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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第19号(2005年8月22日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン8月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(水稲・果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報 

通気式堆肥舎での低コストな一次発酵処理法

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、九州北部地方では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。向こう1か月の気温、降水量、日照時間はいずれも平年並と予想されています。

 

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

・病害虫発生予報第5号(定期予報8月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報◆

 当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・普通期水稲生育概況(夢つくし・つくしろまん・ヒノヒカリ)

農産部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

・果樹生育概況(常緑果樹、落葉果樹)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、普通期水稲、大豆、夏秋ナス、夏秋キュウリ、温州みかん、モモ、ブドウ(巨峰)、キク、乳牛について生産状況と対策をお知らせします。

 

●早期水稲

登熟期間の平均気温が1.0℃程度高いため、成熟期は平年より4〜6日、昨年より1〜2日早いです。「コシヒカリ」は8月2日より収穫開始、12日前後が最盛期となりました。「夢つくし」は4月下旬移植が8月16日頃より収穫が始まり、収量は平年並みと予想されます。刈り遅れを防止し、品質を重視した1.85mm篩(ふるい)での調製を行ってください。

 

●普通期水稲

移植時期が早いほど生育は旺盛です。5月下旬〜6月上旬移植は、平年と比べ茎数は多く、生育は35日進んでいます。6月中旬移植は茎数がやや多く、生育は平年並みです。6月下旬〜7月上旬移植は茎数が平年並み〜やや少なく、生育は平年よりやや遅れ気味です。

「夢つくし」は、61半旬植で81半旬、62半旬植で82半旬、6月下旬移植で83半旬に出穂の見込みです。6月下旬移植の「つくしろまん」は85半旬、「ヒノヒカリ」は86半旬に出穂すると予想されます。水管理は、出穂〜開花期は湛水状態とし、開花期以降は間断灌水です。畦畔除草は、出穂前早めに実施してください。

 海外飛来性の害虫は、平年に比べウンカ類が多く、コブノメイガは平年並みの発生です。いもち病の発生は少、紋枯れ病の発生は多です。中晩生品種は今後のトビイロウンカの増殖状況に注意してください。

 

●大豆

8月1日現在で、作付予定面積7,515haの99.5%が播種済みとなりました。播種最盛期は7月20日前後で、前年より7日程度遅いです。7月20日〜23日播種の一部で、乾燥による出芽障害が発生し、播き直しが行われました。

生育は、現在第4本葉〜第6本葉期で、第2回目の中耕・培土作業を実施中です。開花期は平年よりやや遅く、7月20日頃播種の「サチユタカ」で8月4半旬、「フクユタカ」で8月6半旬となる見込みです。「サチユタカ」は開花が早く、カメムシの加害が懸念されるため、「フクユタカ」とは別に開花期〜子実肥大期に防除を実施してください。

 

●夏秋ナス

6月の乾燥および7月上旬の集中豪雨の影響で落花が多く、7月の出荷量は少なくなりました。また、圃場によっては根傷みを起こしている株も見られます。病気の発生は少なく、害虫はタバコガが少発生です。夜蛾類の早期防除を行ってください。

  収穫と同時に側枝の切り返しを行い、過繁茂にならないように注意してください。乾燥による生育不良や艶無し果の発生を防止するため、夕方に畝間灌水を行います。

 

●夏秋キュウリ

7月上旬の集中豪雨以外は局地的な夕立による降水であるため、管理が行き届いているほ場では一日あたり70〜100kgが収穫されています。概ね9月上旬まで収穫が続きます。

 病害虫は若干のウイルス病、べと病、ハモグリバエの発生が見られます。病害の防除は、降雨が予想される12〜24時間前に行うのが効果的です。

 樹勢確保のため、中段から下のつるは段階的に摘除するとともに、曲り果、尻太果などの不良果を摘果し、尿素を含む液肥を葉面散布します。

 

●温州みかん

露地みかんの果実肥大は、樹勢が弱っている園や摘果が進んでいない園をのぞき、適度の降雨により平年並み程度に回復しています。摘果作業を急いでください。

今後、高温が続くと着色遅延が懸念されます。高品質果実生産のためのシートマルチは今月一杯が限度です。病害虫の発生は少ない状況です。

 ハウスみかんは、果実の糖度が13度前後と高く、食味も良いです。今後も出荷基準の厳守してください。

 

 

●モモ

ハウスモモは、小玉傾向でしたが品質良好でした。露地の早生種は、小玉で渋味があったものの糖度が高くて高単価でしたが、中生種前半は降雨により糖度が低下し、着色不良でした。中生種後半以降は、果実肥大、糖度とも向上しました。収穫後もハモグリガの発生に注意し、定期的に防除します。樹勢の強い樹は樹冠内部の徒長枝除去を中心とした夏季せん定を 9月に実施してください。

 

 

●ブドウ(巨峰)

無加温ハウス、トンネル、露地とも着色が進まず、収穫が遅れました。無加温ハウスは約10日遅れて7月下旬、トンネルは8月上旬から出荷開始となりました。

 露地は、生育期の高温・乾燥のため果粒の肥大が抑制され、着色は高温と着果過多等の影響で遅れています。着色促進のため、かん水は夕方日没後に行い、夜温が低下するように努めてください。光環境を改善するため、棚面が込んでいるところは新梢の摘芯や切除を実施します。収穫基準を守り、早ちぎりはしないようにしてください。

新梢は現在二次伸長していますが、生育期の過乾燥で全体的に短い状況です。

 

●キク

 盆前のキクは黄色輪ギクの入荷が少なく高値傾向でした。盆過ぎに出荷が増えると予想されます。8月中旬出しの「優花」は、高温による開花遅延が発生しました。施設栽培では、換気や寒冷紗で涼しい環境づくりに努めてください。アザミウマ類、ヨトウガ、タバコガなどの防除を実施してください。

 

●乳牛

1頭当たりの乳量・乳質は、牛舎環境や飼養管理面の改善取組み等によって向上していますが、夏バテによる乳量低下が懸念されます。最低温度が27℃を越えると、夏バテ牛が増加します。畜舎内の換気・通風、早朝給餌を励行してください。良質飼料・ミネラル・ビタミンの給与を行い、異常畜の早期発見・早期治療等を徹底して健康な状態の維持します。また、台風対策は早めに取り組んでください。

 

◆農総試成果情報◆

(全国農業新聞福岡県版『研究最前線』7月29日掲載)

 

「通気式堆肥舎での低コストな一次発酵処理法」

 

家畜排せつ物の適正管理が求められるなか、良質堆肥を生産するために一次発酵処理をブロア送風で行う通気式堆肥舎の整備が進んでいる。しかし、年間を通しての処理作業で電気代が嵩むことから、ブロアの使用を中止する事例がある。そこで、福岡県農業総合試験場では乳牛のふん尿混合物を対象に、ブロア(ターボ型・消費電力1.5kWh・風量18m3//静圧3kPa)の電気回路にインバータとタイマーを組み入れ、温暖期と寒冷期毎に設定した風量と週毎に設定した時間帯で通気する「消エネ型発酵処理法」の実用性を明らかにした。

 その方法は次のとおりである。@ 発酵槽への原料の詰め込み作業は、原料内部の通気性を保つためにブロアを60Hzで運転しながら行い、作業終了後も約1時間は60Hz運転を続ける。A 60Hz運転終了後の原料1m3当たりの通気量は、温暖期は水分蒸散を目的に約100リットル(周波数18Hz前後)、寒冷期は品温保持を目的に約50リットル(周波数12Hz前後)になるようにインバータで設定し、翌日までは連続通気とする。B その後はこの通気量を維持しながら、1〜2週目は終日15分運転45分停止、3〜4週目は終日15分運転75分停止の間欠通気とする。搾乳牛換算で40頭規模の場合で、この方法での年間の電気代は約1万円と通常の10分の1以下にまで減少する。ただし、ここに示す周波数は1回(=1週)の原料詰め込み量が約35m3の場合の値であり、処理量の増減に合わせて周波数を変更する必要がある。

                    (畜産環境部 電話0929255177 

 

詳しくはこちらへ(pdfファイルです。)

http://farc.pref.fukuoka.jp/research/shu11.pdf

 

                                 

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TEL 092-924-2986
FAX 092-924-3084
e-mail: chizai@farc.pref.fukuoka.jp
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