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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第71号(20012 9日発行)

●発 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン12月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「大輪で香りが豊かなツバキの新系統育成

・トピック

 平成21年度 優良担い手表彰・発表         [農林水産省] 他

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、

降水量等の確率は以下のとおりです。

 天気は、平年に比べ曇りや雨または雪の日が少ないでしょう。

向こう1か月の気温は、高い確率60%です。日照時間は、平年並みまたは

多い確率ともに40%です。

週別の気温は、1週目は高い確率70%です。2週目は高い確率60%です。

                       (12月4日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第9号(12月)

・病害虫発生予察技術情報第9号(大豆:ダイズクキモグリバエ)

 

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4704204.html 

 

 

◆生育情報(果樹)◆

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(12月1日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 大豆、麦、イチゴ、ブロッコリー、青ネギ、温州ミカン、カキ、

トルコギキョウ、ガーベラ、乳牛について生産状況と対策を

お知らせします。                12月1日現在)

 

●大豆

 11月中旬に降雨が多く、収穫状況は24.4%(11月20日現在)と遅れています。

農林事務所単位では朝倉・筑後は12月上旬、福岡・八幡は12月中旬、飯塚・

行橋は12月下旬までかかる見込みです。

 収量は、7月中旬播種は平年並みですが、播種が遅くなるほど低下しています。

 土かみによる汚粒を防止するため、収穫開始時刻は、朝露がなくなってから

行いましょう。

 

●麦

 播種は11月15日頃より始まっており、11月6半旬〜12月1半旬が

最盛期となります。

 大豆後作の場では、播種が12月下旬まで行われる見込みです。

 12月中旬以降に播種する場合は、播種時期が遅れるほど播種量を

増やしてください。

 

●イチゴ

 果実の肥大は順調で、現在の出荷階級は3L主体となっています。

 今後は、普通期作型の出荷も始まり、徐々に出荷量が増加し、1番果房の

出荷最盛期は12月下旬となる見込みです。

 今後、着果負担の増大と低温により、株がわい化しやすくなるため、

電照時間を延長してわい化を防止してください。

 

●ブロッコリー

 10月下旬〜11月上旬の降雨と高温で、出荷開始時期は予定より2週間

前進しました。

 出荷量は今後、現状維持で推移する見込みです。

 気温が高くなると花蕾の生育が速くなるので、適期収穫を心がけましょう。

 1〜3月出荷作型の追肥には、低温でも肥効のよい硝安系の肥料を

用いましょう。

 

●青ネギ

 現在、9月中旬播種の作型を収穫中であり、10月下旬以降順調な出荷が

続いています。

 病害虫の発生は少なく、生育は良好です。

 かん水過多は生育抑制の要因となるので、生育初期は土壌水分pF1.8〜2.0、

中期以降は2.0〜2.3で管理してください。

 また、換気が少なく施設内湿度が高くなると、病害が発生しやすくなるので、

予防に努めましょう。

 

●温州ミカン

 収穫は、10月下旬〜11月上旬の降雨と高温により前進しています。

糖度が高く、減酸も進み食味はよい状態です。しかし、小玉、腰高果、浮皮の

発生等が見られ、流通段階での腐敗果が多くなっています。

 浮皮の発生が見られる園では、樹冠外周部から分割採取を行いましょう。

 貯蔵仕向け予定の普通種園では、着色が七分以上進んだら早急に収穫を

行ってください。

 秋肥施用が遅れた園では、窒素主体の葉面散布を2〜3回行い、樹勢回復を

図りましょう。

 

●カキ

 現在、「富有」の出荷中で12月上旬まで出荷される見込みです。一部ヤワ果の

発生が見られるが、汚損果は少なく品質良好です。

 冷蔵ガキは12月中旬より販売され、販売計画は約2,400tで前年並みです。

 へたすきやフジコナカイガラムシ被害が多い園地では、ヤワ果の発生が

懸念されるので、選果・選別を徹底してください。

 

トルコギキョウ

 11月中旬以降の日照不足等により収穫は遅れています。今後は12月下旬まで

出荷が見込まれます。

 多湿条件により、灰色かび病の発生が増加しています。

 適正な夜温管理により開花促進を図りましょう。

 灰色かび病は、換気の徹底を図り、薬剤による予防散布に努めてください。

 

●ガーベラ

 10月の出荷量は、7月下旬の大雨災害の影響で減少しましたが、11月からは

例年並みの出荷量に回復しています。一部、灰色かび病の発生がありますが、

品質は良好です。

 葉かぎは、適期作業を励行してください。

 ハモグリバエ、コナジラミ類は、初期防除の徹底に努めましょう。

 灰色かび病は換気の徹底を図り、薬剤による予防防除に努めてください。

 

●乳牛

 生乳生産量は、前月比105%と暑熱期の影響を脱して増加に転じ、各乳成分率も

増加しました。

 飼料費節減や疾病抵抗力の持続のため、夜温の低下とともに防寒・防風対策を

行いましょう。

 

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

(全国農業新聞福岡県版11月27日掲載)

 

 「大輪で香りが豊かなツバキの新系統育成」

  県農業総合試験場果樹苗木分場はこのほど、花径10cmとこれまでにない大輪で、

香りが強く、花色に絞りのあるツバキを育成した。

 これまで香りのあるツバキとしては、沖縄原産のヒメサザンカやそれらを交配

したミニツバキが知られているが、いずれも花が小型で花色も単調なものだった。

そこで、同分場では、大輪で花色に絞りのあるヤブツバキ「春の台」と香りがある

ミニツバキ「ちくし曙」を交配し、4年の歳月をかけて新系統を選抜してきた。

今後は、新系統の接ぎ木活着率や伸長性、着花率などを評価していくとしている。

  なお、来年3月20日から24日にかけて久留米市の石橋文化センターで開かれる

2010国際ツバキ会議』と『第20回全国椿サミット』では、視察見学コースとして

果樹苗木分場も予定されており、この香りツバキの新系統を展示することにしている。

  ツバキに関する問い合わせは、県農業総合試験場果樹苗木分場

(電話0943−72−2243)まで。

 

 

◆トピック◆

●平成21年度 優良担い手表彰・発表

農林水産省では、農業経営の改善に積極的に取り組み、地域農業の振興や

活性化に寄与している優良な意欲ある農業者(認定農業者、集落営農)に対し、

農林水産大臣賞及び農林水産省経営局長賞の授与を実施しています。

 このたび、農林水産大臣賞、農林水産省経営局長賞及び全国担い手育成総合

支援協議会会長賞を決定(計54事例)されました。

福岡県からは、「個人・土地利用型部門」で農林水産大臣賞(1事例)を

うきは市の野上隆行氏が、「個人・施設等型部門」では、農林水産省経営局長賞

(5事例)を筑後市の下川良彰氏が授与されました。

 なお、表彰式及び発表会は、農林水産大臣賞については、11月17日の「第12回

全国農業担い手サミットin埼玉」で行われ、その他の賞については、同日の

「平成21年度優良担い手表彰伝達式」において行われました。

 http://www.maff.go.jp/j/press/keiei/keiei/091110.html

 

●統計データ等(農林水産省ほか)

平成21年産大豆の作付面積(乾燥子実)(11月30日)

平成21年産4麦の収穫量(11月5日)

平成21年産「い」の作付面積、収穫量及び畳表生産量(主産県)11月5日)

2008年漁業センサス結果の概要(平成20年11月1日現在)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html

平成21年産水稲の作付面積及び予想収穫量(10月15日現在)

http://www.maff.go.jp/j/press/tokei/seiryu/091030.html

農林水産統計月報(平成21年11月)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/kikaku/monthly/index.html

財務省貿易統計9月(輸入)・(輸出)

  http://www.tdb.maff.go.jp/toukei/toukei

農林水産基本データ集(平成21年11月)

http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/index.html

 

●農林水産省等プレスリリース

平成21年10月の国内産米穀の卸小売価格の概況について

http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/keikaku/091125_1.html

麦製品等の取引価格の推移(平成21年10月)

http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/keikaku/091125.html

 

●新聞見出し記事紹介

農業生物資源研究所、米イリノイ大学、英サンガー研究所などの国際研究

チームは、ブタゲノムの約98%の解読が完了したと発表。

           (日本農業新聞 2009.11. 5 14面)

 

 茨城県畜産センターは、県産地鶏「奥久慈しゃも」に、従来からのエサの

トウモロコシに飼料米を混ぜて与えるなど、エサの改良試験に取り組んでいる。

           (朝日新聞 2009.10.30 28面)

 

 弘前大学は、秋田県農林技術センター、(株)山本製作所と共同で、農林水産省の

補助事業で、画像処理技術を応用したエダマメ自動選別機の試作機を開発した。

           (東奥日報 2009.10.31  4面)

 

 農林水産省のまとめによると、2009年産の米粉用米の作付面積は約2,400haで

前年の22倍、飼料用米の作付面積は4,120haで、約3倍になる見通し。

           (日本農業新聞 2009.11. 1  1面)

 

 岡山県農業総合センターは、1995年に品種登録された白とピンクの濃淡がある

スイートピー「岡山農試ピー3号」の愛称が、「おかピー」に決まったと発表。

           (山陽新聞 2009.11. 1  9面)

 

 大阪大学は、電磁波を使い非接触に水晶版を水中で振動させることで、従来の

1,000倍以上の検出感度を持つタンパク質センサーを開発した。 

           (日刊工業新聞 2009.11. 2 20面)

 

 静岡県農林技術研究所茶業研究センターは、パソコン上で茶の炭疽病の防除適期を

見極めることができるシステムを開発した。

           (日本農業新聞 2009.11. 3 14面)

 

農研機構九州沖縄農業研究センターは、二条大麦の新品種「白妙二条」を

育成した。多収で炊飯後も変色しにくい、オオムギ縞萎縮病とうどん病に強い

などが特徴。

           (日本農業新聞 2009.11.10 14面)

 

 国際自然保護連合は、09年版「レッドリスト」を公表した。絶滅が危惧される

野生生物、既に絶滅したとされる種とも増加しており、生物多様性の深刻な危機が

依然続いている。

           (朝日新聞 2009.11. 4  2面)

 

 兵庫県立農林水産技術総合センターは、但馬牛の良質枝肉生産を目指し、

飼料給与量や管理方法を示した「但馬牛理想肥育マニュアル」を作成。

体型別タイプに合った肥育方法を示している。

           (日本農業新聞 2009.11. 4 14面)

 

京都大学は、農研機構九州沖縄農業研究センター、香川大学と共同で、

「セジロウンカ」の食害を受けたイネは、白葉枯病にかかりにくくなることを

突き止めた。

           (日本経済新聞 2009.11. 5 38面)

 

産業技術総合研究所は、これまでの5倍の効率でグルタミン酸をGABAに

変換する菌を見いだし、従来の技術と組み合わせ、ポリアミドを糖から効率的に

生産できる技術を開発した。

           (日経産業新聞 2009.11. 5  1面)

 

 (財)かずさDNA研究所は、農研機構野菜茶業研究所などとの国際共同研究チーム

によって、世界で初めてトマトゲノムの主要部分の塩基配列解読に成功したと発表。

解読情報は、インターネット上で公開された。

           (日経産業新聞 2009.11. 6  9面)

 

沖縄県工業技術センターは、伝統的な沖縄そば「木灰そば」に使用する

木灰汁(もくあく)の成分分析を行い、カリウムイオン、硫酸イオン、鉄イオン

が麺の味や色、コシに影響していることを明らかにした。

           (琉球新報 2009.11. 5  4面)

 

米コンプリートゲノミクス社などの研究チームは、一人分のヒトゲノムの

解読を40万円で行える技術を開発した。 

           (朝日新聞 2009.11. 6 38面)

 

農研機構畜産草地研究所は、11月5、6日に栃木県那須塩原市で、

平成21年度自給飼料利用研究会−地域資源を活用した自給飼料の増産と

利用拡大に向けた技術開発と将来展望−を開催した。 

           (日本農業新聞 2009.11. 6 14面)

 

農研機構野菜茶業研究所は、ハクサイ根こぶ病強度抵抗性遺伝子を持った

育種素材「はくさい中間母本農9号」を育成した。

           (化学工業日報 2009.11. 9  9面)

 

国際湿地保全連合のまとめによると、乾燥した泥炭地からのCO2排出量は、

08年に世界全体で約13億tに上り、90年比で20%以上増加したことが

判明した。

           (毎日新聞 2009.11. 5 10面)

 

 山形県農業総合研究センターが育成したもち米の新品種「こゆきもち」が

品種登録された。ついた後の持ちの白さや、コシの強さなどが特徴で、

大福餅などの加工に適している。

           (山形新聞 2009.11. 5 2面)

 

英国ロンドン大学などは、遺伝子操作によりマウスの細胞内のエネルギー消費を

調節する酵素を作れないようにすることで、血糖値や体脂肪率の低下が認められた。

この酵素の働きを抑制すれば、カロリー制限と同様の効果が得られる可能性がある。

 (朝日新聞 2009.11. 6 34面)

 

JRA競走馬総合研究所や米マサチューセッツ工科大学などの国際研究チームは、

ウマのゲノムの概要解読を完了したことをサイエンス誌に発表した。

           (朝日新聞 2009.11. 6 12面)

 

秋田県大潟村の農家らが組織する市民グループは、カメムシの吸汁による

「斑点米」の混入で等級格付けが下がることに対して、食味への影響はない

として、農林水産省に検査基準見直しの要望書を近く提出する。

           (毎日新聞 2009.11. 6 10面)

 

中国農業科学院などの国際研究チームは、キュウリの全遺伝情報を解読した。

他のウリ科のメロン、スイカ、カボチャなどの品種改良に役立ち、雄花・雌花や

維管束の詳細なメカニズムの解明につながると期待される。

           (日刊工業新聞 2009.11. 7 13面)

 

和歌山県水産試験場は、水中刺激音発生装置を海底に沈めると、装置の近くでは

海藻が食べられないことを確認した。磯焼け対策としている藻場造成での魚による

食害を防ぐために、装置の耐久性向上と消費電力の軽減を図り、3年を目途に

実用化を目指す。

           (紀伊民報 2009.11. 7  1面)

 (財)沖縄科学技術振興センターは、モズクに含まれる赤い色素(フコキサンチン)

を効率よく採取する方法を開発した。フコキサンチンは、肥満や糖尿病予防などの

働きがあるとされる。

           (沖縄タイムス 2009.11. 7  9面)

 

韓国では、韓国科学技術翰林院が主催したシンポジウムで、GM推進論の

報告書がアピールされるなど、農業界から消費者に遺伝子組み換え作物の受容を

促す動きが出始めている。 

           (日本農業新聞 2009.11. 8  3面)

 

家畜改良センターと日本トレサビリティ協会が共同で開発した「牛最長飼養地

検索システム」が、食肉の流通業者向けサービスとして稼働した。

           (日本農業新聞 2009.11.10  7面)

 

千葉県、茨城県、埼玉県などで、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)による

水稲やレンコンの被害が目立ってきた。多発地域では、行政担当者、JA、農家

などのネットワーク構築により、効果的な防除法などの対策を検討し始めた。

           (日本農業新聞 2009.11.10 11面)

 世界第2位の農産物輸出を誇る施設園芸の先進国であるオランダにおける

先進技術の紹介記事。長年の研究と努力で徹底した環境制御や栽培環境に適した

資材・品種を開発し、高収量安定生産につなげている。

           (日本農業新聞 2009.11.10 14面)

 

栃木県農業試験場は、農研機構野菜茶業研究所が育成した受粉しなくても

実を付ける単為結果性ナス「あのみのり」に適した台木が「トナシム」である

ことを突き止めた。主力品種の「式部」と同程度の収量が確保できる。

           (日本農業新聞 2009.11.10 14面)

 

(財)かずさDNA研究所と千葉大学は、植物による工業原材料生産の研究開発を

支援するため、モデル植物における有用物質の代謝や遺伝子などの解析データ集に

よる統合データベースを開発した。 
           (化学工業日報 2009.11.10  9面)

 

農研機構畜産草地研究所と日本全薬工業(株)は共同で、GABAを生成する

能力が高いチーズ用乳酸発酵スターター(種菌)を開発した。GABAを多く

含み、風味の良いチーズの生産が可能に。

           (化学工業日報 2009.11.12  9面)

 

福島県農業総合研究センター、埼玉県農林総合研究センター、岐阜県農業技術課

などが取り組んでいる、天敵微生物などの生物防除剤開発研究についての紹介記事。

           (農業共済新聞 2009.10.28  11面)

 

理化学研究所と(株)理研ジェネシス、オランダ法科学研究所は、次世代の

高速・高度なDNA鑑定法の確立に向け、国際共同研究の協定を締結した。

新たな科学捜査技術の開発・実用化を目指す。

           (科学新聞 2009.11.6  1面)

 

東京大学の研究グループは、新型の「低分子塗布型高効率有機薄膜太陽電池」を

開発し、エネルギー変換効率5.2%を達成した。今後、企業との共同研究を進め、

早期実用化を目指す。

           (科学新聞 2009.11.6  2面)

 

佐賀大学が取り組んでいる、リグニンや柿渋などのバイオマス廃棄物を活用した、

貴金属回収技術についての紹介記事。

           (科学新聞 2009.11.6  6面)

 

サッポロビールと岡山大学は共同で、オオムギ種子やビールに含まれる

タンパク質Z4とZ7の含有量が、ビールの泡もちに関係することを明らかにした。

大麦品種のZ4とZ7の含有量を診断できるDNAマーカーも開発し、泡もちの

良いビール用大麦品種の開発が期待される。

           (朝日新聞 2009.11.10 31面)

 

大日本印刷(株)は、封止材と耐候性シートを一体成形した太陽電池パネル用の

シート部材を開発した。シート裁断機が不要になり、コストは3割削減できる。

2010年前半から量産の予定。 
           (日経産業新聞 2009.11.10  1面)

 東京大学は、イネの花を形作るのに必要な「G1遺伝子」が、イネの特異的な

花器の構造に関与していることを明らかにした。イネの進化の解明や品種改良の

手掛かりとなる成果。

           (日経産業新聞 2009.11.10 11面)

 

中国電力(株)や東京電力(株)は、木質バイオマスと石炭の混焼発電によって、

二酸化炭素削減量や発電設備の運用性を確認する実証試験を始める。

3、4年後の本格運用を目指す。

           (日刊工業新聞 2009.11.10 15面)

 

青森県立保健大学を中心とした研究グループは、農研機構東北農業研究センター

が開発した小麦「もち姫」を使って、高齢者向けのもちやパンを試作した。

もちもちした食感でありながら、滑らかで飲み込みやすいのが特徴。

           (河北新報 2009.11.10 21面)

 

林原生物化学研究所が開催した、天然糖質トレハロースの有用性についての

研究発表会で、インフルエンザの簡易検査に使用する抗体の劣化や変性を防ぐ

効果があるなどの研究成果が報告された。

           (山陽新聞 2009.11.10  7面)

 

沖縄県農業研究センターは、甘藷の新品種「ちゅら恋紅」と「カンタ」の

2種を育成した。2品種とも多収で、ちゅら恋紅は加工用紅イモ。カンタは

焼きイモ用に好適で夏野菜として茎葉部も利用できる。

           (沖縄タイムス 2009.11.10  8面)

 

 滋賀県と県内の9JAは、特別栽培米の生産方法で特許を取得した。

化学農薬を使わない畦畔雑草管理による斑点米カメムシの侵入抑制や、被害の

多い部分の分別収穫と色彩選別などを組み合わせた独自の生産方法で、

県産米の「安全・安心」をアピールする狙い。

           (日本農業新聞 2009.11.11  1面)

 

明治乳業(株)は、保有する乳酸菌(ブルガリア菌)の一つ「1073R-1乳酸菌」

で発酵させたヨーグルトを食べると、風邪にかかるリスクが半減することを、

ヒト臨床試験で実証した。

           (日本農業新聞 2009.11.11  1面)

 

グリコ栄養食品(株)は、島根大学医学部や島根県中山間地域研究センターと

共同で、コムギの食物アレルギーに対応した新食品開発プロジェクトに取り組む。

アレルゲンたんぱく質(ω−5グリアジン)が欠失したコムギ系統を使って、

生産、加工、医療機関での臨床試験まで一貫した体制で研究開発を実施する。

           (化学工業日報 2009.11.11 6面)

 静岡県農林技術研究所茶業研究センターは、主力品種のやぶきたの年間収量より

5割以上多収の有望系統「86−7−1」を育成した。色が良く渋みの少ない

飲み口が特徴。
           (日本農業新聞 2009.11.12  1面)

 

福井県畜産試験場は、鶏の餌に越前ガニの殻を少量混ぜることで、飼料用米給餌

による卵黄の白色化が防げることを見出した。産卵率がアップする効果もみられ、

カニ殻を混ぜた飼料用米の普及が期待される。

           (福井新聞 2009.11.12  4面)

 

農研機構近畿中国四国農業研究センターは、小麦殻(ふすま)から血圧を下げる

効果のある粉末ペプチドを製造する技術を開発した。魚や豆から作るよりも低コスト

で製造でき、健康食品などに利用できる。

           (中国新聞 2009.11.12 27面)

 

米カリフォルニア大学などは、ヒトの言語能力の発達に影響する「FOXP2」

遺伝子における変異が、ヒトとチンパンジーの言語能力や知性の違いを生み出す

大きな原動力となった可能性があることを突き止めた。

           (読売新聞 2009.11.12 14面)

 

久留米のケイワン(株)は、2007年に農研機構北海道農業研究センターなどと

共同で開発した不活化花粉を冷凍保存する技術を利用して、スイカや柿などで

「種なし果実」の量産化を進めている。付加価値の高いブランドとして期待し、

かんきつ類の文旦などやビワなどでも挑戦する。

           (西日本新聞 2009.11.12  1面)

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と福井県立大学は、

生物由来のプラスチック製造に役立つ「イプシロン−ポリリジン合成酵素」を

天然微生物から発見した。薬品に溶けにくい性質があり、新しいバイオプラス

チックとして期待される。チッソ(株)と実用化を目指す。 
           (日経産業新聞 2009.11.13 11面)

 

 東京大学は、消化管にある神経の発生を制御する遺伝子「KIF26A」を

突き止めた。食物の正常な消化吸収を担っており、消化管の病気の原因解明や

治療法の開発が期待される。

           (日経産業新聞 2009.11.13 11面)

 

カゴメ(株)と(財)兵庫県健康財団は、野菜飲料を2ヶ月間飲み続けたグループで、

メタボリックシンドロームを予防・改善する効果が確認されたことを公衆衛生学会

で発表した。

           (日経産業新聞 2009.11.13 15面)

 

農研機構食品総合研究所とキッコーマン(株)が1993年に共同で発見した

環状イソマルトオリゴ糖「サイクロデキストラン(CI)」を利用した、

(株)シー・アイ・バイオによる沖縄産黒糖での製品開発の紹介記事。

           (食品新聞 2009.11.13  2面)

 

農研機構花研究所は、促成栽培のトルコギキョウの花芽形成時期と

覆輪面積は施肥量の影響を受けており、施肥量の改善で、色流れや開花遅れが

解消できる可能性を示した。

           (日本農業新聞 2009.11.14 16面)

 

農業環境技術研究所は、揮発性物質によって農作物の各種病害菌や室内の

黒カビの増殖を抑制する糸状菌「Kyu-W63」を、コムギの葉から見いだした。 

           (化学工業日報 2009.11.16  4面)

 

三菱化学や帝人などでは、植物由来の原料を使ったプラスチックの機能と

コストの両面を改善する研究が進んでおり、従来品の半分程度のコストでの

生産が実現している。

(日本経済新聞 2009.11.14 12面)

 

 産業技術総合研究所北海道センターでは、遺伝子組み換え植物による医薬品開発

のための研究が集中的に進められている。

           (北海道新聞 2009.11.14  7面)

 

オランダワーゲニンゲン大学は、灰色カビ病菌に攻撃されたトマトが、多量の

芳香族物質を発散することを見いだした。信号物質として病気の早期検出に期待。

           (日本農業新聞 2009.11.15 3面)

 

 岡山大学は、イネ科植物などに由来する糖類「D−アラビノース」を原材料として、

低価格でタミフルを作れる新合成法を開発した。

           (日経産業新聞 2009.11.16 11面)

 

豊橋技術科学大学は、土壌中に埋めたまま温度や電気伝導度などが測定できる

小型の土壌センサーを開発した。

           (日経産業新聞 2009.11.16 11面)

 

シスメックス(株)は、鳥インフルエンザウイルスを10分で検出できる

検査キット「鳥由来インフルエンザウイルス核蛋白検出試薬」の発売を開始した。 

           (日経産業新聞 2009.11.16 11面)

 

清水電工社は、観光イチゴ園などの病害や食中毒の予防のために、水耕栽培施設

で使用する殺菌・ろ過設備を開発している。国の農商工等連携事業に認定され、

年内の稼働を目指す。

           (神戸新聞 2009.11.16  9面)

 

富山県では、地球温暖化対策として開発した良食味の県産水稲早生品種

「てんたかく」の作付面積が拡大しつつある。

           (中日新聞 2009.11.16  3面)

 

農業生物資源研究所が中心となったカイコゲノム解読が完了し、次の

解読対象候補にウンカやアブラムシなどがあがっている。解読技術の進歩は

めざましく、様々な昆虫を対象にできる時代が近づいている。

           (朝日新聞 2009.11.17 19面)

 

国際農林水産業研究センターとマレーシア森林研究所、マレーシア科学大学

などは共同で、新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受けて、

油ヤシの古木から樹液を搾汁する装置を開発した。

           (日経産業新聞 2009.11.17  9面)

 

理化学研究所と科学振興機構は、自然科学研究機構生理学研究所と共同で、

細胞の増殖をリアルタイムで観察できる小型で透明な「ゼブラフィッシュ」

の作製に成功した。再生医療分野などに役立つと期待される。

           (日経産業新聞 2009.11.17  9面)

 

国際稲研究所は、保有する10万以上の全ての稲品種を対象に遺伝子解析を行う。

数年以内に完了する見込み。解析結果は全て情報公開され、病害虫に強く、

地球温暖化など気候変動に耐える品種改良などに役立てる。

           (日本農業新聞 2009.11.17  3面)

 

農研機構北海道農業研究センターと道立根釧農業試験場は、低温に強い

牧草新品種「まきばさかえ」、サイレージ用トウモロコシ新品種「たちぴりか」

を育成した。

           (北海道新聞 2009.11.17  2面)

 

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターと三菱農機は共同で、脱穀部の

わらくずなどの流れを制御する送塵弁開度制御機構を搭載した自脱コンバインを

開発した。収穫作業時の脱穀負荷が安定し、省エネ効果が期待できる。        

           (日本農業新聞 2009.11.21 16面)

 

農業環境技術研究所は、国立環境研究所などと共同で、水中の有害化学物質を

強力に吸着する微粉末活性炭をタブレット(錠剤)化し、安全かつ短時間で水を

浄化する技術を開発した。

           (化学工業日報 2009.11.20  4面)

 

農研機構野菜茶業研究所は、アントシアニンを多く含む茶の新品種「サンルージュ」

を育成した。熱湯で抽出しても水色は赤紫色を保つ、炭疽病や輪班病に強いなどが特徴。 
           (日本農業新聞 2009.11.21朝刊  1面)

 農業環境技術研究所では、生物の多様性保全にむけて、トンボの生息に適した

ため池や水田の環境など、農業に関連した生態系についての研究を行っている。

           (毎日新聞 2009.11.17 22面)

 

東京工業大学は、リンの少ない土壌で、植物自身の細胞成分からリンを供給して

生育できるようにする遺伝子「ホスファチジン酸ホスファターゼ」を発見した。

           (日経産業新聞 2009.11.18 11面)

 

三菱マテリアルテクノ(株)は、コメや果実などの水分に含まれる同位体の質量差を

計測して農産物の産地を特定する分析事業に乗りだした。

           (日経産業新聞 2009.11.19  1面)

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京大学は、ホタルに

含まれる蛍光タンパク質「ルシフェラーゼ」を元に、細胞の活動をリアルタイムで

観察できるタンパク質を開発した。

           (日経産業新聞 2009.11.19 12面)

 

(株)サタケは、木質チップを燃料した熱でエコフィードを製造する工場の販売に

乗りだした。従来よりも化石燃料の使用量を95%低減できる。

           (日本農業新聞 2009.11.19 14面)

 

農研機構北海道農業研究センターは、北海道大学や民間企業などと共同で、

酪農家の搾乳室から出る高濃度有機性排水を、河川放流が可能なレベルまで浄化する

人工湿地システムを開発した。寒冷地での通年処理を可能にしたシステムは世界初。

           (化学工業日報 2009.11.19  4面)

 

静岡県菊川市立総合病院の石崎耳鼻咽頭科診療科長は、スギ花粉症

アレルギー性鼻炎などの患者を対象に行った100人規模の臨床調査で、農研機構

野菜茶業研究所が開発した「べにふうき」緑茶の継続的な飲用が、症状の改善や

緩和に効果的だったとの調査結果を明らかにした。

           (静岡新聞 2009.11.19  3面)

 

(株)オフィス・タカハシは、佐賀大学の研究成果の事業化を目指し、

ナルトビエイから抽出したペプチドを利用した機能性食品の開発に取り組んでいる。

           (日刊工業新聞 2009.11.20 25面)

 (株)日本計器鹿児島製作所は、茶の害虫「クワシロカイガラムシ」などを

駆除できる散水装置「クワシロ防除散水器」を開発した。農薬を使わない防除法

として期待。 

 (日本農業新聞 2009.11.21 16面)

 

富士通工業(株)は、農林水産省の委託事業で、土壌消毒用ロボットを開発した。

農薬を地中に自動注入でき、防護服や防毒マスクの装着が不要なため、作業者の

負担が軽減できる。

           (日刊自動車新聞 2009.11.21  2面)

 

愛知教育大学、農業生物資源研究所、農業環境技術研究所などは共同で、

マメ科植物の遺伝子が、大気中の窒素を取り込む根粒菌による窒素固定を制御する

仕組みの一部を解明した。

           (日刊工業新聞 2009.11.26朝刊 31面)

 

農研機構中央農業総合研究センターは(株)ミエデンシステムソリューションと

共同で、堆肥の化学性情報などが検索できるソフト「堆肥カルテシステム」を

開発した。自治体や農協などが連携してこのシステムを運用することで、

家畜ふん堆肥の流通拡大や循環型農業の支援策になると期待される。

           (中部経済新聞 2009.11.10    )

 

遺伝子組み換え食品を考える中部の会は、輸入されて自生した

遺伝子組み換えナタネがブロッコリーと交雑したと考えられる除草剤耐性遺伝子

をもった植物が、津市内で自生しているのを発見した。

           (中日新聞 2009.11.21  1面)

 

青森県は、農研機構東北農業研究センターが開発した糯性小麦「もち姫」の

商品化を産学官、農商工で連携して進めようと「もち小麦商品開発研究会」を

発足させた。県内の食品業者らが開発に取り組み、2010年11月までに新商品の

誕生を目指す。

           (東奥日報 2009.11.21  4面)

 

理化学研究所と科学警察研究所は、1塩基の違い「SNP(スニップ)」を

活用する新たな鑑定法が、古い血痕や白骨などの個人識別に威力を発揮することを

確認した。

現在のDNA鑑定の弱点を克服し、数年後に犯罪捜査に導入される見通し。

           (読売新聞 2009.11.22 13面)

 

伊藤忠商事は、マレーシアで同国企業と合弁会社を設立し、パーム油を搾った

あとに残る実殻を使ったバイオ燃料の生産を開始する。固形バイオマス燃料として

電力会社などに販売する計画。

           (日本経済新聞 2009.11.22  7面)

 

岡山県総合畜産センターは、水産総合研究センターとの共同研究により、

発酵ワカメをブロイラーの餌に加えると、内臓周辺の脂肪がつきにくくなることを

実証試験で確認した。

           (山陽新聞 2009.11.22  9面)

 

東北大学は、光を受け取る働きをする緑藻の遺伝子「ChR2」をラットの目の

細胞に組み込んで、失われた視力を回復させる実験に成功した。ヒトの場合でも

神経節細胞にこの遺伝子を導入して、視力を回復させることが期待される。

           (日経産業新聞 2009.11.24 11面)

 

米国ワシントン大学などは、トウモロコシの全遺伝情報を解読・解析した。

これにより、生産効率の向上や干ばつ、病害虫に強い品種の開発に役立つと

期待される。

           (日本農業新聞 2009.11.24  1面)

 

農研機構東北農業研究センターと岩手県農業研究センター、青森県産業技術

センターは、東北中北部での栽培に適した飼料用多収稲品種の開発に向け、

全国初の複数県による共同研究に取り組む。

           (東奥日報 2009.11.25 2面)

 

長野県野菜花試験場とキリンホールディングス(株)は共同で、がん予防に

つながる成分グルコラファニンの含有量が、従来種より数十倍多いケールの

新品種を開発した。

(毎日新聞 2009.11.26 26面)

 農学会は、農林水産業などの発展に貢献した若手研究者らを表彰する

「日本農学進歩賞」の授賞式を開催した。主な受賞者は、

農研機構の岸本早苗主任研究員、澤田守主任研究員、宗田吉広主任研究員、

農業環境技術研究所の清家伸康主任研究員、森林総合研究所の二村典宏主任研究員、

水産総合研究センターの高須賀明典研究員。
           (日本農業新聞 2009.11.26  2面)

 

 

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