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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第2号(2006年12日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン5月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 カンキツに発生する温州萎縮病の簡易診断キット

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい

天候は以下のとおりです。九州北部地方では、天気は数日の周期で変わ

りますが、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。気温は平年並か高

いでしょう。降水量は平年並か多く、日照時間は平年並か少ないと予想

されています。(5月5日付)。
詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第2号(定期予報5月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています

(4月28日付)。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(麦)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・麦類の生育情報と対策(5月9日現在)

 農産部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、麦、イチゴ、トマト、青ネギ、アスパラガス、かんきつ、

ハウスブドウ、洋ラン、ガーベラ、豚・鶏について生産状況と対策を

お知らせします。(5月1日現在)

 

●早期水稲

田植えはおおむね4月15日から23日に実施されました。育苗後期に

寒暖の差が大きかったため、一部の地域でムレ苗が発生しています。

苗の活着を確認し、田植え後10日を目安に除草剤を散布してください。

 

●麦

出穂期は、平年比で小麦が3〜5日、大麦が7〜9日遅れています。裸

麦は4月1半旬。大麦は11月下旬〜12月上旬播種が4月2〜3半旬、

12月中旬播種が4月3〜4半旬。小麦は11月中〜下旬播種の「シロガネ

コムギ」が4月2〜3半旬、 「チクゴイズミ」が4月3〜5半旬、「農林61

号」が4月4〜6半旬となっています。穂数は平年並み〜やや少なく、穂

長はやや短く、葉色はやや濃く推移しています。

成熟期は平年より遅くなると予想されます。排水溝の整備を行って湿

害を防いでください。

 

●イチゴ 

 3番果房の残果を収穫中ですが、4番果房の収穫を開始しているとこ

ろは少ないようです。食味は向上し、単価もやや上向きですが、今後は

出荷量が更に減少する見込みです。病害虫防除は徹底し、特に降雨後、

果実に発生するカビに注意してください。ハウス内温度の上昇を出来る

限り防ぐとともに収穫遅れに留意し、品質低下を防いでください。

 

●トマト

10月中旬定植の促成作型は、現在7〜8段果房を収穫中です。空洞果

の割合が高く、中心の等階級はBのM〜Sとなっています。病害では、

灰色カビ病が発生しているので、被害葉や被害果実は早期の除去を徹底

してください。灌水は晴天が続くことを確認し、少量を多回数実施して

ください。

 

●青ネギ

現在、昨年12月播種の青ネギを収穫中です。収量・品質とも良好で、

主産地では収穫量2,000kg/10a以上を確保しています。ハモグリバエ、

スリップスの害虫被害が出始めているので、粘着トラップによる予察を

励行し、防除適期を逸さないようにしてください。灌水は土壌水分状態

を確認し、適宜行ってください。

 

●アスパラガス

保温を開始してから春芽の収量は順調に推移していますが、立茎によ

り4月中旬頃から出荷量が減少傾向です。親茎の摘心は上部が垂れ下が

ってから実施し、下枝は5060cmまで取り除き通風を良くします。

灌水は乾燥を避けるため少量を多回数実施してください。アザミウマ類

の早期防除に努めてください。

 

●かんきつ

露地みかんの生育は前年より遅れ、平年並です。落葉の激しかった樹

や樹勢の弱った樹では着蕾が少ないので、養分の競合を避けるため芽か

ぎを実施してください。現時点での予想生産量は前年の94%です。

 ハウスみかんの夏芽型は降温期なので、果実品質の仕上がり具合をみ

ながら潅水を調整してください。出荷開始は連休明けの予定です。

  中晩生かんきつの「不知火」、「清見」などは、現在出荷中です。

 

●ハウスブドウ

前年に比べると花穂の退化がみられ、やや着穂が少ない傾向です。

特に「ピオーネ」にその傾向がみられますが、収量への影響は少ないよ

うです。生育は前年より1週間程度遅いようですが、結実は全体的に良

好です。出荷開始は「デラウェア」が417日頃、「巨峰」が430

日頃からですが出荷基準を遵守し、内容品質の伴った果実の収穫と出荷

に努めてください。

加温ハウスは日照を確保し、換気による高温回避に努め着色の促進を図

り、無加温ハウスは房づくりを徹底し、灌水を十分に行ってください。

  

●洋ラン

県内主要市場における3月の洋ラン類切り花は、取扱数量・価格とも

前年より増加しました。鉢物は、重油高騰によりハウス設定温度を下げ

たため、取扱数量・価格とも前年より落ち込みましたが、今後、生育の

遅れたものが集中する可能性が大きいようです。引き続き寒暖の差に注

意し、今後は病害虫の発生に注意してください。

 

●ガーベラ

 県内主要市場における3月のガーベラは、取扱数量・価格とも前年よ

り増加しました。今後は、病害虫の発生が多くなるので、適期防除に努

めてください。前年に土壌病害が発生したほ場を改植する場合は、土壌

消毒等を実施してください。 

 

●豚・鶏

豚枝肉価格はアメリカ産牛肉の輸入停止や、出荷頭数の減少等により

堅調相場を維持しています。 鶏卵価格は気温の上昇に伴い生産量が増加

し、軟調相場です。今後は、鶏卵生産に適した気候となり産卵量は増加

しますが、卵質、光線管理等に留意し、 豚は分娩時の事故防止と子豚の

保温に留意してください。豚・鶏ともにワクチン接種を励行し、異常が

認められる場合は獣医師に相談してください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版4月28日掲載)

「カンキツに発生する温州萎縮病の簡易診断キット」

 カンキツに発生する温州萎縮病はウイルスによる病気で、葉が舟形に

曲がったり、新葉が発育不良になるなどの症状が現れ、次第に樹が衰弱

して果実の品質が低下する。接ぎ木により伝染するため、感染した樹か

ら穂木を採って苗木を作ると感染が拡大する。また、土壌を介しても伝

染し有効な治療法がないため、感染樹を早く見つけて伐採などの処置に

より感染の拡大を防ぐことが最善の防除対策である。

現在、ウイルス検査にはエライザ法が用いられているが、高価な機器

や専門知識を必要とするうえ、結果が判明するまで約20時間を要する。

そこで県農業総合試験場果樹苗木分場は、(株)ミズホメディーと共同で

生産者が簡単に短時間で検査できる診断キットを開発した。これは、カ

ンキツの葉をすりつぶした液をキットに垂らすと、ウイルスに感染して

いれば判定部に赤紫色の線が現れる。判定に要する時間も、約15分と

短い。

この診断キットは、簡便なすりつぶし器具とあわせて来年には市販さ

れる予定である。無病の苗木や高品質果実の生産など、消費者に信頼さ

れる県産農産物の供給に寄与できるものと期待される。

(連絡先)農業総合試験場 果樹苗木分場 0943−72−2243

 

◆その他◆

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