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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第62号(200 3 9日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン3月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹・麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「促成ナスの暖房費40%削減する技術

・トピック

新しい県産米『元気つくし』誕生!−温暖化に強く、美味しいお米−

                     [福岡県農業総合試験場]

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の

確率は以下のとおりです。

九州北部地方では、天気は数日の周期で変わるでしょう。

向こう1か月の気温は、高い確率50%です。

週別の気温は、1週目は高い確率50%です。2週目は高い確率60%です。

                           (3月6日付)

 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第11号(3月)

・病害虫発生予察注意報第6号(茶:カンザワハダニ)

・病害虫発生予察速報第3号(果樹全般:チャバネアオカメムシ)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4704204.html 

 

 

◆生育情報(果樹・麦)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

     果樹生育概況(常緑果樹3月3日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

・麦の生育情報と対策(3月2日現在)

 農産部のホームページ

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

 

主要農産物の生産状況と対策◆(「専技情報」より抜粋)

 麦、イチゴ(あまおう)、トマト、キュウリ、ブロッコリー、モモ・スモモ、

カキ、トルコギキョウ、ユリ類、豚・鶏について生産状況と対策をお知らせ

します。                 (3月2日現在)

 

●麦

 2月の気温が高かったため、生育は平年より進んでいます。草丈、茎数とも

平年並みです。

 茎立ち期は平年より4〜5日早くなっています。

 

     播 種 期 別 の 茎 立 ち 期     

 麦 種   播 種 期     茎立ち期   

  小麦   11月/下旬    2月4〜5半旬

       12月/上旬    2月5〜6半旬 

  大麦   11月/下旬    2月5〜6半旬

       12月/上旬   2月6〜3月1半旬

 

 2月の降水量が多かったため、踏圧、土入れの実施回数は、例年より少なく

なっています。

 排水口の整備、枕地作溝、溝さらえ等排水対策を徹底してください。

 土入れは茎立ち開始後10日程度まで実施できるため、可能な限り実施

しましょう。

 

●イチゴ(あまおう)

 現在2番果房の収穫後半であり、出荷量は増加しています。

 3月中旬より3番果房の収穫へと切り替わる時期となりますが、昨年同様、

安定した量での出荷が続く見込みです。

 今後ハウス内の温度が高まり、果実着色が早くなるため、収穫遅れによる

品質低下に注意が必要です。

 ハウスの谷・サイド・つま面の換気を早朝より開始し、低温管理に努めて

ください。

 3番果房以降も小果の摘果を行い、大果生産に努めましょう。

  

●トマト

 促成作型の中心である10月中旬定植の作型で、4〜5段果房が収穫中です。

 1月の出荷量は少なかったが、2月に入り増加しました。

 他県産の出荷量が少なかったため、単価は高く推移しました。

 今後、暖房機の稼動時間が短くなり、灰色かび病の発生が助長されるおそれが

あります。蔓延防止のため、ハウス内の過湿防止と発病部位の速やかな摘除・

施設外への持ち出しに努めましょう。

 

●キュウリ

 10月中旬定植の促成作型の生育は、平年並みです。

 1月中下旬の出荷量が減少しましたが、2月は日照時間が増えたため、

出荷量が増加しました。

 日射量の増加に伴い収穫量が多くなるため、「心止まり症状」が発生した

場合は、心部の摘蕾・摘花を徹底してください。

 また、蒸散量も多くなるため、適正な土壌水分管理に努めましょう。

 2月上旬定植の半促成作型は、3月上旬に出荷が開始される見込みです。

 

●ブロッコリー

 降雨による定植遅れと生育初期の乾燥で生育が遅延したため、1月の収穫が

遅れ、2月上中旬に出荷が集中しました。このため、2月の価格は低下しました。

 春先は花蕾の生育が早いので、収穫遅れがないよう留意してください。

 出蕾期に硝安系肥料で最終追肥を行いましょう。

 

●モモ・スモモ

 モモの加温ハウスは、例年より7日程度早く被覆を開始しました。最も生育の早い

1月14日被覆は2月下旬が開花盛期、作型の中心である1月下旬被覆は3月上旬が

開花最盛期となります。各作型とも発芽、開花の揃いは良好で、生育は順調です。

 加温ハウスでは、奇形果防止のため昼夜温格差を10℃以下に抑えましょう。

特に日中が高温にならないよう換気を徹底してください。

 無加温ハウスは、モモは例年より早い2月上旬に被覆、スモモは例年並みの2月

上中旬に被覆を開始しました。2月の気温が高かったため、生育は早くなっています。

 無加温ハウスは生育が早く寒害の危険性があるため、補助的な暖房装置を準備して

ください。

 

●カキ

 冷蔵カキ(富有)が2月23日で販売終了しました。他県産の販売が1月上旬で

終了したこともあり、販売は順調で、昨年より10日早く販売終了しました。

 価格は1月中旬以降、昨年を上回りました。

 3月中旬までに剪定を終了しましょう。炭疽病が発生した樹は罹病枝を切除し、

園外に持ち出し処分してください。フジコナカイガラムシ、樹幹害虫の越冬場所を

なくすため粗皮はぎを行ってください。

 

●トルコギキョウ

 2月から冬春作型の出荷が開始されました。1月中下旬の低日照で、ブラスチング

(蕾の枯死)による品質低下や開花遅れが発生しています。

 発蕾後は、出荷予定時期に合わせ8〜12℃で夜温を管理してください。

 灰色かび病の防除を徹底しましょう。

 

●ユリ類

 燃油高騰の影響で、設定温度の高いオリエンタルユリ(15℃)から低い

スカシユリ(10℃)等への作付け転換が進み、オリエンタルユリは出荷量が

激減しました。

 収益性を考慮し、今後もスカシユリ等への転換が続く見込みです。

 管理夜温の遵守に努めてください。

 葉枯病が発生しやすい時期のため、予防防除を徹底しましょう。

 

●豚・鶏

 養豚では、ワクチン接種の不徹底や、寒暖の差による家畜の体調不良から

一部で疾病が発生しています。

 豚枝肉価格は、例年10、11、1月に大きく値を下げますが、本年も同様の

傾向を示しています。

 卵用鶏は、順調な卵生産を示しています。鶏卵価格は、例年7、1月に値を

下げますが、本年も値を下げています。

 台湾の養鶏場において口蹄疫が発生しました。本病の発生予防を図るため、

衛生管理の徹底を行うとともに、発生地域への渡航を自粛してください。

 外気温の上昇とともに換気等に努めて畜舎内の温度を調整しましょう。

 

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版2月27日掲載)

 

「促成ナスの暖房費40%削減する技術」

 福岡県農業総合試験場野菜栽培部は、新たな投資をせずに、高収量を確保

しながら暖房用燃料の消費量を削減できる促成ナスにおける高昼温・低夜温管理の

栽培方法を明らかにした。

 これは、近年の原油価格高騰に伴い、暖房用燃料の消費量を削減するため、

ハウス内の最低温度を低くする農家が増えていることに応えたもの。

 産地の一部で取り組まれている高昼温・低夜温管理法(午後の温度を3℃高くし、

余熱を活用することで、夜間の最低温度を2℃下げ、10℃で管理する方法)を

検証したところ、慣行の管理方法より主枝の生育が抑制されて、総収量が少なく

なることが確認された。そこで、主枝の生育抑制を回避するため、ナスの定植

時期を10日程度早い9月上旬とし、11月下旬までに主枝を完成させ、主枝摘芯

開始後の12月上旬から高昼温・低夜温管理することにより、慣行管理と同等の

生育、収量・品質が確保でき、さらに燃料消費量も慣行管理の場合と比較して

40%削減できることが明らかになった=図参照。

⇒ http://farc.pref.fukuoka.jp/mailmaga/nasu.TIF

 

 問い合わせは、県農業総合試験場野菜栽培部(電話092−922−4364)まで。

 

 

◆トピック◆

 

●新しい県産米『元気つくし』誕生!−温暖化に強く、美味しいお米−

[福岡県農業総合試験場]

 近年、温暖化の影響で8〜9月の気温が高いため、米粒の充実不足により、食

味や品質の低下が見られています。県農業総合試験場では、平成10年より新品種

の開発に取り組み、暑さに強く美味しい水稲の新品種が誕生しました。新品種の

名称は『元気つくし』です。

<名前の由来>

  「暑さに強く、元気に育つ、おいしいお米」

 今の時代に「元気を与える、おいしいお米」の気持ちを込めています。

<特性>

 ・暑い夏でも、高温に負けない高品質な米。

 ・ご飯は、粒がしっかりし、つやと粘りがある。

 ・おにぎりにしても美味しい。

【開発手法】

  県農業総合試験場では、高温条件を人工的に再現できる施設を用いて、夏季の

暑さに強く、品質が低下しない水稲品種を開発。

【今後の予定】

 ・本県オリジナル品種として、県内限定で作付け。

 ・平成21年度は、県内で420haを栽培予定。順次拡大。

 ・「夢つくし」と並ぶブランド米として、県内を中心に販売促進。

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/life/list.html?id=55

 

●統計データ(農林水産省ほか)

     園芸用ガラス室・ハウス等の設置状況の概要
     
 http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/ryutu/090204.html

   組織経営体の経営動向に関する分析(水田作経営)
     
  http://www.maff.go.jp/j/press/tokei/keikou/090210.html
    
平成19年組織経営の営農類型別経営統計
     
  http://www.maff.go.jp/j/press/tokei/keikou/090210_2.html

  平成20年産日本なし、ぶどうの結果樹面積、収穫量及び出荷量
       
 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/nihonnasi2008/nihonnasi2008.pdf
    
平成19年度かび毒含有実態調査の結果
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/090217.html
    
平成19年度農水産物中のダイオキシン類の実態調査の結果
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/090220_1.html

牛肉小売価格等の調査結果(2月16日〜20日)
       
 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/kouri/k_gyuniku/index.html
    
飼料安全法に基づく収去飼料等の試験結果
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/tikusui/090223.html
    
大豆加工食品に関する意識・意向調査結果
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/joho/090224.html
    
平成21年1月の国内産米穀の卸・小売価格の概況
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/keikaku/090225_1.html
    
麦製品等の取引価格の推移(平成211月)
       
 http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/keikaku/090225.html
    
平成20年産こんにゃくいもの栽培・収獲面積及び収穫量(主産県)
       
 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/konnyaku2008/konnyaku2008.pdf
    
平成20年産茶生産量(主産県)
       
 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/tya2008/tya2008.pdf
    
平成20年産水稲の品種別収穫量
       
 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/suitou-hinsyubetu2008/suitou-hinsyubetu2008.pdf

 

☆統計データベース(農林水産省)
    http://www.tdb.maff.go.jp/toukei/toukei
     平成19年度園芸施設共済統計表
   
 平成19年牛乳乳製品統計

   平成19年度蚕業に関する参考統計
   
 平成19年産花き生産出荷統計
   
 平成18年産果樹共済統計表
   
 平成18年産特産農作物生産実績

平成19年緑化樹木の生産状況調査
     
財務省貿易統計12(輸入)(輸出)
     
農業経営改善計画の営農類型別認定状況(平成20年3月末現在)

平成18年農地の移動と転用(土地管理情報収集分析調査)
     
平成20年農林水産関係市町村別データ(耕地面積)
   

●新聞見出し記事紹介


(
)植物ゲノムセンターは、遺伝子解析技術でイネの品種改良を行った種子を、

全国30カ所以上の農業生産法人などに提供している。10年以上かかる品種改良

を2、3年に短縮、開花時期の調整をつかさどる遺伝子の特定にも成功している。

  (日経産業新聞 2009. 1.30 25面)

農林水産省は、米粉用、飼料用米の生産を促し、水田のフル活用を進め、農家への

支援強化を柱とした「米穀新用途利用促進法案」を2月中旬にも国会に提出する。

米粉用米や飼料用米の新品種育成に際し、研究機関などが負担する出願、登録料の

減免が盛り込まれている。汚染米問題の再発防止策として、米トレーサビリティー

法案、食糧法改正案も併せて提出する。 
             (毎日新聞 2009. 2. 3  9面)

長崎県は、2009年度からミカンやイチゴなどの主力農産物を対象に、温暖化の

被害を受けにくい新品種の開発を始める。新品種開発には10年以上かかり、温暖

化の被害が深刻になる前に対策を講じたいとしており、全国的にも先進的な取り組

みであるとしている。 
            (西日本新聞 2009. 1.30  3面)

日本科学飼料協会は、1月29日に「改訂作業を進める肉用牛の日本飼養標準

(2008年版)」をテーマに東京都内で研究会を開催した。農研機構畜産草地研

究所の甫立京子氏が、「脂肪交雑に加え、肉のおいしさでの新しい評価に関する提

案も盛り込む」ことなどを解説した。 
           (日本農業新聞 2009. 1.31 16面)

農研機構近畿中国四国農業研究センター綾部研究拠点は、イチゴ高設栽培で問題と

なる二番果の収量減少や品質低下に対応するための培地冷却法を開発した。

2009年度に実証試験を行う。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 1 12面)

理化学研究所は、国際農林水産業研究センターや農業生物資源研究所などの研究機

関で構成する「ダイズ完全cDNA解析コンソーシアム」の協力により、日本産ダ

イズの完全長cDNAの大規模解析を終了し、約2万3000種のデータを公開し

た。今回のデータ公開により有用遺伝子の特定などが進み、生産性の高い品種や病

虫害に強い品種の開発が期待される。 
           (日刊工業新聞 2009. 2. 2朝刊 22面)

英国ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などは、普段は無害なバッタが大群

となって食害を起こすとき、神経物質のセロトニンの濃度が3倍に上昇しているこ

とを突きとめた。 
             (朝日新聞 2009. 2. 3 31面)

中国山東省の医療研究チームは、健常人の皮膚細胞やパーキンソン病患者の細胞な

どを使い、中国で初めてヒトクローン胚の作製に成功した。  
             (産経新聞 2009. 2. 3 23面)

国際農林水産業研究センター、東京大学、理化学研究所、かずさDNA研究所は、

植物の乾燥ストレス応答に関わるメタボロームを網羅的に同定し、植物ホルモンの

アブシジン酸(ABA)が重要な役割を果たしていることを見いだした。環境スト

レスに強い作物を作出することが期待される。 
           (化学工業日報 2009. 2. 3  9面)

生協では、米で飼育した鶏卵の販売への取り組みが拡大している。
休耕田の活用や食料自給率向上を目的に、「こめたまご」などのブランドで販売
しているが価格が高い。食料自給率向上のため少々高くても買うという消費者の
理解や、飼料米の生産コスト低減技術の開発などで継続が図られている。 
             (毎日新聞 2009. 2. 4 12面)

 

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターと文明農機(株)は共同で、高バイ

オマス量サトウキビを効率よく収穫できるサトウキビ専用収穫機(ケーンハーベス

タ)を開発した。 
           (化学工業日報 2009. 2. 5  3面)

家畜改良センター岡崎牧場が2006年に育成した卵肉兼用の国産鶏「岡崎おうは

ん」の本格生産が全国各地で始まった。産卵能力が高い、黄身が大きいなどが特徴。

   (日本農業新聞 2009. 2. 1  1面)

国際貿易の拡大により、海外からの輸入穀物や物資に付着した侵略的外来生物の国

内上陸が増加しており、農水産物へ被害が出ている。侵入を水際で食い止めるのは

難しく、駆除は対症療法。 
           (日本経済新聞 2009. 2. 2  9面)

飼料作物の2008年産作付面積が、17年ぶりに拡大したことが、農林水産省の

統計調査で判明した。配合飼料価格の高騰で自給飼料の生産意欲が高まったことが

要因で、飼料用米は前年比5.5倍となった。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 2  1面)

農林水産省は、1月22日に開催した農薬登録制度に関する懇談会で、残留性試験

の件数を国際連合食糧農業機関(FAO)が指標とする水準に増やすことを提案し

た。         (日本農業新聞 2009. 2. 3 14面)

環境NGO「コンサベーション・インターナショナル(CI)」は、南米コロンビ

ア北西部で新種と見られるカエルなどの両生類10種を発見したと発表。

          (毎日新聞 2009. 2. 5 10面)

東京大学は、イネの鉄欠乏にかかわる遺伝子「OsYSL15」を見いだした。鉄

欠乏に強いイネやムギ、トウモロコシなどが作れると期待される。

         (日経産業新聞 2009. 2. 5 11面)

農林水産省は、飼料用や米粉用など非主食用の多収性稲品種の種子を有償で譲渡す

る手続きを開始した。対象種子は、「べこあおば」「ホシアオバ」「べこごのみ」

「北陸193号」「タカナリ」「ふくひびき」「きたあおば」「モミロマン」「西

海203号」の9品種。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 5 14面)

ハウス栽培の無加温栽培として、苗の株元に水を詰めたビニールダクトやペットボ

トルなどを置き、昼間に太陽熱で水を温め、夜間に株元を保温する「湯たんぽ農法」

が注目されている。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 5 14面)

慶応義塾大学は、高温強酸性の温泉に生息する古細菌(カルディヴィルガ種)とい

う原始的な菌から、3つの部品(ピース)に分かれた遺伝子を世界で初めて見いだ

した。また、3つの部品をつなげると、tRNA(転移リボ核酸)という分子が出

来上がることも確認した。 
           (化学工業日報 2009. 2. 5  1面)

富士重工業()は、自律的に走行し、土質を改良する農業分野向けロボットを今

春にも農場などに投入する。 
           (日刊工業新聞 2009. 2. 5  1面)

バイオベンチャーのシー・アイ・バイオは、歯垢ができにくいオリゴ糖の一種「サ

イクロデキストラン」を配合した甘味料「黒糖はちゅら」を発売する。「サイクロ

デキストラン」は、農研機構食品総合研究所などの研究で、歯垢の基になる物質を

抑制する効果があることを確認した「サイクロデキストラン」を使った甘味料が発

売された。 
           (日本経済新聞 2009. 2.11 12面)

農林水産省は、早急に現場に普及すべき技術としてまとめた「農業新技術2009」

を公表した。飼料増産を目指し、地域に合った飼料用稲の品種育成や水田を活用し

た牛の周年放牧など、7つの技術体系を盛り込み、農研機構や地域の研究機関など

が連携し、普及に移すこととしている。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 6朝刊 14面)

農研機構果樹研究所は、静岡市で開催された常緑果樹研究会で、ジベレリンとジャ

スモン酸の混合液利用によるかんきつの浮き皮抑制に関する研究の状況を報告した。

  (日本農業新聞 2009. 2. 6 14面)

東京大学と日生研()は、子ブタの重大疾患である大腸菌性下痢症予防用として、

「食べるワクチン」の開発を始めた。遺伝子組換え技術で腸管の免疫を誘導できる

ワクチン遺伝子を導入したコメを作出し、既存の注射用ワクチンとのダブル効果に

よる発症回避を目指す。 
           (化学工業日報 2009. 2. 6  9面)

 
農研機構果樹研究所は、2月6日に盛岡市で開催した「寒冷地果樹研究会」の中で、

リンゴ園地の多くがリン酸過剰になっていることを明らかにし、無施肥や減肥など

施肥を削減する新施肥基準の設定を提案した。 
           (日本農業新聞 2009. 2. 7 16面)

九州大学は福岡県工業技術センター生物食品研究所と共同で、正常細胞に影響の少

ない抗癌タンパク質「パラスポリン」をBt菌から見いだした。
           (化学工業日報 2009. 2. 9  8面)


農研機構生研センターとオリオン機械()は共同で、乳牛の乳頭の汚れを洗う機

械「乳頭清拭装置」を開発し、市販化の準備を進めている。高い除菌効果、搾乳

時間の短縮、環境性乳房炎の新規発症抑制が期待できる。 
           (日本農業新聞 2009. 2.13 14面)

農業生物資源研究所は中国西南大学と共同で、カイコゲノム塩基配列をほぼ完全

(カイコゲノムの91%)に解読することに成功した。遺伝子組換えカイコによる

有用物質の生産や他の昆虫への応用による新たな農薬の開発など、産業利用に大き

く貢献することが期待される。 
           (日本農業新聞 2009. 2.11   14面)
           (日経産業新聞 2009. 2.12    9面)
           (化学工業日報 2009. 2.12    9面)
           (毎日新聞 2009. 2.15   26面)

農業生物資源研究所は、昆虫の遺伝子機能解析や遺伝子組換え体カイコの作製など

に有用なオープンラボ「昆虫遺伝子機能解析関連施設」を所内に開設した。

         (日本農業新聞 2009. 2.13 14面)
           (化学工業日報 2009. 2.13  7面)

信州大学は、ネギの定植などで使用する簡易移植機を活用した雑穀の移植栽培を提

案している。雑草防除が中耕と培土の各1回で済む。
           (日本農業新聞 2009. 2. 7 16面)

英国とイタリアの研究グループは、アリの巣で育つシジミチョウの幼虫が女王アリ

のような待遇を受けている原因は、シジミチョウの幼虫が女王アリに近い周波数の

音を発するからであることを明かにした。 
             (朝日新聞 2009. 2. 7 12面)

米国食品医薬品局(FDA)は、GTCバイオセラピューティクスに対し、遺伝子

操作した動物から製造する医薬品を初めて認可した。新薬は血栓症にかかりやすい

難病の治療薬で、4〜6月期に米国で販売される。 
           (日本経済新聞 2009. 2. 8  5面)

シスメックス(株)は大阪府立公衆衛生研究所と共同で、鳥インフルエンザウイル

スを約10分で検出する簡易検査キットを開発した。H5N1型やH7型など複数

の種類を検出可能。 
           (日経産業新聞 2009. 2.10 11面)
           (日本農業新聞 2009. 2.10 15面)

厚生労働省の専門部会は、米のカドミウム含有基準を、現行の1.0ppm未満か

ら国際的な基準となる0.4ppm以下に強化する方針を固めた。農林水産省は農

業環境技術研究所と共同で、「カドミウム吸収を抑制するマニュアル」の作成・普及

に乗りだし、国内では基準値のない野菜についても、カドミウム対策の技術開発が

急ピッチで進んでいる。 
           (日本農業新聞 2009. 2.10 16面)

福岡県農業総合試験場は、県産ブランド米「夢つくし」の後継として、酷暑や病気

に強く、甘くて粘りがあり収量が多く倒伏しにくい新品種「ちくし64号」の量産

化に向けた事業に乗り出す。 
            (西日本新聞 2009. 2.10  1面)

栃木県農業試験場は、軒高3bのパイプハウスでトマトの長期どりに向くNターン

改良誘因法を開発した。太陽光がよく当たり、つる下ろし法に比べ、作業時間が4

割短縮でき、収量も1割増やすことが可能。 
           (日本農業新聞 2009. 2.13 10面)


九州農政局長崎農政事務所は、2月26日に長崎市で「遺伝子組換え作物に関する

意見交換会」を開催する。農林水産技術会議事務局の小松課長補佐による「組換え

作物の研究開発の方向性と安全性評価の仕組み」と題した講演などが行われる。

    (西日本新聞 2009. 2.13 11面)

農研機構中央農業総合研究センターは、2月14日に都内で「飼料稲で育てた牛肉

のシンポジウム」を開催した。畜産関係者や消費者ら110名が参加し、稲発酵粗

飼料で肥育した牛肉の食べ比べなどを行った。 
           (日本農業新聞 2009. 2.15  2面)

富山県農林水産総合技術センター森林研究所は、花粉を出さない「無花粉スギ」を

種子で増殖する技術を国内で初めて開発し、精英樹と掛け合わせても半分の確立で

無花粉スギが得られる系統を育成した。2012年から3年間で約2万本を出荷す

る予定。

(朝日新聞 2009. 2.17 34面)
             (読売新聞 2009. 2.17 32面)
             (日本農業新聞 2009. 2.20  15面)


群馬大学は、バーク堆肥施用が農作物の重金属吸収を抑制することを見いだした。

米の場合、玄米でカドミウム吸収量が慣行の化成肥料施用の10分の1に低下した。

  (日本農業新聞 2009. 2.16  1面)

環境工学は青森県工業総合研究センターと共同で、トウモロコシデンプンを原料と

した化合物「シクロデキストリン」から、界面活性剤やポリフェノール用の吸着剤

を開発した。 
           (日経産業新聞 2009. 2.18 17面)


静岡県茶業研究センターは、茶の窒素施肥量を現行の施肥基準10アール54キロ

に比べ、10アール30キロと大幅に削減できる局所施肥法を開発した。

       (日本農業新聞 2009. 2.19 14面)

農業環境技術研究所は、ムギなどの赤カビ病の病原菌が産出する毒素「デオキシニ

バレノール(DON)」を分解する新たな細菌を発見した。  
           (化学工業日報 2009. 2.19  3面)

静岡大学などは、農林水産省の委託プロジェクト研究で、竹から効率良くバイオエ

タノールを作る技術を開発した。硬い竹を100分の1_単位の粉末にできる円盤

ノコギリ装置を開発した浜松市の刃物工場も参画した。放置竹林の対策になると期

待される。
             (朝日新聞 2009. 2.19 14面)

徳島県農業研究所は、露地野菜の栽培で竹炭の粉末を使うと温室効果ガスの1種で

ある亜酸化窒素が減らせることを明らかにした。増収効果もあり農業資材としての

活用などが期待される。 
           (日本農業新聞 2009. 2.20 12面)

農業生物資源研究所は、平成21年度に行う除草剤耐性ダイズと害虫抵抗性及び除

草剤耐性トウモロコシの展示・栽培についての説明会を、3月5日に所内で開催す

る。                 (化学工業日報 2009. 2.24 9面)

産業技術総合研究所は、タンパク質を大量生産する新技術を開発した。汎用材料を

用いて変質したタンパク質の立体構造を整え、再利用できるようにする。企業と共

同で5年程度での実用化を目指す。 
           (日経産業新聞 2009. 2.20  9面)

広島県立総合技術研究所畜産技術センターは、牛白血病の母子感染を防止できる乳

牛更新システムを開発した。 
            (日本農業新聞 2009. 2.24 118面)

 

 

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