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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第31号(2006年9日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン8月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・平成18年度九州沖縄地域農林水産業研究成果発表会の開催案内

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(水稲、果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「秋ギク『神馬』開花遅延防止温度管理法」

・トピック

 「農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの紹介開始」 他

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◆平成18年度九州沖縄地域農林水産業研究成果発表会の開催案内◆

 平成18年8月31日(木)に、筑紫野市文化会館にて開催します。

どなたでもご参加できます。入場は無料です。

詳細は当試験場HPへ。

(トップページ「トピックス」をご覧ください)

http://farc.pref.fukuoka.jp/

 

◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい

天候は以下のとおりです。九州北部地方では、平年と同様に晴れの日が

多いでしょう。にわか雨や雷雨の日もあるでしょう。気温は平年並か高

いでしょう。降水量は平年並みか少ないでしょう。日照時間は平年並で

しょう。週別の気温は、1週目、2週目、3〜4週目いずれも平年並か

高いでしょう。(8月4日付)。
 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第5号(定期予報8月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

特に、「トビイロウンカの発生に注意!!」と出ています。

・病害虫発生速報第3号(果樹全般・果樹カメムシ類 8月1日付)

・病害虫発生速報第4号(イチゴ・炭疽病 8月3日付)

・病害虫発生予察注意報第5号(水稲・トビイロウンカ 8月8日付)

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(水稲、果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・普通期水稲の生育情報と対策(7月25日現在)

 農産部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

・果樹生育概況(常緑果樹7月30日現在)(落葉果樹7月16日現在)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、普通期水稲、大豆、イチゴ、夏秋キュウリ、アスパラガス、

温州ミカン、ナシ、トルコギキョウ、洋ラン、肉用牛について生産状

況と対策をお知らせします。(8月1日現在)

 

●早期水稲

出穂期は、435半旬植え「コシヒカリ」が74半旬、

46半旬〜51半旬植え「夢つくし」が75半旬で、前

年より45日遅れています。出穂期から収穫期まで約30日を

要し、「コシヒカリ」の収穫開始期は84半旬と予想されま

す。早期落水を防止し、適期収穫を励行してください。

  

●普通期水稲

 5月中旬〜6月上旬植えの「夢つくし」の茎数は平年並み、

葉色はやや濃く、8月中旬に出穂期となる見込みです。間断潅

(かんすい)を実施してください。

 6月中下旬植え「夢つくし」は、茎数は平年よりやや少なく

、葉色はやや濃く推移しています。梅雨明けが平年より8日遅

れたため、中干しが不十分なほ場が多くなっています。未実施

の中・晩生品種は早急に実施し、その後、間断潅水を実施して

ください。

 穂肥は、幼穂を確認し適期に施用してください。極早生、早

生、中生の主食用品種は1回施用してください。

 海外飛来性害虫のウンカ類が平年に比べ多く、コブノメイガ

は平年並みです。いもち病、紋枯病の発生は平年に比べ少なく

なっています。発生予察に基づく適期防除の実施に努めてくだ

さい。

 

●大豆

 飯塚、行橋農林管内を除き、播種は73半旬と76半旬

でほぼ終了しました。両農林管内では、播種が8月上旬まで実

施される見込みです。73半旬に播種したほ場では、既に本

3枚目が展開しています。71920日の大雨により、播き

直しが必要となったほ場が100ha程度ありました。

8月上旬から、本葉23葉期と本葉56葉期に中耕培土を実施して

ください。雑草の発生が早いため、時期が遅れないよう実施してくださ

い。

 

イチゴ

長雨のため、雨除け育苗でない場合は炭疽病の蔓延が懸念さ

れます。薬剤防除および罹病苗排除の徹底が必要です。苗の生

育状況をよく観察し、炭疽病に罹病していれば十分な対策を取ってくだ

さい。

 最終追肥は3寸ポットの株冷4型で810日、5型・普通ポ

ットで815日に行ってください(昨年の基準より5日遅い)

。株冷処理に耐えない苗は追肥を延長し、普通ポットに変更し

てください。

 

●夏秋キュウリ

6月中旬から収穫開始しました。梅雨期間が長く寡日照が続

いたため、つるの伸長が弱くて細いようです。一部で流れ果が

みられます。現在子づるの収穫中ですが、収穫量は平年の60

70%となっています。褐斑病、べと病、炭疽病等が発生して

います。

樹勢が低下すると褐斑病、斑点細菌病、べと病が発生しやす

くなります。56時間以上降雨がないことを確認し、定期的

な薬剤散布を励行してください。罹病葉は同化作用に影響がな

い範囲で摘除してください。MYSVCMVZYMV等虫媒伝染ウイ

ルスに要注意です。

   

●アスパラガス

67月の収穫量は順調であったが、日射量が少なかったため若茎の

扁平や穂先の細り等の障害茎が発生しています。アザミウマ類の発生

が多くなっています。妻面や肩部の換気でハウス内の昇温を抑制して

ください。潅水は畝表面を乾かさず、鱗芽群や吸収根周辺の土壌がpF

1.51.8になるよう実施してください。過繁茂にならないよう、適宜

整枝を行いましょう。

 

●温州ミカン

極早生種の果実肥大は開花時期が遅れたこともあり、昨年の

同時期に比較して劣る傾向です。摘果を徹底し、果実肥大を促

してください。一方、早生種の肥大は着果が少ないこともあり

良好です。普通種は、果実品質向上のためシートマルチを急ぎ

被覆してください。

 長雨による根傷みが予想され、今後高温乾燥で推移すると樹

体の衰弱が懸念されます。

 かいよう病が散見されます。今後は、黒点病の発生に注意が

必要です。発生予察に基づく適期防除の実施に努めてください。

 

●ナシ

ハウス「幸水」は628日から出荷開始しました。現在は

トンネル「幸水」を出荷中です。7月下旬の多雨・日照不足で

糖度が上がらず、収穫も遅れ気味です。露地「幸水」は、春期

からの生育遅れに加え、成熟期の日照不足により糖度の上昇が

進まず、収穫が遅れています。全体的に果実糖度が低いため、

熟度の進行を確認しながら収穫してください。

 中山間地を中心に黒星病が多発し、収穫量が減少した園もみ

られます。梅雨明け後の急激な日照りにより、葉焼け、果実の

日焼け等が発生しやすくなるので要注意してください。

 

●トルコギキョウ

8月上旬から、秋出しの定植を開始しています。定植して活

着するまでは十分に潅水し、適切な病害虫防除を実施してくだ

さい。

 

●洋ラン

  梅雨明け後の強日射および高温による葉等の日焼け対策を十分に行っ

てください。バクテリアやフザリュウム菌による病害に注意してくださ

い。

 

●肉用牛

牛枝肉相場は、5月連休前の高値相場の反動、連休以降の天

候不順などにより、連休以降は低迷が続いていたが、梅雨明け

以降は需要期に入り、上昇基調に向かっています。

  一方、米国産牛肉輸入再開を見込み、豪州産牛肉は下げ局面

に入っており、国産の乳雄および交雑種のすそ物は保合模様で

す。

梅雨明け後の暑熱期は、飼料の早朝給餌、給水器の維持管理、ビタミ

ン欠乏症の早期予防・治療等を徹底し、肉量と肉質の一層の向上に努め

てください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版7月28日掲載)

「秋ギク『神馬』開花遅延防止温度管理法」

 秋ギクの「神馬」は花色が純白で日持ちが良いことから、業務用とし

て高い評価を得ている。「神馬」の一般的な栽培では、苗定植後から草

丈が50cm程度になるまでの間を電照し、電照打ち切りによる短日条件

で花芽が分化し、開花が誘導される。しかし、10月以降に定植し、1月

から4月に出荷する作型では、開花の遅延が問題となっている。

 福岡県農業総合試験場では、生育ステージ別の栽培温度と開花遅延の

関係を明らかにし、4月出し栽培における温度管理法を確立した。

 「神馬」は親株から挿し穂を採るまでの栽培温度が重要で、この時期

10度以下になると開花が遅延することが明らかになった。これを防

止するには、親株管理期の夜間最低温度を15度、電照期間中を12度、

電照打ち切り後を15度に加温することで開花は順調となり、花形が優

れる切り花の収穫が可能となる。

 問い合わせは、福岡県農業総合試験場花き部花き栽培チーム

(電話:0929224958)まで。

 

トピック◆

     農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの紹介開始
農林水産省では、イノシシ、シカ、サル等野生鳥獣の生態・行動や

農作物被害防止対策の専門家をアドバイザーとして登録し、市町村、

JA等の地域の要請に応じた紹介を平成18年7月1日から開始。

詳細は、

 http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/cyoju/adbai/index.html
【関連情報】鳥獣害対策コーナー
 http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/cyoju/index.htm

 

● 農林水産省が最近公表した統計結果

農業経営統計調査(夏秋野菜、麦類、畳表、大豆)

平成17年農作物作付(栽培)延べ面積及び耕地利用率

平成17年産なつみかんの収穫量及び出荷量

平成18年産一番茶生産量(主産県)
  http://www.maff.go.jp/www/info/new_year.html

● 平成17年産米農産物検査のDNA品種判別調査結果(農林水産省) 
   http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060721press_3.pdf

 

● 植物新品種の保護の強化及び活用の促進に関する検討会」の設置

農林水産省は種苗会社、生産者、法律専門家等による「植物新品

種の保護の強化及び活用の促進に関する検討会」を設け、年内を目

途に総合戦略を策定。詳細は、
 http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060714press_15.html

 

● 新聞見出し記事紹介

日清食品食品安全研究所がフナを漬けた滋賀県の伝統的な発酵食品

「ふなずし」から、悪玉コレステロールを低減する働きを示す乳酸菌

を発見。

   (日経産業新聞   2006. 6.21 23面)

  文部科学省は大学や公的研究機関の研究成果を、企業の担当者など

が簡単に検索できるポータルサイトを開設すると発表。7月から本格

運用。

(日経産業新聞   2006. 6.21 11面)

茨城県水戸市の化研は、ウイルスなどを短時間で検出する免疫測定

の新方法「CTELISA法」を開発。3時間以上かかっていた測定を

5分程度に短縮。

    (日刊工業新聞   2006. 6.26 17面)

  東京工業大学大学院の有馬泰紘教授らの研究グループは、コムギの

生育過程で肥料としてカリウムを加えると、収量が5割程度増大する

ことを確認。
       (日刊工業新聞   2006. 6.26 20面)

  北海道農業研究センターは26日、小麦の耐寒性を向上させるたん

ぱく質を発見したと発表。秋まき小麦が冬の寒さに耐える仕組みを解

明。     (日本農業新聞  2006. 6.27  1面)

 

埼玉県農林総合研究センター茶業特産研究所は、ハーブの一種・ペ

パーミントが茶のカメムシ対策でバンカープラントとして使えることを

確認。被害は約4分の1に。

       (日本農業新聞  2006. 6.28 11面)

 

つくば市は4日、遺伝子組み換え作物を屋外で栽培する際の対応方

針を発表。研究機関への通知や市広報への掲載による周知を経て適用。

市町村では全国初。
        (読売新聞    2006. 7. 5 35面)
        (日本農業新聞  2006. 7. 6 13面)

 

生活協同組合「グリーンコープ連合」は4日、福岡、大分両県計

22カ所で遺伝子組み換えの菜種が自生していたことを確認したと発

表。     (西日本新聞   2006. 7. 5 33面)

 

岡山県農業総合センターは台風による梨の落果防止対策として、ガ

ムテープで果実を枝に固定する方法を考案。

(日本農業新聞  2006. 7. 6  9面)

 

作物研究所が、鹿児島県内で開いている水稲の高温登熱研究会で

18府県が実際に取り組む対策を報告。高温等熱を避けるための移植

期の変更や施肥の調整、水管理などを紹介。

     (日本農業新聞   2006. 7. 6  9面)

 

農水省が2005年度に行った米の品種判別調査で、異品種混入の疑

い事例が前年度に比べ倍増。

      (日本農業新聞   2006. 7. 9  2面)

 

黄色い花の色素の遺伝子を青い花に組み込み、花の色を黄色に変え

ることに、サントリーや東北大などが成功。ゼラニウムやセントポー

リアなどに黄色の花を咲かせることも可能に。

      (毎日新聞     2006. 7.11  3面)
       (日本農業新聞   2006. 7.13  1面)

 

愛媛県畜産試験場は高泌乳牛にペレット化した竹を与えると、生乳

の乳脂肪率が高まることを確認。

      (日本農業新聞   2006. 7.12 11面)

 

静岡県農業試験場海岸砂地分場は、イチゴのペーパーポット育苗が、

黒色ポリエチレン製育苗ポットに比べ、約10日早く育成が進み、早

期収穫と収量が確保できることを明らかに。

      (日本農業新聞   2006. 7.13 12面)

 

和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場うめ研究所はこのほ

ど、梅酒には青梅より、完熟直前の黄緑色の梅の方が梅酒の機能性を

高め、高品質になることを発表。
       (日本農業新聞   2006. 7.18 14面)

 

鹿児島大学農学部と西酒造は、かすを一切出さない焼酎の製造法を

開発。2種類の焼酎のほか、食物繊維、酸味調味料などの副産物がで

きる。

(日本農業新聞   2006. 7.19 17面)

 

中央農業総合研究センター北陸研究センターが進めている病気に強

い遺伝子組み換え(GM)稲の栽培実験に反対する集会が19日、

上越市で開かれた。
       (毎日新聞     2006. 7.20 23面)
       (日本農業新聞   2006. 7.20 11面)

 

栃木県のイチゴ農家が資金2000万円を造成し、栃木県農業試験

場栃木分場に果実の糖度や有機酸の分析ができる最新のシステムを寄

贈。新品種開発に期待。
       (日本農業新聞   2006. 7.21 15面)

 

環境省はセイヨウオオハマルハナバチが9月1日から特定外来生物

被害防止法に基づく規制対象となるのに伴い、飼養基準や手続きを公

開。    (日本農業新聞   2006. 7.21  3面)

 

岩手県林業技術センターは、従来のバイオマス技術では活用が難し

かったスギの樹皮を、燃料として有効利用するための技術開発に乗り

出した。  (日経産業新聞   2006. 7.21 11面)

 

農水省は8月1日に種苗法の省令を改正し、育成者権がある種苗で

農家に認めてきた自家増殖の範囲を狭める。

 (日本農業新聞   2006. 7.24  1面)

 

◆その他◆

 最後までお読みいただきありがとうございます。

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ご意見・ご要望がございましたらお聞かせください。ご感想もお待ち

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 あて先:chizai@farc.pref.fukuoka.jp

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