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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第42号(200 4日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン7月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「おいしい温州ミカン生産へ。土壌水分指標」

・トピック

Googleで国内の学術論文280万件が検索可能に 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

◆気象予報◆

向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と特徴の

ある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。

九州北部地方では、期間の前半は低気圧や前線の影響で

曇りや雨の日が多く、後半は高気圧に覆われて晴れの日が

多いでしょう。週別の気温は、1週目は平年並の確率50%

です。(6月29日付)。
 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第4号(定期予報7月)

・病害虫発生予察速報第2号(水稲:トビイロウンカ)
病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されてい

ます。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開して

います。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹、落葉果樹 7月2日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、普通期水稲、大豆、ブロッコリー、青ネギ、

温州ミカン、スモモ、カキ、ガーベラ、ホオズキ、肉用牛

について生産状況と対策をお知らせします。(7月1日現在)

 

●早期水稲

移植後に高温、少雨、多照で経過したため、平年に比べ

生育はやや早く、草丈は高く、茎数はやや多くなっています。

病害虫の発生は少なく、生育は順調です。間断灌水を実施

しましょう。

 出穂期は、4月5半旬植の「コシヒカリ」で7月10〜15日

と予想されます。出穂前に斑点米カメムシの侵入源となる

畦畔、周囲雑草の除草を行ってください。

 

●普通期水稲

6月末で田植えは終了しました。

 5月中下旬移植は有効茎が確保され、中干し開始時期と

なっています。早植地域は田植え後の中干しを実施しま

しょう。

 6月中旬以降高温、寡照で経過しているため、やや軟弱

な生育となっています。

 暖冬の影響で、スクミリンゴガイ越冬貝の発生が多く

なっています。スクミリンゴガイ常発地域は、田植え後

2週間は浅水管理を徹底してください。

    

大豆

一部の地域では66半旬から播種が始まっていますが、

県北地域では7月上旬から、県南地域では7月中旬から播種

が始まります。

弾丸暗渠や周囲溝等の排水対策を行いましょう。

 

ブロッコリー

23月が高温で推移したため、初夏採りは10日ほど前倒

しで出荷が始まり、6月中旬で出荷は終了しました。

5月の天候も良かったため、病気の発生は少なく出荷は順調

でした。

7月中旬から今年度の育苗が始まります。高温期(7月中旬

〜8月中旬)は、播種から発芽までは涼しい納屋等に置き、

発芽直前にハウスに広げましょう。

潅水は過湿にならないように注意してください。

 

青ネギ

現在収穫している青ネギは、4月中下旬に播種した生育日数

75日程度を要した作型です。基本生育は良好で、2,000kg/10a

以上の収量が確保されていますが、ほ場によっては、べと病、

ハモグリバエ、葉先枯れなどが発生しています。

盛夏期は曇雨天と強日射が交互に繰り返されるため、軟弱

徒長後の葉先枯れ、葉焼けを要警戒してください。

 生育中は土壌ECを0.6以下とし、土壌水分はpF2.0〜2.2

のやや乾き気味に管理し、新葉の淡色部の長さを2p以内に

抑制しましょう。

   

●温州ミカン

 5月下旬が高温で推移したため一次生理落果多いですが、

極早生、早生はまだ着果が多いようです。早期摘果により

初期肥大を促してください。早生の樹冠上部摘果は、7月上旬

までに実施してください。

3〜6月中旬までの積算降水量が、特に県北地域は平年比

50〜60%と少なく、6月の日照量も少ないことから果実肥大が

懸念されます。

黒点病の防除を徹底しましょう。

除草等のシートマルチの準備を開始してください。

  

スモモ

大石早生は、523日からハウスの販売がJAふくおか八女、

みなみ筑後で開始し、現在露地の販売は、ほぼ終了しました。

少雨により、品質は良いが小玉が多くなっています。

ソルダム以降の品種で、7月中旬以降収穫する園では、防虫

ネット、黄色蛍光灯等による夜蛾対策を徹底してください。

 

●カキ

生育は、開花期が前年比-7日、平年比-2日でやや早く

推移しています。摘果は着果状況を見極めて、着果の多い

樹や品種から行いましょう。

 含核数は「早秋」「松本早生富有」「富有」で少なく

なっています。含核数が少ないため、生理落果及び果実肥大

が懸念されます。生理落果が多く、新梢の二次伸長を誘発

する樹では、炭疽病の発生が懸念されるため防除を徹底し

ましょう。

 降雨が少ないため病害は少ないが、害虫の発生が多く

なっています。カメムシの発生予察に要注意してください。

 

●ガーベラ

 改植が56月に行われ、現在は昨年からの据え置き株

のみによって収穫が行われています。

 改植株は9月から収穫が開始されるため、今後、夏場の

出荷量は減少します。

マメハモグリバエ、アザミウマ、ダニの発生が多くなる

ので注意してください。

また、梅雨の大雨の施設内浸水は疫病の原因となるので、

排水対策を事前に行いましょう。

 

●ホオズキ

19年度の栽培面積は8ha程度(前年並み)です。

梅雨前は生育が抑えられていましたが、その後の雨により

回復してきました。今年は下から節が実飛びしているほ場

が多いようです。

築上地域では67日から出荷を開始しており、今後他の

産地でも7〜8月の物日向けに、県内外の市場に出荷される

見込みです。

スリップス、ダニ、白絹病の発生が多くなるので防除を行

いましょう。

根腐れ対策として、大雨による停滞水がないよう排水対策

を行ってください。

 

●肉用牛

福岡食肉中央市場の牛枝肉省令規格卸売価格は昨年12月か

ら下降し、4月にやや回復しましたが、5月の価格も下降しま

した。6月も引き続き弱含みで推移しています。

ただし、A4A5といった上質等級の価格は堅調に推移して

います。

梅雨明けの出荷に備え、飼料の早朝給与、ビタミン欠乏症

の早期予防・治療などを徹底し、肉量と肉質の一層の向上に

努めてください。

気温が25℃を超えるとハエの発生が多くなるので、早期防

除対策を徹底してください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版6月29日掲載)

「おいしい温州ミカン生産へ。土壌水分指標」

温州ミカンのシートマルチ栽培は、土壌水分を制御すること

で高糖度果実の生産を可能にしている。しかし、生産現場では

水管理の明確な指標がなく、土壌の過湿や過乾燥などで十分な

品質向上効果が得られない場合も多い。そこで、福岡県農業総

合試験場では、土壌水分診断が容易にできるTDR式土壌水分

計を用いて、極早生温州ミカンの高糖度化のための土壌水分管

理モデルを作成した。

 TDR式土壌水分計は、携帯型で土壌水分をほ場で簡易・迅

速に測定することができる。シートマルチした後、樹冠外周部

の土壌表層12cmの水分を適宜測定し、別表の管理モデルに示

す土壌水分の適正範囲外にある場合は、土壌の乾燥促進やかん

水などによって適正範囲内への誘導を行う。このような水管理

を行った結果、通常栽培より糖度が2度以上高い良食味果実を

安定して生産できることが実証された。

 なお、今回作成した土壌水分管理モデルは、花こう岩土壌で

の測定値をもとにしたものだ。土壌の母材が異なる園地では、

土壌水分の適正範囲を補正して用いる必要がある。シートマル

チ栽培で、今回のモデルに基づく水管理を行うことによって、

おいしい極早生温州ミカンの生産が期待できる。

問い合わせ先:福岡県農業総合試験場果樹部

電話0929224946

 

◆トピック◆

Googleで国内の学術論文280万件が検索可能に

〔国立情報学研究所〕
 国立情報学研究所が作成している国内学術論文情報データ

ベース「CiNii」(サイニイ)をGoogleで論文タイトルの検索

ができるようなりました。
 http://ci.nii.ac.jp/cinii/servlet/CiNiiTop

 

●「牛ミンチ」事案について(農林水産省)
 http://www.maff.go.jp/oshirase/index.html

 

●レスター・ブラウン氏「バイオ燃料が食卓を脅かす」

講演映像(逐次通訳)
 食料・環境問題の世界的権威であるレスター・ブラウン氏が

27回農業環境シンポジウム(523日、東京)で行った

基調講演[農業環境技術研究所]
 http://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/sympo/h19/0523/report_1.html

 

●「農林水産省地球温暖化対策総合戦略」が決定

〔農林水産技術会議事務局〕
 http://www.maff.go.jp/kankyo/honbu/04/index.html

 

●「イネ44Kマイクロアレイ」を開発[農業生物資源研究所]
 イネ遺伝子全体の働きを同時に解析できる画期的なツール

を開発
 http://www.nias.affrc.go.jp/press/20070626_2/

 

●トマト黄化葉巻病の防除に関する技術指針(暫定版)

[野菜茶業研究所]
 トマト生産現場で深刻な問題となっている本病害の防除に

ついてのマニュアル
 http://vegetea.naro.affrc.go.jp/joho/index.html#tomato_yellow_leaf

 

●「農業環境の情報把握と管理のためのリモートセンシング

GISの利用技術」テキスト[農業環境技術研究所]
 概論から農作物生産や野生動物の生息域把握などの応用例
 http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/inovlec2006/index.html

 

●水環境保全のための農業環境モニタリングマニュアル(改訂版)
[農業環境技術研究所]
 栄養塩類・農薬などの環境物質のモニタリングとその評価法、

それらに関連する土壌、水、水生生物の調査法を解説

 http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/monitoring/index.html

 

●クッキング自給率 料理自給率計算ソフト〔農林水産省〕
 このソフトは、料理の食材とその量から、カロリーベース

の食料自給率を計算することができます。

また、食事バランスガイドのサービング(SV)も算出可能。
 http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jikyu/jikyu03.htm

 

●「農業機械の省エネ利用マニュアル」の策定について

〔農林水産省〕

 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070621press_8.html

 

●4月の農林水産物の輸出実績〔農林水産省国際部〕
 本年4月の農林水産物(アルコール、たばこ、真珠を除く)

等輸出額は、前年同月比+8.8%増の326億円で、1〜4月の

輸出額は前年同期比+18.6%増の1,313億円。
 http://www.maff.go.jp/sogo_shokuryo/yusyutu/yusyutu_info/tsukibetsu.pdf
 1月〜4月の輸出額を主な品目別に見ると、りんご(+61.4%)、

なし(+349.1%)、温州みかん(+30.4%)、切花(+253.5%)、

米菓(+15.1%)、うどん・そうめん・そば(+31.9%)など。

 

●統計データ

平成18年産はっさく、いよかん、ネーブルオレンジ、キウイ

フルーツの収穫量及び出荷量

 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/hassaku-syukaku2006/hassaku-syukaku2006.pdf

牛肉小売価格等の調査結果(6月18日〜6月22日)

  http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070625press_1.html

 

平成18年度食品流通巡回点検指導事業(畜産物安全対策)

の調査結果
 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070614press_2.html

平成18年産秋冬野菜等の作付面積、収穫量及び出荷量
 http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/data/sakutsuke-akifuyu2006/sakutsuke-akifuyu2006.pdf

平成18年度国産穀類のかび毒含有実態調査の結果
 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070615press_3.html

平成18年産米穀の特別調査の実施結果
 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070615press_5.html

米の1人1か月当たり消費量(平成19年4月分)

 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070621press_5.html

クローン牛の異動報告

(H19.5.1〜H19.5.31異動情報提供分)
 http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070621press_1.html

 平成19年5月の国内産米穀の卸・小売価格の概況

  http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070625press_5b.pdf

麦製品等の取引価格の推移(平成19年5月分)

  http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070625press_3.html

普通肥料の検査結果
  http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070625press_2.html

統計データベース

  http://www.tdb.maff.go.jp/toukei/toukei
平成16年 営農類型別経営統計

 (個別経営、第1分冊、水田作・畑作経営編)
(個別経営、第2分冊、野菜作・果樹作・花き作経営編)
(個別経営、第3分冊、畜産経営編)

財務省貿易統計(輸出)(輸入) 平成19年4月分

平成17年産 特産果樹生産動態等調査
 平成17年 花き流通統計調査報告
 平成17年 畜産物流通統計
 平成17年 牛乳乳製品統計

 

●新聞見出し記事紹介

岩手県農業研究センターでは、家畜ふん堆肥に適正なチッ素量

が含まれているかを簡単に推測する方法を考案、現場への普及

を進めている。
 (農業共済新聞   2007. 5.30 13面)

 

鳥取県園芸試験場はミニトマトの抑制栽培で、ハウスの換気

面積を広くすることで室内の温度を下げ、収量低下を防ぐ

方法を確立。
 (日本農業新聞   2007. 6. 1  9面)

 

長野県の池田町広津桑葉生産組合は桑のみジャムを特産品に

育てようと、実が大きくなる桑の新植を始めた。

品種は農業生物資源研究所が育成した「ララベリー」と

「アメリカンマルベリー」。

  (日本農業新聞   2007. 6. 2  8面)

 

理化学研究所の研究チームは、エチゼンクラゲをはじめ、

クラゲ全般に「ムチン」という糖タンパク質が豊富に含まれ

ていることを確かめた。抗菌・保湿、医薬品など利用も。
 (朝日新聞     2007. 6. 2  1面)

 

ファンケルと東京慈恵会医科大学のグループは、発芽玄米を

使用したカレーライスは、通常の白米使用のものに比べて

食後の血糖上昇を抑えることを確認。
 (化学工業日報   2007. 6. 4  9面)

 

東京農工大学の大野弘幸教授らは、バイオエタノールの原料

などとして期待される植物繊維のセルロースを簡単に溶解

できる手法を開発。

イオンだけで構成される「イオン液体」で簡単に溶解。

  (日経産業新聞   2007. 6. 4  9面)

 

東北農業研究センターは、水稲の冷害の軽減に役立つ深水

管理警報などを、インターネットで発信する情報サービスを

始めた。

気象予測データを基に、一目で分かるよう地図情報で提供。

  (日本農業新聞   2007. 6. 5 13面)

 

理化学研究所の前田端夫・主任研究員らの研究グループは、

植物に農薬が効かない耐性菌がどの程度の割合がいるのかを、

簡単に分かる検査技術を開発。
 (日経産業新聞   2007. 6. 5 10面)

 

近畿大学の古南博准教授らの研究グループは、家畜のふん尿

から未来のエネルギー源として期待される水素を取り出す

技術を開発。
 (日経産業新聞   2007. 6. 6 13面)

 

国立遺伝学研究所と東京大学などの研究チームは、ニホンメ

ダカのゲノム解読に成功。約8億の塩基配列のうち現段階で

読める7億を解読し、2万141個の遺伝子を見つけた。

8割がヒトと酷似。

(毎日新聞     2007. 6. 7  2面)
(朝日新聞     2007. 6. 7 33面)

 

農業生物資源研究所は、遺伝子組み換えダイズとトウモロコ

シを栽培し、生育状況を公開。

栽培が終わる9月上旬まで見学可能。
 (日本農業新聞   2007. 6. 8 13面)

 

千葉県畜産総合研究センターは、飼料イネを与えて肉質の

良い牛を生産する技術を確立。

与える時期を限定することで、食味や外観、保存性とも改善。
 (日本経済新聞   2007. 6. 5   面)

 

名古屋大学大学院の松見紀佳准教授らは、カレーの色素の

クルクミンから生分解性プラスチックを作ることに成功。

 (日刊工業新聞   2007. 6. 9  1面)

 

自民党の研究チームは、イノシシやサル、トドなどによる

農業、漁業被害が減らないため、有害鳥獣対策に自衛隊の

活用を盛り込む方針を固めた。
 (朝日新聞     2007. 6.10  1面)

 

米国コンピュータ大手のIBMはこのほど、鳥インフルエン

ザやデング病といった伝染性の流行経路を世界規模で予測

するソフト「STEM」を開発、世界中の公衆衛生当局者ら

に無償公開。

 (日本農業新聞   2007. 6.10  3面)

 

カエルなどの両生類に感染し、絶滅などの危機を引き起こす

恐れのあるカエル・ツボカビ病が、国内で野生のウシガエル

などにも感染していることが分かった。

国内の野生カエルの感染確認は初めて。

(日本農業新聞   2007. 6.12 13面)

 

スイスの連邦材料試験研究所の研究チームは、「バイオ燃料は

必ずしも環境に優しいわけではない」とバイオ燃料の安易な

利用促進に警鐘を鳴らした。
 (化学工業日報   2007. 6.12 10面)

 

東京大学医科学研究所の清野宏教授らのグループが、コレラ

ワクチン入りの米を遺伝子組み換え技術で開発、動物で効果

を確認。
 (朝日新聞(夕刊) 2007. 6.12  2面)

 

福岡県農業総合試験場果樹部は、カキの着果位置を高さ130cm

程度にする超低樹高の栽培法にめどをつけた。

摘蕾や収穫の脚立などが不要で、危険な作業も減らせる。
 (日本農業新聞   2007. 6.13 12面)

 

産業技術総合研究所は豆類の害虫、マルカメムシが大豆など

を食べる性質は、虫自身の遺伝子ではなく、腸内の共生細菌

で決まっていることを発見。新たな害虫防除作に期待。
 (毎日新聞(夕刊) 2007. 6.13  8面)
 (日本農業新聞   2007. 6.14 15面)

 

群馬県農業技術センターは、桃の根域制限栽培での育苗マット

を用いた簡易な細根更新法を考案。根詰まりが原因で収量減に

陥る樹齢10年以上の木に適用できる。
 (日本農業新聞   2007. 6.14 13面)

 

フランス・カン大学は、モンサント社が開発した特定品種の

遺伝子組み換えトウモロコシを食べさせたラットは、食べさ

せない場合に比べ、内蔵機能や成長を示す数値に差が生じて

いることを発表。

(日本経済新聞(夕刊) 2007. 6.14 22面)

 

食品総合研究所は、腸内のビフィズス菌が増殖する新規オリ

ゴ糖ラクトNビオースI(LNB)の効率的な製造法の開発

に成功。純度は90%以上に。
 (化学工業日報   2007. 6.15  9面)

 

京都大の鍋島陽一教授らは、ほ乳類の体内のカルシウム濃度

の維持、調節を担う根本的な機能を「αクロトー」という

タンパク質が持っていることを明らかに。

骨粗しょう症解明に期待。

  (毎日新聞     2007. 6.15  3面)

 

政府は2007年度版科学技術白書を決定。

過去20年のノーベル賞受賞者の研究を分析し、30歳代から

40歳代前半に成果が生まれていると指摘した上で、日本の

若手研究者の自立を促す必要性を強調。

(日本経済新聞(夕刊) 2007. 6.15  3面)

 

国際稲研究所(IRRI)は欧米などから若い研究者を招き、

科学の使命を再確認させるために、現場の農業との接点を

実際に体験させる試みを始めた。
 (日本農業新聞   2007. 6.17  3面)

 

農水省は今年度から、稲以外の農作物で、品種改良を進める

のに必要なゲノム解析に乗り出す。

先行する稲の研究手法を大豆とトマト、梨に応用。
 (日本農業新聞   2007. 6.18  1面)

 

東北農業研究センターと東京大学は、アルツハイマー病を引き

起こす原因物質とされるたんぱく質「アミロイドベータ」を

組み込んでいる稲を、「食べるワクチン」として実用化を目指

している。

  (日経産業新聞   2007. 6.18  1面)

 

リモートは、牛の体温変化をもとにした「分娩予知システム」

の全国販売に乗り出す。農水省から「第3種動物用医療機器

製造販売業許可」を得たことで可能に。
(日刊工業新聞   2007. 6.19 10面)

 

理化学研究所は、睡眠や目覚めのリズムなどをつかさどる

「体内時計」に関係する新たな遺伝子を、ショウジョウバエ

で発見。新遺伝子は、「時計じかけのオレンジ」と名付けた。

  (日本経済新聞   2007. 6.19 38面)

 

九州沖縄農業研究センターは、ハトムギの新品種「あきしずく」

を育成したと発表。

国内で栽培が多いハトムギ品種「はとひかり」や「はとむすめ」

と比べて2、3割多収で、葉枯病に強い点が特徴。

 (日本農業新聞   2007. 6.20 13面)

 

宮崎県総合農業試験場は、野菜や果樹などの根域制限栽培に

用いる遮根シートを埋設する作業機を開発。

  (農業共済新聞   2007. 6.20 11面)

 

米オレゴン州立大学の研究チームは、樹木の背丈を自由に調節

するための技術を開発。遺伝子組み換え技術で細胞を大きく

する植物ホルモンを働かないようにする。
 (日経産業新聞   2007. 6.21 15面)

 

農林水産省は地球温暖化対策の総合戦略をまとめた。

戦略は農林水産業で地球環境保全に積極的に貢献するため、

1.地球温暖化の防止策、2.適応策、3.日本の技術を利用

した国際協力が柱。

 (日本農業新聞   2007. 6.22  3面)

 

環境省は、地球温暖化の影響を受けた3050年度の日本の

姿を予測する計画を発表。今年度から5年間。

東大の住明正教授を中心に、国立環境研究所、農業環境技術

研究所などから、地球温暖化研究の専門家が参加。
 (読売新聞     2007. 6.23  2面)

 

農林水産省は、水稲の平年収量の算定に地球温暖化の影響を

反映させる方法について中間取りまとめ。

従来の算定方法では気温が高いと収量が増加しがちだが、

高温障害の影響を加味して算定方法を定める。

 (日本農業新聞   2007. 6.23  2面)

 

九州大学大学院農学研究院の後藤貴文・准教授は、子牛の時

にあえて太らせることで、その後は栄養価の低い草のエサ

でも立派な肉牛に育つ肥育法を開発。
 (読売新聞(夕刊) 2007. 6.23 14面)

 

愛知県農業総合試験場は、トマトのウイルス病トマト黄化葉

巻病に抵抗性を持つ幼苗の判定法の開発に成功。

  (化学工業日報   2007. 6.25  9面)

 

クローン動物に見られる遺伝子の異常が、加齢に伴って「正常

化」される例があることが、東京大の塩田邦郎教授と理化学

研究所の若山照彦チームリーダーの研究によって分かった。
 (朝日新聞     2007. 6.25 31面)

 

かすさDNA研究所は、レモンの香りがするトマトを作るこ

とに成功。植物のにおいを作る酵素を発見、この酵素の遺伝

子を遺伝子組み換えしやすいトマトに組み込んだ。
 (日本農業新聞   2007. 6.25 11面)

 

地球温暖化が進んでいることを受け、農林水産省は主要農産

物について「温暖化適応策」をまとめ、ホームページで公開。

品目ごとに整理し、「生産現場で活用を」と呼びかけ。
 (毎日新聞     2007. 6.26 11面)

 

名古屋大学は、遺伝子組み換え技術で植物の免疫の働きを強め、

病気に強いジャガイモを作ることに成功。植物一般にある

働きを利用するので、ほかの植物にも応用できる可能性。
 (日経産業新聞   2007. 6.26 11面)

 

農業生物資源研究所は、イネの約32,000個の遺伝子を同時

解析できるDNAチップ「イネ44Kマイクロアレイ」を開発。

(化学工業日報   2007. 6.27 17面)

 

地球環境産業技術研究機構と日本製紙は、光独立栄養栽培技

術によるマツ科樹木の挿し木による大量増殖技術を開発。

 (化学工業日報   2007. 6.27 18面)

 

京都大学ウイルス研究科の影山龍一郎教授と理学研究科の吉

川研一教授らの研究グループは、細胞内でのオシレーション

を行う新たな分子を特定、メカニズム解明に成功。
 (日刊工業新聞   2007. 6.27 25面)

 

千葉県畜産総合研究センターは、発酵させた飼料イネをタイ

ミングを工夫して交雑去勢牛に給与することで、良質の牛肉

になると発表。
 (農業共済新聞   2007. 6.27 14面)

 

理化学研究所は4種の植物遺伝子情報を横断的に検索できる

データベースを開発。個々の植物遺伝子から類似機能を持つ

他の植物の遺伝子を容易に検索できる。
 (日刊工業新聞   2007. 6.28 28面)

 

愛知県農業総合試験場は石油化学品メーカーのMORESCO

と協力し、光触媒の一種、酸化チタンを活用した養液殺菌シス

テムを開発。農薬を使わずに土壌伝染病の病原菌を殺菌。

  (日本農業新聞   2007. 6.28 12面)

 

自民党の「農林漁業有害鳥獣対策検討チーム」は、イノシシ

やサル、トドなどによる農業、漁業被害への対策を強化する

ため、地方自治体が自衛隊に協力を求めることが出来る仕組み

の導入を提言。

 (読売新聞     2007. 6.28 39面)

 

三洋化成工業は、新しい土壌保水材用高吸水性樹脂「サンフレッ

シュGT−1」の販売を開始。吸水して出来る膨潤ゲルの中

に植物の根を入り込みやすくしたのが特徴。
 (化学工業日報   2007. 6.28  9面)

 

農業生物研究所はつくば市の作物研究所の高機能隔離ほ場で、

遺伝子組み換え技術で開発した花粉症緩和米を田植え。

(毎日新聞     2007. 6.29 26面)

 

米研究チームは、細菌の全遺伝子情報(ゲノム)を別の種類

の細菌のゲノムとそっくり入れ替えることに成功。

「人工生命」を作る技術に道を開く可能性が。
 (朝日新聞     2007. 6.29 37面)

 

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