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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第30号(2006年10日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン7月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「イチゴ『あまおう』頂花房の花芽分化促進方法」

・トピック

 「平成17年度食料・農業・農村白書の公表」

 「農林水産省が最近公表した統計結果」

「『知的財産推進計画2006』の公表について」

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい

天候は以下のとおりです。九州北部地方では、平年と同様に期間のはじ

めは曇りや雨の日が多く、その後は晴れる日が多いでしょう。気温は高

いでしょう。降水量、日照時間はいずれも平年並でしょう。週別の気温

は、1週目は高く、2週目は平年並か高く、3〜4週目は平年並でしょ

う。(7月7日付)。
 詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第4号(定期予報7月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています

(6月30日付)。

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹、落葉果樹)(6月30日、7月3日付)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、普通期水稲、大豆、トマト、アスパラガス、青ネギ、温州

ミカン、カキ、ガーベラ、ホオズキ、乳牛について生産状況と対策をお

知らせします。(7月3日現在)

 

●早期水稲

生育は5月の低温で遅れていたものの、6月の気温が高く経

過したため平年並みとなっています。草丈はやや高く、茎数は

平年並みです。病害虫の発生は少なく、生育は順調です。間断

灌水を実施してください。

 4月4半旬植え「コシヒカリ」の出穂は、7月15日前後の見

込みです。出穂前には斑点カメムシの侵入源となる畦畔や周辺

の除草を実施してください。

 

●普通期水稲

 田植えは6月末で終了しました。田植え後の気象が高温、寡

日照で経過したため、生育はやや軟弱です。早植は中干しを実

施してください。セジロウンカ、トビイロウンカは6月4半旬

以降断続的に飛来しており、飛来量は平年〜やや多いとの見込

みです。スクミリンゴガイが生息している地域は、田植え後2

週間の浅水管理を徹底してください。

 

●大豆

 播種は71半旬から始まりました。栽培面積は品目横断的経営安定

対策の影響で、前年よりやや増える見込みです。「サチユタカ」は

早播きを避け、密播してください。弾丸暗渠や周囲溝の掘削等

の排水対策を実施してください。

 

●トマト

促成作型の出荷は6月中旬でほぼ終了しました。 121月の低温

日照の影響が生育の後半まで及び、出荷量が低下しました。栽培終了

後は施設内を密閉、50℃以上の高温を維持して、タバココナジラミを

完全に死滅させるよう徹底してください。

 

●アスパラガス

6月に入り出荷量も多く、下旬が夏芽のピークとなりました。

5月の低日照の影響で穂先の曲がりや扁平の発生が多くなって

います。アザミウマ類も多発生しています。斑点病やアザミウ

マ類の計画的な防除に努めてください。少量多回数のかん水を

実施し、妻面や谷、側窓の換気に努めてください。大雨に備え

た排水対策を実施してください。

 

●青ネギ

現在出荷中の青ネギは、4月下旬に播種し、生育日数70日程度を要

した作型です。収量、品質とも良好となっています。主産地では収穫

1,800kg/10a以上を確保しました。一部ほ場で、ハウス内土壌水分

の不足による葉先枯れが発生しています。夏季の生育安定のカギは

土壌水分の適湿状態の確保です。播種前後に下層まで水が浸

透するよう十分に灌水してください。土壌の塩類濃度に留意

し、収穫後のECが1.0ds/m以上の場合は多灌水による除塩を

実施してください。

 

●温州ミカン

露地ミカンは開花の遅れもあり、二次の生理落果中です。

 ハウスミカンは果実の肥大が良いものの、やや浮き皮傾向

です。果実の品質は良くなっています。出荷にあたっては着

色、糖度などの基準を遵守してください。しかし、重油高騰

のため、経営面からハウス作型の見直しが必要なようです。

 

●カキ

4月中〜下旬、5月中旬の低温で生育が遅れ、開花盛期は

「富有」で528日、前年比7日、平年比5日遅れとなりま

した。種子数は低温・降雨が続いた51019日に開花期を

迎えた地域や早生品種の「西村早生」、「伊豆」で少なくなっ

ています。520日以降に開花した地域や「松本早生富有」、

「富有」は平年並みです。

 生理落果は6月中旬までは少なかったですが、20日以降の

降雨・日照不足で現在ピークを迎えています。

摘果は、種子数が少ない「伊豆」や「早秋」は生理落果が落

ち着いてから実施してください。「西村早生」も種子数が少な

く渋果の発生が多いと予想されるため、渋果の判別ができる着

色開始期の仕上げ摘果を重点に行ってください。

 病害は5月に灰色かび病、炭疽病が発生しましたが、現在は

小康状態です。害虫は発生ピークが遅れたフジコナカイガラム

シが多く、カメムシの被害も局地的に発生しています。病害虫

の発生に注意し、適切な防除に努めてください。

 

●ガーベラ

大雨による施設への浸水に注意してください。シルバーリーフやダニ

の発生に注意し、適切な防除に努めてください。

 

●ホオズキ

生育初期は、低温傾向で一時的に実飛びが発生しました。5月下旬は

乾燥により草丈が抑えられましたが、その後の降雨で回復傾向にありま

す。 7月出荷用は、6月中〜下旬にエスレル処理を実施し、着色は順調

な仕上がりとなっています。白絹病、葉腐れ細菌病に注意してください。

出荷直前のダニ防除は確実に行いましょう。

 

●乳牛

平成18年5月の受託生乳量は、10,911t(対前年同月比92.9

)を確保しました。乳質・乳成分は牛舎環境や給与飼料の改

善により前年に比べて向上しています。牛舎環境改善、給与飼

料変敗防止等に留意し、乳牛の夏バテ事前対策に努めてくださ

い。ハエの発生が多くなるので、除糞等の防止対策を徹底して

ください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版6月23日掲載)

「イチゴ『あまおう』頂花房の花芽分化促進方法」

 「あまおう」は、食味・品質が良好で高い市場評価を得ているが、自

然条件化の花芽分化では頂花房の分化時期が遅れて収穫開始が12月中

下旬となり、年内の収量が少なくなる。そこで県農業総合試験場では

「あまおう」に適した花芽分化促進技術を確立するため夜冷短日処理、

低温暗黒処理について最適処理方法を検討した。

 夜冷短日処理は、夕方18時から朝10時まで12度の庫内に入れ、

出庫後の8時間は自然状態とする。処理開始が8月中下旬までの場合は

20から25日間、9月上旬の場合は10日間行う。

 低温暗黒処理は、8月中旬以降から処理を開始し23日間行い、10

の処理を3日間、その後の20日間は1516度とし、処理期間の後半

に2回の陽光処理を行う。また培土容量が100cc程度の小型ポット苗で

低温暗黒処理を行う場合、10度を3日間、13度を10日間、16度を10

日間と除々に処理温度をあげることによって花芽分化が安定し、黄化葉

の発生を軽減できる。

 花芽が分化した苗を9月上中旬に定植すると40から45日後に開花が

始まり、11月中下旬に収穫開始、12月上中旬に収穫のピークが迎えら

れ、年内の収量が確保される。

問い合わせ先:県農業総合試験場野菜栽培部イチゴ栽培チーム

(電話:0929224364

 

トピック◆

平成17年度食料・農業・農村白書の公表

平成17年度食料・農業・農村白書は、平成18年6月6日、閣議決定

のうえ、国会に提出、公表されました(大臣官房)。白書全文・要旨は
 http://www.maff.go.jp/www/hakusyo/hakusyo.html

     農林水産省が最近公表した統計結果
   http://www.maff.go.jp/www/info/new_year.html
 平成18年産4麦の作付面積(都府県)
 2005年農林業センサス
 平成17年産はっさく、いよかん、ネーブル、キウイの収穫量

及び出荷量

   畜産統計(平成1821日現在)

平成17年産秋冬野菜等の作付面積、収穫量及び出荷量

 

「知的財産推進計画2006」の公表について
6月8日、内閣府の知的財産戦略本部会合にて決定。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keikaku2006.html

 

◆その他◆

 最後までお読みいただきありがとうございます。

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