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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第21号(2005年10月21日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン10月号をお届けします。

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・「ふれあいデー」のお知らせ

・気象予報

・病害虫発生予報

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報 

麦用除草剤抵抗性スズメノテッポウの出現と防除対策

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◆「ふれあいデー」のお知らせ◆

福岡県農業総合試験場では、明日10月22日(土)に、「ふれあいデー」を開催します。

新品種・新技術の展示のほか、芋掘りや麺づくり体験、新米おにぎり試食などもございます。

皆様のお越しをお待ちしています!

くわしくは当場HPへ。

http://farc.pref.fukuoka.jp/ (トップページの「トピックス」をご覧ください。)

 

◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、九州北部地方の天気は数日の周期で変わります。向こう1か月の気温は平年並みか高く、降水量は平年並みか多く、日照時間は平年並と予想されています(10月21日付)。

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第7号(定期予報10月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

・病害虫発生予察速報5号(水稲・トビイロウンカ 9月29日付)

・病害虫発生予察速報6号(野菜、花き類・オオタバコガ 10月7日付)

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

 

主要農産物の生産状況と対策

普通期水稲、大豆、イチゴ、施設キュウリ、冬春ナス、温州みかん、カキ、キク、トルコギキョウ、肉用牛について生産状況と対策をお知らせします。(10月15日現在)

 

●普通期水稲

ヒノヒカリ」の収穫は10月1〜2半旬で終了しました。現在「ニシホマレ」等の収穫中です。「ヒヨクモチ」は10月20日頃から収穫予定です。

 9月〜10月上旬の平均気温が高く推移したため、中晩生品種の成熟期は平年に比べ3〜4日早い状況です。作柄は、出穂後の高温及び台風14号による籾ずれによる登熟歩合の低下のため、やや不良と予想されます。

降雨が少なくほ場が乾燥しているため、落水時期が早い地域は、胴割れ米が発生しないように早めに収穫を実施します。

 9月15日現在の検査成績は、水稲うるち米1等米比率が51.3%(「コシヒカリ」58.8%、「夢つくし」50.5%)でした。格下げ理由は「コシヒカリ」はカメムシによる被害粒、「夢つくし」は充実不足と乳心白粒の発生です。

 

●大豆

高温多照で経過しているため、葉の黄化は平年に比べやや遅いです。主茎長はやや短いですが、莢数は平年並み〜やや多いです。台風14号と9月中旬以降の少雨の影響で、葉焼病が発生しています。 

 収穫は「すずおとめ」「サチユタカ」が113半旬、「フクユタカ」が114半旬から始まると予想されます。雑草の発生が多い地区は、早めに抜き取り作業を実施してください。

 

●イチゴ 

910日定植は開花期を迎えています。15日定植は出蕾期です。早期作型は、全般的に生育が急ぎ、かつ旺盛です。定植後の苗に炭疽病が散見されます。ヨトウムシの注意報が出ていますのでご注意ください。

出荷は11月上旬から始まる見込みです。今後も気温が高く推移すると、食味への影響が懸念されます。

生育が旺盛な場合は、マルチ終了後、10月いっぱいは裾を上げておきます。ビニル被覆後は最大限の換気に努めてください。

 

●施設キュウリ

8月上旬に定植された抑制作型は9月上旬から収穫が始まっています。現在、親づる、子づるの収穫を終え、孫づるからの果実を収穫中です。中段から上位のつるを収穫対象とし、適宜、摘心を実施してください。径6o以上の成長点を1株当たり34本残し、樹勢を保ちます。下位の不要なつるは順次、枝抜きをして通風を図ってください。病害の発生は少ないですが、コナジラミ類、ハスモンヨトウ等害虫の被害が目立ちます。

 

●冬春ナス

定植は925日までにほぼ終了しました。8月植えでは、12番花が台風14号の影響で落果しましたが、3番花以降は順調に生育しています。主枝優先の生育にならないように、誘引で樹勢を調整してください。

 コナジラミ類が一部の圃場で発生しています。害虫の早期防除を徹底してください。 

重油価格が高騰しています。急な寒に備えて二重カーテンの準備などの保温対策を早めに実施してください。

 

●温州みかん

極早生種は収穫中です。果実は小玉傾向です。着色の進みが遅いものの、糖度は平年並み、酸味は少ないです。収穫時期が遅れると浮き皮の発生が懸念されます。極早生は収穫を急ぎ、出荷は10月までとします。安値傾向のため、果実着色、糖度など出荷基準の一層の厳守が必要です。

 

●カキ

「西村早生」は910日から107日まで販売でした。「早秋」は926日から107日までで、「伊豆」は103日から販売開始です。「早秋」以降の品種の着色は平年並み〜やや遅れています。

 「西村早生」は当初小玉が多かったものの、後半は後期肥大が激しく、ヘタスキ果が発生し、ヤワ果多発の要因となりました。「早秋」や「伊豆」も後期肥大、異常高温等の影響で日持ちが悪く、流通段階でのヤワ果が多発しています。現在も高温傾向が続いており、「松本早生富有」まではヤワ果の発生が懸念されます。

 樹上で軟化している果実は収穫前に除去してください。健全果は日中高温時の収穫を避けます。収穫コンテナには反射シートをかぶせる等の対策をとり、果実温の上昇を防いでください。

 カメムシの誘殺数が増加傾向にあります。ヒノキ毬果からの離脱、カキ園への移動に要注意です。

 

●キク

オオタバコガやハスモンヨトウ等の防除対策のため、防虫ネットを設置してください。気温の低下にあわせて、白サビ病の防除を早めに実施します。 

 

●トルコギキョウ

 今年は台風被害も少なく、生育は順調で抽だい(茎立ち)も良好ですが、高温のため、草丈の伸びが悪いです。

 10月から本格的なトルコギキョウの出荷がはじまります。高温が続いているため、日中は換気を十分に行い、夜間は保加温に努めてください。

 害虫の発生も多いため、オオタバコガやハスモンヨトウ等の防除を行ってください。 

 

●肉用牛

残暑や夏バテによるビタミンA欠乏症等の早期予防治療に留意してください。給与飼料の原料構成、飼料成分を見直す場合は、養分含量、栄養バランス、乾物摂取量の確保に注意してください。粗飼料価格が上昇気配なので、前年以上に稲ワラ収集に努めてください。

 

◆農総試成果情報◆

麦用除草剤抵抗性スズメノテッポウの出現と防除対策

(全国農業新聞福岡県版『研究最前線』9月23日掲載)

 

 除草剤を散布しても「枯れない」除草剤に抵抗性をもつスズメノテッポウが福岡県内の麦圃場で確認された。水稲の除草剤抵抗性雑草は全国で発生が認められているが、麦用除草剤抵抗性雑草の発生は全国でも例がない。スズメノテッポウはイネ科に属する麦の重要雑草であり、春に1u当たり3000本以上発生した場合、麦の減収率は85%に達するといわれている。そこで福岡県農業総合試験場では、除草剤抵抗性スズメノテッポウの発生状況を調査し、今後の対策について検討した。

 除草剤抵抗性スズメノテッポウに数種の除草剤を散布したところ、防除効果の高い薬剤と低い薬剤が存在することが分かった。これは、発生圃場で長期間にわたり同一の除草剤が使用されたことから、その除草剤に対して抵抗性を持ったスズメノテッポウが残ったと考えられる。今後、除草剤に抵抗性があるスズメノテッポウの発生と拡大を未然に防止するためには、次の防除対策が必要である。@同一除草剤の連年使用は避け、殺草作用が異なる除草剤をローテーションで使用する。Aスズメノテッポウは湿潤な土壌を好むため、排水対策(弾丸暗きょ施工、中耕土入れ、排水口の整備等)を重点的に実施し乾田化に努める。特に中耕と土入れは、耕種的防除として除草効果も高いため、必ず実施する。 

                                 

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福岡県農業総合試験場
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