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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第2号(2006年37日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン3月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹・麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 キウイフルーツの液体受粉

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。九州北部地方では、天気は数日の周期で変わりますが、後半はぐずつく時期があるでしょう。向こう1か月の気温は平年並か高く、降水量は平年並か多く、日照時間は平年並と予想されています。(3月3日付)。

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

病害虫発生予察注意報第6号(イチゴ・ハダニ類)

・病害虫発生予報第12号(定期予報3月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹の生育概況(常緑果樹)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

・麦類の生育情報と対策(3月1日現在)

 農産部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

麦、イチゴ、トマト、青ネギ、アスパラガス、かんきつ、キウイフルーツ、バラ、キク、肉用牛について生産状況と対策をお知らせします。(3月1日現在)

●麦

平年と比べ生育は、0.51.0葉遅れており、草丈も低く、茎数は2050%少ないです。播種が遅いほど、また排水条件が悪いほ場ほど茎数が少なくなっています。

  2月に降雨日が多く、ほ場が乾かなかったため、踏圧、土入れ等の中間管理作業が不十分な状況です。今後降雨が多くなるため、排水対策が十分でないほ場は湿害が懸念されますので、排水溝の整備、枕地の溝切り、溝さらえ等排水対策を徹底してください。 

節間伸長開始期は、11月中旬〜12月上旬播種で 3月上旬と予想されます。踏圧は節間伸長開始期まで、土入れは節間伸長開始後10日程度までに実施してください。

 小麦、食糧用大麦は3月上旬に2回目の追肥を実施します。

●イチゴ 

 2番果房のステージは出荷開始〜出荷最盛期、3番果房は開花〜着果期です。最近の昼夜温が高く経過したことから、2番果房の着色が進む反面、品質低下(食味、傷み)が見られるので、温度管理、収穫時期に留意します。ハウス内温度の上昇による病害虫の発生に注意するとともに、心葉が立ち上がっていれば電照を終了してください。

●トマト

10月中旬定植の作型は、121月の低温寡日照により収穫時期が1020日程遅れています。現在、2段果房の収穫期です。通路の多湿、早朝に葉面結露があるほ場では、灰色かび病が多発傾向です。日の出 1時間前の早朝加温は、樹勢維持と病害予防の両面から有効です。  灰色かび病の被害果は早目に除去してください。灌水(かんすい)は晴天日が続くことを見定めて、少量多回数で実施してください。

●青ネギ

121月が低温で経過したため、2月どりの収穫は平年よりも2週間以上遅れています。温暖な日が続くと急激に生育するので、土壌水分の過多には特に注意してください。病害虫の発生はほとんどありません。3月以降は多湿条件でべと病、さび病が発生するので、晴天日に予防を行ってください。

●アスパラガス

多年生株では 1月上中旬に全刈りし、 2月上旬から保温を開始した産地が多いようです。日中は30℃を目安に換気し、かん水は晴れた日の午前中に実施してください。

 3年以上経過した株は、収穫開始後5560日目を目安に立茎を開始、茎径が1113mmの茎を残します。

●かんきつ

露地みかんで落葉が目立ちます。特に収穫の遅れた樹、着果過多樹で多い状況です。落葉の激しい園は着花不足が懸念されます。せん定は着花を確認して実施してください。

  ハウスみかんの夏芽型は節水期です。春芽型は生理落果を終了しました。夏芽型の早生種や春芽型では着果のバラツキがみられます。果実の肥大状況をみながら昇温してください。  

●キウイフルーツ

17年産キウイフルーツの出荷は、223日までの系統系販数量で当初見込みの26%、単価は318円/kg(前年比81%)となっています。これは、輸入量が全国で前年より3%減少したにもかかわらず、夏場の販売が不振で、量販店の在庫が多く低価格基調となっているためです。需要に応じた量を追熟して出荷してください。

●バラ

 栽培品種の多様化が進み、県下で栽培されている品種数は266に及びます(普及センター調べ)が、県内主要市場での取扱いは数量減・価格安の傾向にあります。品質向上のため、日中の施設換気を徹底し、うどんこ病、べと病の発生を防止してください。

●キク

県内主要市場での取扱いは数量減・価格安の傾向にあります。品質向上のため、日中の換気と消灯後花芽分化期の温度確保に努めてください。

肉用牛

 牛枝肉相場は米国産牛肉の輸入停止などにより強保合で推移しています。黒毛和種及び交雑種の去勢牛肥育は、肥育素牛価格高騰等により微減です。一方、素牛価格が相対的に安い未経産牛肥育の取り組みは増加模様です。肥育の適温期となり、増体・肉質向上を目指して飼料摂取量を十分に確保してください。尿石症の多発時期なので鉱塩給与、飲水確保に留意しましょう。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』

全国農業新聞福岡県版2月24日掲載)

キウイフルーツの液体受粉

 果樹栽培では、花粉を石松子(せきしょうし)等と混ぜて使用する粉末による受粉が広く行われており、結実の安定化による収量確保と、大玉果を生産できるメリットがある。しかし短い開花期での集中作業になるとともに、降雨時や強風時には作業ができないなど、受粉作業は生産者にとって大きな負担となっている。そのため、1時間1ミリ程度の降雨時でも受粉が可能で、風による飛散の少ない液体を用いた人工受粉法が開発されているが、資材のコストが高い。そこで慣行の液体受粉資材より低コストな資材について検討を行った。

 花粉の希釈には、10%のショ糖と0.1%の寒天を含む溶液を用いた。ショ糖は花粉の発芽を安定させ、寒天は花粉の拡散を維持して沈殿を遅らせる効果がある。キウイフルーツ「ヘイワード」においては、花粉の希釈倍率が125500倍の範囲で結実率が100%近く、果形も正常果の割合が95%以上となる。希釈倍率が低いほど果実に含まれる種子数が多く果実の肥大も良いが、250500倍の範囲では結実率、果実肥大、品質とも良好で、実用的な希釈倍率である。

 (連絡先:農業総合試験場 果樹部 0929224946

 

◆その他◆

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