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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第22号(2005年11月21日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン11月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報 

『電照ギク新品種の育成』

・その他

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、九州北部地方の天気は平年に比べて曇りや雨の日が多く、期間の前半を中心に気温の低い日が多いでしょう。向こう1か月の気温、降水量はいずれも平年並、日照時間は平年並か少ないと予想されています。(11月18日付)。

 

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

速報第7号(イチゴ・ハダニ類、11月17日付) 

 注意報第5号(野菜類・コナジラミ類、11月17日付)

 病害虫発生予報第8号(定期予報11月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報(果樹)

当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹、落葉果樹)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

大豆、イチゴ、キュウリ、冬春ナス、温州みかん、カキ、イチジク、キク、トルコギキョウ、乳用牛について生産状況と対策をお知らせします。(11月15日現在)

 

●大豆

収穫時期は、サチユタカで11月2半旬、フクユタカは11月3〜5半旬の見込みです。10月の降水量が少なかったため、落葉後の茎・子実の水分低下が早く、収穫は予想より半旬程度早まっています。

 莢数は平年並み〜やや多いですが、台風14号による倒伏で収穫ロスが生じるため、収量は平年並みと予想される。収穫時の土かみによる汚粒発生を抑制するため、収穫開始時間は、土壌の乾燥状況を確認して行ってください。

 汚粒の発生が著しい場合は、大豆クリーナーの使用を検討してください。

●麦

播種は11月15日頃より始まり、11月5半旬が最盛期になる見込みです。

 大豆の収穫時期が平年並みとなったため、播種は12月中旬まで行われる見込みです。播種時期に応じて播種量を調整してください。気温が高いので、早播きは避けましょう。

●イチゴ 

11月1日から出荷が始まりました。

 病害虫防除の徹底し、草勢を維持するために電照を開始してください。早期は頂果収穫時、普通期は11月下旬から液肥の追肥を行ってください。

 

●キュウリ

 晴天日が続き、果実の肥大は促進されています。収穫は順調(一日あたり150kg/ 10a)です。一部では、「なり疲れ」のほ場もみられます。「なり疲れ」の樹勢回復には、夜温を11℃程度まで下げ、土壌水分を多目にするとともに、不良果実の摘果・下位側枝の摘除が有効です。褐斑病、コナジラミ類、アザミウマ類が多発しているほ場もありますのでご注意ください。

 

●冬春ナス

  9月中旬以降は好天に恵まれたため、樹勢も強く、収量・品質は良好です。ハモグリバエ、オオタバコガの発生は多いですが、コナジラミ類は減少しています。

平均気温が15℃以下になる11月中・下旬頃から二重カーテンを開始してください。マルチは最低地温が18℃以下になる11月中旬頃に行います。摘葉は控えめに行ってください。

 

●温州みかん(露地)

早生種が収穫中ですが、着色遅延で収穫は遅れ気味です。果実は糖度が高く、食味良好です。果皮が弱いため、今後、気温が高く降雨が続くと浮き皮症、水腐れ症の発生が懸念されます。浮き皮になりやすい樹冠外周部の果実は収穫を急いでください。

 価格下落を防ぐため、腐敗果の混入防止など選別を徹底してください。

 

●カキ

11月7日から「富有」として統一販売が始まっています。冷蔵カキの収穫、入庫は12日から開始されました。「松本早生富有」のヤワ果は減少しましたが、「富有」でフジコナカイガラムシの加害による樹上軟熟果が発生しています。果実は小玉傾向で着色も遅れていますが、糖度は高く、食味は優れています。

 

●イチジク

出荷は、一部産地を除き10月でほぼ終了しました。前年の台風、本年生育期の過乾燥等で樹勢が弱く、果実肥大は抑制されました。糖度は高く、着色は「桝井ドーフィン」で優れていました。

 生育期から成熟期の好天で、スリップスやハダニ類等の害虫が多発しましたが、病害、腐敗果とも少なく収量は平年並みでした。樹勢の回復・強化を図るため、土つくりや、有機物投入、せん定改善(切り返し)に努めてください。また、果実品質を高めるために灌排水施設を整備しましょう。

 

●キク

気温が高く推移しているため、半電、年末電照のキクの生育は順調です。花芽の分化発達は早く、出荷は前進傾向です。効率的な保温・加温に努めてください。出荷調整のための無理な低温管理は行わないようにしてください。

 

●トルコギキョウ

 昨年は台風の度重なる襲来で出荷量の減少と品質低下がみられましたが、本年は順調な生育です。夏から秋にかけて高温が長く続いたため、出荷時期が早まりました。草丈はやや抑制傾向です。効率的な保温・加温に努めてください。低温多湿条件下では、灰色カビ病の発生に注意が必要です。 

 

●乳用牛

乳質・乳成分は、牛舎環境や飼養管理面での改善取り組みにより、前年に比べて向上しています。乳生産に適した気候条件を迎えています。良質粗飼料給与を十分におこない、生乳生産の確保と事故防止に努めてください。

 また、ワクチン接種を徹底し、異常が認められる場合は獣医師に相談してください。

 

◆農総試成果情報◆

(全国農業新聞福岡県版『研究最前線』10月28日掲載)

『電照ギク新品種の育成』

 キクは、福岡県の切り花産出額の約1/3を占める重要な品目である。しかし、韓国や中国などからのキク切り花の輸入量は年々増加の一途をたどっており、県内農家の経営を圧迫している。輸入されるキク切り花の中には日本で育成された品種も多いが、それらは品種登録がなされてなかったり、保護期間を過ぎているので、日本への輸入において種苗法等の制限を受けない。そこで福岡県農業総合試験場では、産地競争力を強化するため、福岡オリジナルの新品種を育成した。

 育成した白色系統「02W2」(写真左)の収穫日は、現在の主要品種である「神馬」とほぼ同じであるが、脇芽の数が少なく、農家の負担となっている脇芽摘みの労力が軽減できる。花の形もよく、純白で花が大きい。また、黄色系統「02Y6」(写真右)は、花茎の伸長が早く、同じ黄色系品種の「精興の秋」より収穫日が約10日早いことから、暖房費などの経費が少なくてすむ。花色が濃黄色で、花形もよい。いずれも品種登録出願中で、県内の電照ギク産地で作型実証試験を行い、早期に現地に普及する計画である。    

 

その他

・「ふれあいデー」の開催

当試験場で恒例の「ふれあいデー」を10月22日(土)に開催しました。展示コーナーでは、「明日の食と農を拓く新技術」をテーマに最新の試験研究成果を展示し、体験コーナーでは動物とのふれあいや芋掘り、果物や野菜の試食等を行いました。この他、展示即売コーナーやスタンプラリーにも多数参加いただきありがとうございました。当日の様子は、後日ホームページでご紹介します。

                              

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福岡県農業総合試験場
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