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■■■ 農総試インフォメーション ■■■

                 福岡県農業総合試験場メールマガジン

                 第7号(2004年8月11日発行)

                 発行者 福岡県農業総合試験場

                                          企画情報部 知的財産管理課

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 暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ暑い日がつづいています。
メールマガジン第7号(8月号)をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
・気象予報
・病害虫発生予察情報
・生育情報(水稲、果樹)
・主要農産物の生産状況と対策
・農総試成果情報
・その他 

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◆気象予報◆
 向こう1ヶ月の気象予報(福岡管区気象台8月6日付け発表)
九州北部地方では、平年と同様に晴れる日が多いようです。気温は平年並みか高く、降水量は平年並み、日照時間も平年並みと予想されています。気温が高く、降水量が少ない状態が続いています。このような状態は8月中旬に向けて続く見通しです。

病害虫発生予察情報

 病害虫発生予察情報第5報(8月)が発表されました。水稲、大豆、果樹(カンキツ、ナシ、カキ)、茶、野菜(イチゴ、アスパラガス、ネギ)について、病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。
ナシ、カキ、カンキツ等のカメムシ類は平年・前年より多い状態が続いています。発生は、平成14年より12半旬早く被害が確認されており、今後も被害の拡大が予想されます。果樹園内を注意して見回り、飛来を認めたら直ちに防除して下さい。

詳細は病害虫防除所ホームページへ。
 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/

生育情報
 当試験場のホームページでは、農作物の生育情報を公開しています。
<更新情報>
・普通期水稲の生育情報(7月15日・25日現在)
 農業試験場における生育概況と対策(水管理・施肥)等を掲載しています。
農産部ホームページURL
http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html
 

・果樹生育概況(常緑果樹・落葉果樹、8月2日現在)
 
カンキツ、スモモ、ナシ、キウイの生育段階、病害虫の発生状況等を掲載しています。
果樹部ホームページURL http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html


主要農産物の生産状況と対策
 
早期水稲、普通期水稲、大豆、夏秋キュウリ、夏秋ナス、アスパラガス、温州ミカン、ナシ、ホオズキ、洋ラン、イグサ、肉用牛について生産状況と対策をお知らせします。


早期水稲 
 
コシヒカリの出穂は平年に比べ6日、前年に比べて3〜4日程度早く、出穂後も高温・多照で経過しているため、成熟期は平年に比べ6日、前年に比べて4〜6日程度早まると予想されます。早期落水を避け、適期収穫を行ってください。収量は平年並みと予想されます。

普通期水稲
 高温・多照のため生育は旺盛で、茎数は平年に比べ0〜20%、前年に比べ40〜50%多く、生育は平年に比べて3〜5日進んでいます。ウンカ、コブノメイガ等の海外飛来性害虫の発生は少なく、中干し後に一部のほ場で葉いもちが発生しましたが、現在は停滞しています。穂肥の適期施用を行い、水管理は間断かん水を徹底してください。

大豆
 播種は7月3〜4半旬を中心に実施され、7月20日までにほぼ終了しました。高温・小雨で、ハスモンヨトウの発生が平年以上に多いことが予想されるため、早めにフェロモントラップを設置し、フェロモントラップ誘殺数、白変葉発生状況等、発生予察を徹底してください。播種が早かった地域、及び早生品種サチユタカ栽培地域は開花が例年より早いため、カメムシ防除を早めに計画してください。

夏秋キュウリ
 晴天が続いているため、土壌病害の発生も少なく生育良好です。一部のほ場で、べと病、褐斑病が見られる程度です。褐斑病は、発病初期の防除とともに、罹病葉を取り除くことが有効です。集中豪雨に備え、ほ場の排水対策を必ず行ってください。

夏秋ナス
 6月以降は順調に生育していますが、7月以降の高温のため一部の地域では、つやなし果等が多く発生しています。ダニは平年並みの発生ですが、例年になくコナジラミが発生しています。ダニ、マメハモグリバエ、アザミウマ類の発生初期の防除と、細やかな水管理を行ってください。

アスパラガス
 夏芽の発生は順調です。高温に経過したため、若茎に曲がりや扁平、タケノコ茎が多く発生しています。ハダニ、ハスモンヨトウ、スリップスは小発生です。畝の表面が乾かない程度にかん水を行い、ハウス内の昇温防止のため、換気を行ってください。

温州みかん
 ミカン主力産地では、過乾燥のために小玉率が高くなることが懸念されます。露地ミカンは、過乾燥で葉のしおれが発現したら、かん水を行ってください。小玉果を作らないように摘果による適正結果に努めてください。ハウスミカンは7月以降の高温の影響で着色が遅れ、出荷量が少なくなってきています。
 

ナシ
 
好天に恵まれて果実糖度が高く、内容品質は良好です。果実肥大は、トンネルでは良好ですが、露地では乾燥の影響でやや抑制傾向が見られるので、かん水を実施してください。害虫ではナシヒメシンクイ、カメムシ等の被害が一部で発生しています。8月いっぱいはカメムシにご注意を。収穫は果皮色、糖度の出荷基準を遵守するとともに、果実温が上がらないように早朝に行い、収穫コンテナは日よけで覆う必要があります。 


ホオズキ
 全体的に生育は良好。一部地域で白絹病が発生しています。次年度の白絹病対策としては、@連作を極力避けること、A白絹病発生ほ場からは次年度の苗を採らないことです。
 

洋ラン
 日照条件が良く、入荷量は平年並みと予想されます。オンシジウムでカメムシによる吸汁被害が発生しています。農薬による防除に防虫ネットを併用すると効果的です。 

イグサ 
 収穫作業がほぼ終了しました。茎長が短いところもありますが、収量は平年に比べてやや多く、色や硬さなど品質はおおむね良好です。

肉用牛
 酷暑期のビタミン要求量は、低温期の2倍以上あります。ビタミン、ミネラル不足の症状が見られたら、直ちに豆科牧草やビタミン剤を給与してください。

農総試成果情報
(全国農業新聞福岡版「研究最前線」7月23日掲載)
『ホオズキ新品種の育成』

 ホオズキはお盆用の切り花として県内各地で栽培されているが、栽培される品種は在来の系統で、宿存ガク(赤く着色した提灯状の袋。以下袋)の形が悪く、さらに着果率が低い欠点があった。そのため、福岡県農業総合試験場八女分場では中山間地の主要な花き品目であるホオズキの品種改良に取り組んだ。
県内で栽培されている在来種13系統の中から、袋の形がハート型で優れる系統と実付きが良好な系統を平成13年度に人工交配し、袋の形および実付きが優れる「八女1号」を育成し、平成16年5月に品種登録を出願した。
 新品種の特徴は、袋の大きさは5cm程度でやや小型であるが、袋の先端が尖ったハート形で、しわの数が少なく外観品質が優れる。草丈は130cm前後で、切り花として重要な下から6番目の節から20番目の節までの着果率が90%と高い。また、2節以上の連続未着果がきわめて少ない等、着果が優れる特性を有している。今後は、在来種に代わる地域特産物として普及定着化が期待される。

          (福岡県農業総合試験場八女分場 電話0943-42-0292

その他
・当試験場の研究シーズをホームページに掲載しています。
下記のURLから、または農総試ホームページのトップページ下部のリンクからどうぞ。
  http://farc.pref.fukuoka.jp/seeds/seeds.htm
 
 
・試験場の風景
 吉木小学校の田植体験学習田の生育状況(写真)を毎週更新しています。
下記のURLから、または農総試ホームページのトップページ下部のリンクからどうぞ。
http://farc.pref.fukuoka.jp/view/yoshikisho/view.yoshikisho.htm


・「ふれあいデー」の開催日程
 
先月号でもお知らせしましたが、当試験場で恒例の「ふれあいデー」を
今年は10月23日(土)に開催します。
ふれあいウイークは、10月18日(月)〜22日(金)です。
皆様のご来場をお待ちしております。
昨年のふれあいデーの様子は下記URLへ。
http://farc.pref.fukuoka.jp/topics/index.html

・次号予定
 最後までお読みいただきましてありがとうございます。
次号は9月上旬配信予定です。
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