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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第36号(20011日発行)

●発 行 者 福岡県農業総合試験場

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン1月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・トピック

 「全国の野生鳥獣類によるH17年度農作物被害状況につ

いて(農林水産省)」

(今月の「農総試成果情報『研究最前線』」はお休みです。)

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最

も大きい天候と特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとお

りです。

九州北部地方では、天気は平年と同様に曇りや雨または雪の

日が多いでしょう。向こう1か月の気温は平年並または高い確

率ともに40%です。週別の気温は、1週目は平年並または低い

確率ともに40%です。3〜4週目は平年並または高い確率とも

40%です。(1月5日付)。
 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第10号(定期予報1月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されてい

ます。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開して

います。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹 1月5日現在)

果樹部ホームページURL

http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju.html

 

主要農産物の生産状況と対策

麦、イチゴ、冬春ナス、かんきつ、キウイフルーツ、センリョ

ウ、洋ラン、酪農について生産状況と対策をお知らせします。

(12月28日現在)

 

●麦

 平成19年産麦の作付け面積は、昨年とほぼ同等の19,921ha

(農業振興課調べ)となっています。

 12月の平均気温が平年に比べ1〜2℃高いため、11月播種した

ものは出芽も早く、生育旺盛です。

 播種時期により生育差が大きいため、踏圧、土入れは、播種

時期に応じて実施してください。11月中旬播種は、ほ場が乾燥

したら早めに踏圧を実施してください。

 周囲溝、畦溝さらえ等、排水対策を徹底しましょう。

 

●イチゴ

 12月に入り各県産イチゴが出揃ったのに加え、高温による

出荷の前進化もあり出荷量が多く、単価が伸び悩んでいます。

食味は晴天が続いたことから好転しています。

温度確保と電照により、葉柄長が10cm程度になるように樹勢

管理を行ってください。

 過熟、追熟による傷みを発生させないため適期収穫に努めま

しょう。

 

●冬春ナス

12月に入り樹勢が低下し、曲がり果が増えてきました。最低

夜温は10℃を確保し、日中の気温は午前28〜30℃、午後24〜26

℃で管理してください。

 換気は、急激にハウス内温度が下がらないように注意してく

ださい。

コナジラミは少なくなったがスリップスが各産地共に多発し

ています。

   

●かんきつ

温州ミカンはほぼ収穫が終了し、貯蔵ミカンの出荷開始とな

りました。寒暖の差が大きいため、天候に応じて貯蔵庫の換気

を実施してください。腐敗果はこまめに点検し、除去してくだ

さい。

ポンカン、伊予柑などが収穫開始となりました。果実品質は

糖度高く、酸切れが良く、食味は良好です。

 ヒヨドリ、イノシシによる被害が大きくなっています。

 

●キウイフルーツ

「レインボーレッド」は11月上旬で販売を終了しました。軟

腐症が一部でみられましたが、食味評価は良好でした。

「ヘイワード」は、台風による傷果、日焼け果、小玉果など

の被害果を10月下旬から、健全果を11月10日から販売して

います。全般的に小玉傾向で、糖度もやや不足傾向となってい

ます。傷果が混入しないように選果、選別を徹底しましょう。

結果母枝の充実が不足しているため、寒に十分当てた後、1

月以降に剪定を行い、充実の良い結果母枝を確保してください。

 

●センリョウ

正月用生け花の必需品であり、県内主要市場では12月16日、

20日の両日にセンリョウ市が開催されました。

県内産は4〜5月の寡日照と多雨、夏季の高温等で実付きや

着色が不良となり、例年に比べ品質が低下気味でした。上位等

級品が比較的少なく、等級外が多く発生しています。

 次年度の結果母枝確保のための管理を実施してください。

 

●洋ラン

年末の主力商品であるシンビジウムは、スタンダードタイプ、

カスケードタイプ、さらにコチョウランのような曲げ仕立て、

と形が多彩となっており、従来のスタンダードタイプの人気は

低下している。

重油高騰に対応するため、多重被覆等での省エネ対策を実施

してください。

 過湿状態の温室は、灰色かび病が発生しやすくなるため、換

気に努め、防除を実施してください。

 

●酪農

  1〜10月受託生乳量は平成15年103,564t、16年010,791t、

17年99,592tで推移しており、平成18年は減産型生産調整のた

め、10月の受託生乳量は8,990t(対前年同月比93.2%)、1〜10

月は93,579t(対前年同期比93.9%)に低下しています。

気温の低下に伴い、食欲が増加し飼料摂取量が増加するので、

良質粗飼料の給与等に努めてください。

 

◆トピック◆

●全国の野生鳥獣類によるH17年度農作物被害状況について

(農林水産省)

 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061129press_1.html

 

●「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」公表

(農林水産省)

 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061130press_5.html

 

●豪州産農産物の関税が撤廃された場合の影響

(農林水産省試算)

 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061201press_5.pdf

 

●植物新品種の保護の強化及び活用の促進に関する検討会

(農林水産省)最終報告書

⇒ http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/seisan/newplants/last_report.pdf

 

●農林水産省が最近公表した統計結果

平成18年産米の検査結果(速報値)(平成181115日現在)
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061201press_3.pdf

米の1人1か月当たり消費量(平成1810月分)
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061213press_1.html

 

牛肉小売価格等の調査結果 平成1812月第2週

1211日〜15日)
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061218press_2.html

 

牛肉及び牛肉加工品の原産地等の表示の特別調査結果

(第2回とりまとめ)の概要
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061220press_4.pdf

 

主要食料品の小売価格の見通し等
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20061201press_4.pdf

 

平成18年産 日本なし、ぶどうの収穫量及び出荷量
 http://www.maff.go.jp/tokei.html

 

平成18年産水陸稲の収穫量
平成18年産たまねぎ(全国)及び春植えばれいしょ(北海道)の作

付面積、収穫量及び出荷量
農業経営統計調査 平成17 個別経営の営農類型別経営統計

(水田作経営、畑作経営、野菜作・果樹作・花き作経営)
 http://www.maff.go.jp/tokei.html

 

●久留米学術研究都市づくり協議会ニュース

福岡県農業総合試験場果樹苗木分場や久留米大学、久留米工業

大学、聖マリア学院大学など、協議会構成団体のイベント情報

などを掲載しています。

  http://www.city.kurume.fukuoka.jp/cgi-bin/gakujutu/news/index.cgi

 

●新聞見出し記事紹介

コナガ類、ウワバ類、ヨトウガ類など多くの鱗翅目の野菜害虫

が一様に嫌うにおいがあることを東京農工大学農学部の島田順

教授の研究室が突き止め、このほど特許を出願。

   (日本農業新聞   2006.12. 3  1面)

 

徳島県立果樹研究所と山口大などは、果物を加害するヤガがコ

ウモリの出す超音波を嫌がる性質を利用した果物保護方法を開

発。実験でヤガの数を5分の1に減らすことが出来た。

(東京新聞(夕刊) 2006.12. 4  8面)

 

北海道工業大学の佐鳥新助教授は人工衛星開発の技術を応用し、

葉物野菜やメロンなどの鮮度が数値で分かる測定機器「鮮度アシ

スト」を開発。
   (日本農業新聞   2006.12. 8  1面)

放射線医学総合研究所などの研究グループは、牛乳や母乳に含

まれる「ラクトフェリン」に、被爆した時に起きる放射線障害

を防ぐ効果があることを、マウスを使った実験で確認。

  (日本農業新聞   2006.12. 8 17面)

島根県農業技術センターは、竹炭の土壌施用がホウレンソウの

萎凋症状を抑え、しかもサイズが大きくなり収量を増やす効果

があることを確認。
   (日本農業新聞   2006.12.10  1面)

 

科学技術振興機構とセレスター・レキシコ・サイエンシズなど

は、長いDNAでも正確に大量複製できる技術を開発。
   (日経産業新聞   2006.12.12 11面)

マメコバチ研究所は、マメコバチの天敵であるコナダニ類を効

果的に防除する繭洗浄法を開発。水で繭を洗浄する方法で、従

来のふるいをかける方法よりも、確実にコナダニ類を排除。

(日本農業新聞   2006.12.12 13面)

果樹研究所などのグループは、果樹の重要病害の紋羽病の病原

菌を菌寄生性ウイルスに感染させて病気にさせ、果樹に病害を

与えないようにする生物防除法の開発にめどを得た。

   (化学工業日報   2006.12.13  3面)

スイートコーンのように甘いコムギ「スイートウィート」の開

発に、東北農業研究センターと日本製粉のチームが世界で初め

て成功。遺伝子組み換え技術を使わず、品種をかけ合わせて実

現。

(朝日新聞     2006.12.13  3面)
   (日本農業新聞   2006.12.13  1面)

 

新潟県農業総合研究所作物研究センターは、大豆後作に「コシヒ

カリ」を作っても、過剰生育を抑え、倒伏しにくくなる土壌中

の窒素量の目安突き止めた。
   (日本農業新聞   2006.12.13 15面)

栃木県は2007年4月に、「栃木県農産物知的財産権センター

(仮称)を設置する。県産農産物に関する知的財産権の創出支

援や保護などを進める。
   (日本農業新聞   2006.12.13 17面)

 

国立遺伝学研究所の荒木弘之教授らは、リン酸化酵素によるD

NA複製開始の制御メカニズムを解明。

   (日刊工業新聞   2006.12.14 27面)

 

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、芋を収穫す

る前に芋を傷つけず葉や茎を引き抜く農業用機械を開発。
   (日本農業新聞   2006.12.15 10面)

 

ビールに使われるホップの抽出物に、花粉症の症状を和らげる

働きがあることが、日本赤十字社和歌山医療センターとサッポ

ロビールの共同研究で分かる。
   (毎日新聞     2006.12.16 15面)

 

奈良先端科学技術大学院大学の田坂昌生教授らは、植物が環境

に適応して枝を張る「枝分かれ」の際に重要な働きをする遺伝

子を初めて解明。農作物の効率的な収穫に期待。

   (産経新聞     2006.12.18 12面)

(社)家畜改良事業団は、染色体判別した精子を利用して子牛の

雌雄を生み分ける技術を所得し、このほど商業化に乗り出した。
(フジサンケイビジネスアイ 2006.12.18 23面)

農林水産省は、同省が所管する研究資金の「不正行為への対応

ガイドライン」を制定。研究活動での存在しないデータなどの

ねつ造や改ざんを防ぐのが狙い。
   (日本農業新聞   2006.12.19  2面)

 

東京大学と立教大学のグループは、緑藻類の一種で、オスとメ

スの違いを決定している遺伝子を特定。

  (日経産業新聞   2006.12.19 11面)

 

植物品種の保護を強める農水省の検討会は最終報告をまとめ、

育成者権の侵害に対する罰則強化や種苗業者などに登録品種を

明示する努力義務を盛り込んだ。
   (日本農業新聞   2006.12.20  1面)

 

文部科学省の「我が国の研究活動の実態に関する調査報告」に

よると、民間企業で大学の第一線で活躍する研究者の約六割が、

雑用が多くて研究に専念できないと感じていることが判明。

 (日経産業新聞   2006.12.20  9面)

奈良県農業総合センター果樹振興センターは、使わなくなった

パイプハウスの直管パイプを利用する簡易棚栽培で、平棚栽培

と同じ効果があることを確認。
   (日本農業新聞   2006.12.20 13面)

 

栃木県畜産試験場は、黒毛和種の去勢牛で肥育前期(8〜12ヶ

月齢)にチモシーを多給すると、27ヶ月齢で530kgの枝肉

重量が確保できることを実証。
   (日本農業新聞   2006.12.21 11面)

近畿中国四国農業研究センターの生物的病害制御研究チームは、

甘草抽出物に植物病原菌の発病抑制効果があることを突き止め

た。化学合成農薬と同等の効果。
   (化学工業日報   2006.12.21  4面)

山口県農業試験場は、ブドウのコンテナを使った根域制限と枝

のY字仕立てを組み合わせ、定植2年目で成園並の収量を上げ

ることに成功。
   (日本農業新聞   2006.12.22 11面)

 

農林水産技術会議事務局は2006年に関心が高かった「10大農

林水産研究成果」を発表。1位は果樹研究所が育成した、渋皮

が簡単にむける日本栗「ぽろたん」、2位は国内初のBSE人為

的発症。
   (日本農業新聞   2006.12.22 11面)

 

群馬県畜産試験場は肉用鶏の飼育で間欠照明をすると、常に照

明をつけている場合に比べて飼料摂取量が増え、56日齢の体

重も重くなることを実証。
   (日本農業新聞   2006.12.26  9面)

 

野菜茶業研究所は愛知県農業総合試験場などと共同で、低コス

トで収穫量が増えるトマト栽培法を開発。低コスト工法の園芸

用鉄骨ハウスにおいて、高さのある空間を利用するハイワイヤ

栽培と、コスト削減のための土栽培。
   (日刊工業新聞   2006.12.27 17面)

 

農林水産技術会議事務局が発行した農林水産研究開発レポート

「新たな用途をめざした稲の研究開発−平成18年度版−」では、

「新たな機能を備えた品種の育成・利用が必要」を強調。

   (日本農業新聞   2006.12.28  9面)

米国食品医薬品局(FDA)は、体細胞クローン技術で生み出した

牛、豚、ヤギの肉とミルクについて「通常の肉などとの違いは

なく、食品として安全だ」とする報告書案を発表。

   (毎日新聞     2006.12.30  2面)
   (日本農業新聞   2006.12.30  2面)

 

◆その他◆

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