など多弁咲きのシクラメンを育成した。花びらは50枚以上で、寿命も通常の

2倍の1ヶ月程度。

           (朝日新聞 2010. 3.17 39面)

 

佐藤産業()は、二重被覆などが特徴の日本版「日光温室」を開発した。

省エネ温室として期待。

           (日本農業新聞 2010. 3.17 14面)

 

協同乳業()は理化学研究所などと共同で、寿命伸長に効果的とされる

ビフィズス菌「LKM512」の作用研究についての成果を、3月27日から

開催される農芸化学会で発表する。

           (日本食糧新聞 2010. 3.17  6面)

 

熊本県主要農産物奨励品種審査会は、米粉用などに適した水稲「ミズホチカラ」

「北193号」の2品種を県の認定品種に採用した。ミズホチカラは

農研機構九州沖縄農業研究センターが育種した。

           (熊本日日新聞 2010. 3.16  6面)

 

英国環境・食料・農村省は、雑草防除に外国産昆虫を利用する英国初の例として、

侵略的な外来植物として問題化している日本産のイタドリ(タデ科)を駆除するため、

日本産昆虫のイタドリマダラキジラミ(キジラミ科)を刺客として野外に放すこと

を決めた。

           (朝日新聞 2010. 3.17 37面)

 

奈良県先端科学技術大学院大学は、遺伝子操作によってイネの免疫システムを

強化することで、いもち病などの病気に強いイネの育成に成功した。

           (日経産業新聞 2010. 3.18 12面)

 

香川県農業試験場が育成した新品種のカーネーション「ミニティアラピンク」

「ミニティアラクリーム」の2品種が品種登録された。

           (日本農業新聞 2010. 3.18 12面)

 

北海道立中央農業試験場と北海道立十勝農業試験場、三菱農機()は、

ダイコンのバーティシリウム黒点病による内部障害を光センサーで計測し、

判別する技術を共同で開発した。

           (日本農業新聞 2010. 3.18 16面)

 

新潟県農業総合研究所作物研究センターのコシヒカリBL開発グループが、

県の研究機関として初めて日本育種学会賞(2009年度)を受賞した。

           (新潟日報 2010. 3.18  2面)

 

佐賀県は、「和牛の放牧マニュアル」を作成した。和牛の繁殖母牛を飼育する

繁殖農家の労力やコストの軽減効果が期待できる放牧技術の普及を目指す。

           (佐賀新聞 2010. 3.18 22面)

 

北海道大学と東京大学は、植物が養分を吸収する仕組みを突き止めた。

ホウ酸を吸収する輸送タンパク質は根の細胞の土壌側に、排出する輸送タンパク質は

導管側に、それぞれ局在することをシロイヌナズナを使って見いだした。

           (朝日新聞 2010. 3.19 34面)

 

農研機構近畿中国四国農業研究センターは、二条裸麦の新品種「キラリモチ」を

育成した。炊飯後に褐変しにくい、良食味、もち性でポリフェノール含量が低い、

食物繊維(β−グルカン)が多いなどが特徴。

           (日本農業新聞 2010. 3.24 20面)

 

農業生物資源研究所は富士化学工業()などと共同で、カイコの繭に黄色の色を

付ける遺伝子の一つを特定し、それが善玉コレステロールの輸送体と極めてよく似た

構造であることを突き止めた。

           (化学工業日報 2010. 3.25  9面)

 

農研機構九州沖縄農業研究センターは、同中央農業総合研究センターが開発した

イネウンカ類の飛来予測システムを使い、イネ縞葉枯病のウイルスを媒介する

ヒメトビウンカが、中国大陸から九州西海岸と中国地方の日本海側に飛来していた

ことを初めて確認した。

           (日本農業新聞 2010. 3.21  1面)

 

福島大学は、キュウリに脂質分解酵素の「ホスホリパーゼ」が含まれていることを

見いだし、従来型より分解力が強い新型の酵素の抽出に成功した。植物由来のため

安全性が高く、多様な製品への活用が期待される。

           (福島民報 2010. 3.21 25面)

 

大阪大学は、数十ナノメートルサイズの微小電極を用いて、塩基を一つずつ

読み取る技術を開発した。1000ドルゲノムシーケンスにつながる成果。

           (日本経済新聞 2010. 3.22 13面)

 

兵庫県立農林水産技術総合センターが育成した酒米「ゆかりの舞」が、品種登録

された。4月以降、県内で本格的に生産が始まる。米粒が暗い紫色なのが特徴で、

赤い酒を作ることが可能。

           (日経MJ(流通新聞) 2010. 3.22 14面)

 

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、作業中に事故が多い

歩行型トラクターと刈り払い機の安全基準を、2010年度から強化する。

高齢者にも扱いやすい農機製造を促し、農作業中の事故の減少を目指す。

           (日本農業新聞 2010. 3.22  1面)

 

 

農研機構農村工学研究所とスガノ農機などが開発した、GPSレベラーを使った

「高精度圃場均平システム」の紹介記事。

           (日本農業新聞 2010. 3.23 14面)

 

農研機構野菜茶業研究所と()日本農林社は、ハクサイF1品種「秋理想」由来の、

根こぶ病に耐性を持つ新系統を育成した。

           (日本農業新聞 2010. 3.24  1面)

 

滋賀県農業技術振興センターが育成したもち米「雪姫羽二重糯」が品種登録された。

もちに加工した場合の硬化が遅く、冷めても硬くなりにくいのが特徴。

           (日本農業新聞 2010. 3.24 16面)

 

岩手県花巻市のパン製造販売のミッシェルは、農研機構東北農業研究センターが

育成した県産小麦「もち姫」を100%使用したフランスパン「おうちパン」

を発売している。

(岩手日報 2010. 3.24 21面)

 

パナソニック電工()は、自社が開発した小型家庭用気泡浴槽装置で発生させた

高濃度酸素水に、植物の発芽を早めたり切り花を長持ちさせる効果があることを

突き止めた。

           (日経産業新聞 2010. 3.26  5面)

 

愛知県農業総合試験場は、コチョウランの局所冷却栽培技術の開発に

取り組んでいる。コチョウランを不織布シートで覆い、内部だけを冷却する。

 

           (日本農業新聞 2010. 3.25 12面)

 

農研機構農村工学研究所などは、3月24日に都内で、「都市農業の進化〜都市に

おける持続的農業生産」と題し、第38回特別農業施設セミナーを開催した。

           (日本農業新聞 2010. 3.25 13面)

 

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは()IHIスターと共同で、

可変径式TMR形成密封装置の開発に取り組んでいる。完全混合飼料を、

メニューごとにサイズを変えて梱包できる。

           (日本農業新聞 2010. 3.25 14面)

 

東洋紡は、欧州でポリ乳酸樹脂「パイロエコール」のマーケティングを加速する。

原料の安定調達をにらみ、今秋から協力工場を通じて樹脂の生産を本格化する計画。

     (化学工業日報 2010. 3.25  1面)

 

 

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