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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第25号(2006年2月22日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン2月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹・麦)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報『研究最前線』

 「βカロテンが豊富なネギ属の雑種の作出」

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
  九州北部地方では、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か多く、日照時間は少ないと予想されています。(2月18日付)。

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第11号(定期予報2月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

・特殊報第4号(シロウリ MYSV、2月6日付

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹の生育概況(常緑果樹)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

・麦類の生育情報と対策

 農産部のホームページ

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

麦、イチゴ、施設キュウリ、冬春ナス、かんきつ、カーネーション、ストック、乳牛について生産状況と対策をお知らせします。(2月15日現在)

●麦

平年と比べ11月中旬播種では0.5〜1.0葉、11月下旬播種では1.0〜1.5葉の生育が遅れ、草丈も低く、茎数は小麦で20〜40%、大麦で 30〜60%少ない状況です。播種が遅いほど生育が遅れ、排水条件の悪いほ場や降水量が多い地域では茎数が少なくなっています。

 1月〜2月の降雨・降雪のため、踏圧、土入れ等の中間管理は遅れ気味です。節間伸長開始期は11月中、下旬播種で3月上旬、12月上旬播種で3月中旬と予想されます。踏圧は節間伸長開始期まで、土入れは節間伸長開始後10日程度までに実施してください。小麦、食糧用大麦は3月上旬に2回目の追肥を行います。

排水溝の整備、枕地の溝切り、溝さらえ等排水対策を徹底するとともに、広葉雑草が多い場合は早めに生育中期剤で除草しましょう。

●イチゴ 

 草勢管理が順調な園では、2番果房の出荷が行われています。県全体で、2番果房が出揃うのは2月下旬〜3月上旬のため、本格的に出荷量が増加するのは3月以降の見込みです。

病害虫防除を徹底し、葉柄長10cmを維持するように電照・温度管理を行ってください。温度管理の目安は、午前23〜25℃、午後21〜23℃、夜は5℃です。

 

●施設キュウリ

10月中旬定植の促成作型では、子づるの収穫を終えて孫づるを収穫しています。

 気温が低く日照不足が続いているものの、晴天日は豊富な日射量があり、日長も長くなったことから、一日あたりの収穫量は100〜120kg/10a(平年は120kg/10a)程度で徐々に増加しています。

 黄化えそ病、灰色かび病、褐斑病が一部ほ場で発生していますので、灰色かび病被害果及び褐斑病罹病葉は早めに除去してください。中段から下位の小づるは、孫づるの収穫が済み次第、順次摘枝し、株元の混み合いを防いでください。日の出1時間前の早朝加温(15℃設定)は、樹勢維持と病害予防の両面から有効です。

●冬春ナス

1月下旬までは花数が少なく、果実の伸びも悪い状況でしたが、2月に入って樹勢が回復し、側枝の伸長が良好です。収量は2月下旬から増加する見込みです。

すすかび病、灰色かび病が出始めています。蕾の生育が遅れているので、着果を制限して樹勢を維持し、急激な出荷の山を作らないようにしましょう。花数が増えてきたら、追肥と夜間での実温10℃以上の確保、こまめな灌水(かんすい)を行うとともに、病害防除に努めてください。

●かんきつ

中晩柑の「天草」が出荷中です。品質は良いものの、小玉傾向です。貯蔵中の中晩柑では、果皮のしなび等の寒害がみられます。貯蔵かんきつを出荷する際、選果・選別を徹底し、寒害被害果の混入を避けてください。

     ハウスブドウ

 県内で最も早い被覆時期は11月28日、次いで12月上旬です。これらは12月以降の寒波で生育が遅れましたが、発芽揃いが良く、生育は順調に推移しています。開花期については、11月28日被覆で 1月31日に満開でした。

 原油価格高騰の影響で最低温度の設定を低くした園では、一部発芽の揃いが悪いものの、着房数は平年並みです。被覆後、発芽までは保温、保湿に努め、発芽以降は高温障害回避のため換気を行ってください。 

●カーネーション

春に向けて収量が増加する時期を迎えており、引き続き、昼間の換気と夜間の保温に努めてください。

●ストック

2月に入って出荷量が増加し、単価は下がっています。気温上昇とともに、害虫の活動が活発になるので、観察と予防に努めましょう。

     乳牛

 乳質・乳成分は、牛舎環境と搾乳衛生、飼養管理面での改善により、前年同期ならびに前月に比べて一層向上しています。牛の健康観察を行って、肺炎などの呼吸器病の予防治療に留意し、ワクチン接種を行ってください。

 自給飼料の適期播種、適期収穫の準備を早めに行い、反収及び栄養収量の向上に努めてください。

 

◆農総試成果情報『研究最前線』◆

 「βカロテンが豊富なネギ属の雑種の作出」

福岡県は全国有数の葉ネギ生産地である。近年、農作物に含まれる機能性成分への関心が高まり、これらに対応した品種の育成が望まれている。しかし、従来のネギ同士の交配では機能性成分の向上という点で限界がある。そこで,バイオテクノロジー技術を活用して葉ネギと他のネギ属野菜との間で種間雑種の作出に取り組んでいる。

 ネギのめしべにアサツキという別種の花粉を受粉させた後、子房組織を採取して無菌的な培養条件の下で発芽させた。発芽した個体は、染色体の観察やDNAによる識別で雑種であることが確認された。雑種の葉色はネギに比べて濃緑色で、株の分げつ力は旺盛であった。また、比較的辛みが少なくて甘みが強い。抗酸化作用やがん予防効果などがあるβカロテンの含量を定量したところ、ネギのおよそ7倍も多く含まれていた。この結果は,葉身部にβカロテンを多量に蓄積するアサツキの形質を雑種が受け継いだものと考えられる。現在、14系統の雑種が得られており、ネギ属野菜の新品種として、あるいは交配母本としての利用も視野に入れて栽培特性を調査している。

(連絡先:農業総合試験場バイオテクノロジー部 電話 092-924-2970)

 

◆その他◆

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 あて先:chizai@pref.fukuoka.lg.jp

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