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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第2号(2006年日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン4月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 地温上昇を抑制するマルチ方法

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候

は以下のとおりです。九州北部地方では、天気は数日の周期で変わり、気

温は高く、降水量と日照時間は平年並と予想されています。(3月31日

付)。
詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第1号(定期予報4月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています(4月3

日付)。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・麦類の生育情報と対策(3月20日現在)

 農産部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、麦、イチゴ、トマト、青ネギ、ブロッコリー、かんきつ、スモモ、

洋ラン、ガーベラ、酪農について生産状況と対策をお知らせします。(3月

31日現在)

 

●早期水稲

播種後の気温が平年並み〜やや低く推移したため、平年に比べ苗の生育はやや

遅れています。温度管理を徹底してムレ苗の防止してください。田植え3〜5

日前にビニルを除去、苗を馴化させます。田植えは4月10日頃から始まり4月

23日前後が最盛期になる見込みです。

●麦

大麦、小麦とも平年に比べ草丈は低く、茎数はやや少ないです。播種時期が遅

いほど茎数は少ない状況です。

出穂期は平年より3〜5日遅くなる見込みです。適期播種の場合、裸麦・大麦で

4月2〜4半旬、小麦では4月3〜5半旬と予想されます。本年度は播種時期に

よる、出穂期の差が大きいと予想されます。麦種と播種時期ごとに出穂期を予

想し、赤かび病防除計画を策定してください。排水溝の整備を行って湿害を防

いでください。

 

●イチゴ 

 遅れていた2番果房の収穫が最盛期となり、出荷量は増加傾向です。急いでい

3番果房は収穫が始まりました。奇形果の発生が多くなっています。病害虫防

除を徹底し、温度管理、収穫時期などに留意して品質低下を防いでください。

 

●トマト

10月中旬定植の促成作型は、現在11〜12段開花、5〜6段果房を収穫中です。

中心の等階級はBのM〜Sで、等級低下の要因は空洞、先尖り果です。葉先枯

れが殆どの産地で発生しています。灰色カビ病は一部で多発していますが、

全体としては少発生です。灌水は少量多回数を励行し、軟果の発生に注意して

ください。灰色カビ病の対策として花弁除去を徹底します。

 

●青ネギ

現在収穫されている青ネギは、生育期間が長いものの、良品が出荷されてい

ます。土壌水分過多による軟弱徒長に留意してください。晴天日が続くことを

見定めて適量を潅水します。

一部のほ場でアザミウマ類が発生しています。アザミウマ類は青色粘着シート

で確認後に防除してください。

 

●ブロッコリー

2月から出荷量が急激に増加し、3月上旬がピークでした。2月に入ってから組

織内べと病が多発し、花蕾腐敗症も発生しました。春先は生育スピードが速い

ので収穫適期に十分注意してください。品温が低い時間に収穫し、高温時は予

冷庫に入れます。

 

●かんきつ

ハウスみかんの夏芽型は降温時期、果実肥大、品質とも平年並みです。春芽型

は節水期です。果実の生育がばらついているので浮き皮・裂果の発生が懸念さ

れます。浮き皮・裂果を回避するため、ハウスの温度、水管理は果実の生育状

況に応じて実施してください。

  中晩生かんきつが出荷中です。厳選出荷に努めてください。

 

●スモモ

施設の満開期は、加温ハウスが3月5〜6日頃、無加温ハウスが3月17〜20日

頃でした。

 露地の満開期は、ソルダムが3月20〜25日、大石早生李が3月23〜28日で、

本年は開花期が平年より3〜4日早いですが、開花期は長いです。

 結実は、加温ハウスは良好、無加温ハウスはほぼ良好の見込みです。露地は、

開花直前から満開期に、約1週間の間隔で低温に遭遇しており、今後の結実への

影響が懸念されます。結実を確認して摘果を行い、雹害等の傷果を中心に摘果し

てください。ハウスは結実良好のため、摘果を徹底し適正着果に努めてください。

 

  

●洋ラン

ファレノプシスやシンビジウムを中心に出荷が続いており、品質は良いです。

今後、日射が強くなるので、日中の葉焼けに注意してください。

 

●ガーベラ

 久留米・八女地域での栽培面積拡大と、2月の気温がやや高めに推移したこ

とにより、数量・単価とも前年を大きく上回りました。気温の上昇に伴って盛

んになる新葉の展開を促すため、古葉を摘葉してください。 

 

●酪農

乳質・乳成分は、牛舎環境・飼養管理面での改善取り組みにより、前年同期

ならびに前月に比べて一層向上しました。

県外導入牛は隔離牛房で飼養し、ウイルスによる下痢症状、肺炎などの呼吸

器病に留意して早期予防・治療を徹底します。特に下痢が止まらないときは、

至急、獣医師に連絡し、指示を受けてください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版3月24日掲載)

 

「地温上昇を抑制するマルチ方法」

 ホウレンソウやコマツナ等の軟弱野菜を夏季に栽培すると、多量の降雨で土

壌が多湿になることや葉が泥で汚れることで病気が発生しやすい。そのため雨

よけ栽培が必要不可欠であるが、従来のパイプハウスではハウス内が高温にな

り、生育や収量が不安定である。ハウス内の温度上昇を抑えるには、天井ビニ

ルが簡易に開けられるオープンハウスを利用するとともに、地温の上昇を抑制

することが重要である。しかし、地温上昇抑制に優れたマルチは価格が高いた

め、低コストなマルチング方法を開発した。

 本方法では、白黒ポリエチレンマルチ(白面を表)に炭酸カルシウムの2倍

希釈液を1平方メートルあたり約100ミリリットル(10a当り約100リットル)

塗布すると、マルチ表面の太陽光反射率が高まり、地下10cmの地温が最大4℃

下がった。開発したマルチング方法を用いることでオープンハウスによる夏ど

りホウレンソウ栽培では、光合成速度が高まり、生育も良好となった。一株重

量は、マルチ無しでの栽培に比べ2倍以上、無塗布マルチ栽培に比べて約1.5

倍の成績が得られ、遮光して温度制御したハウスと同等の株重量となった。

本技術により、これまで夏季に生産が不安定であった軟弱葉菜類の作期拡大が

期待される。資材費は市販の地温上昇抑制マルチに比べて約5分の1となり、

10aあたり約2万円と低コストである。炭酸カルシウム希釈液は動力噴霧機で

塗布できるが、作業後は噴霧器の通水洗浄を十分に行う必要がある。

(問い合わせ先:福岡県農業総合試験場 野菜栽培部092−922−4364)

 

◆その他◆

 最後までお読みいただきありがとうございます。

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