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■■■農総試インフォメーション■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第18号(2005年7月25日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン7月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(水稲・果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報 

『天候に左右されにくい大豆播種技術』

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◆気象予報◆

福岡管区気象台によると、九州北部地方は7月17日ごろ梅雨明けしたと見られます。また、向こう1ヶ月の気象予報では(7月15日付け発表)、九州北部地方の天気は、平年と同様に晴れる日が多いですが、天気のぐずつく時期があり、向こう1ヶ月の気温、降水量、日照時間は平年並みと予想されています。

詳細は福岡管区気象台HPへ。

http://www.fukuoka-jma.go.jp/

 

◆病害虫発生予報◆

     病害虫発生予報第4号(定期予報7月)

病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

・注意報第1号(6月29日付 茶 カンザワハダニ)

・速報第2号(7月20日付 水稲・海外飛来性害虫発生予想パターン図)

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報◆

 当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・普通期水稲生育概況(夢つくし・つくしろまん・ヒノヒカリ)

農産部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/nosan/index.html

 

・果樹生育概況(常緑果樹、落葉果樹)

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策

早期水稲、普通期水稲、大豆、施設キュウリ、冬春ナス、温州みかん、ブドウ、キク、シンテッポウユリ、豚・鶏について生産状況と対策をお知らせします。

 

●早期水稲

コシヒカリの出穂期は、

4月3半旬の田植えで7月1半旬、4月5半旬の田植えで7月2半旬となり、平年より10日以上、前年より1〜2日程度早い状況です。

 今後、過去10年間の平均気温で経過した場合、収穫適期は7月1半旬の出穂で8月5日前後、7月2半旬の出穂で8月10日前後と予想されます。気温が高めで推移しているため、刈り遅れにならないよう注意してください。

 

●普通期水稲

田植えが遅れていた地域も7月8日で終了しました。7月以降高温、寡日照で経過しているため、やや徒長気味で軟弱な生育となっています。

 5月下旬植えの「夢つくし」は幼穂形成期に入り、穂肥時期を迎えています。幼穂長2〜5mm、葉色3.5〜4を確認して穂肥を施用してください。

 6月下旬植は前年に比べ、草丈は長く茎数が少ないです。茎数確保後に中干しを行ってください。用水不足で代かき不十分な状態で田植えをしたほ場は、減水深が例年より大きいので、中干しが強くなりすぎないよう注意してください。

 

●大豆

6月5半旬より県北の一部で播種が始まりましたが、7月以降の降雨で播種は遅れています。播種のピークは7月4半旬と予想され、前年より1週間程度遅いです。土壌水分が適度にあり出芽が早いため、除草剤散布が遅れないように注意してください。

 

●施設キュウリ

促成、半促成作型共に6月末で収穫出荷が終了しました。黄化えそ病対策のため、栽培終了後は株を掘り上げ、ハウス内を10日間ほど蒸し込み、媒介虫のミナミキイロアザミウマを完全に死滅させます。次期作に向け、1.0oメッシュ以下の防虫ネットをハウスのサイド、谷部に設置して媒介虫の侵入を防いでください。

 

 

●冬春ナス

5月〜6月は好天が続き、朝晩が涼しく経過したため収量、品質は共に良好でした。艶無し果の発生も少なかったです。病害虫は、ススカビ病、コナジラミの発生がみられ、一部でうどんこ病、青枯れ病も散見されました。収穫出荷は7月上旬で終了しました。収穫終了後は、稲わら等有機物の施用による土づくりと太陽熱消毒の徹底。

 

 

●温州みかん

露地みかんは、空梅雨から一転しての大雨により果実肥大は回復傾向にあります。高品質果実生産のためのシートマルチを急いでください。強風と降雨により、かいよう病が発生しています。極早生種の摘果をおこなってください。

  ハウスみかんは、湿度の高い日が続いたため、やや皮が浮き気味です。果実糖度は高いです。今後、ハウスみかんの出荷量は増大しますので、価格維持のため出荷規格は厳守してください。

 

●ブドウ

普通加温ハウスは品質、着色とも良好でしたが、やや小玉傾向です。無加温ハウスは出荷中です。トンネル、露地栽培は、46月の過乾燥のため新梢の伸長と果粒肥大が抑制傾向でしたが、7月に入ってからの降雨でほぼ解消しました。ただし、結実良好で大房、着房過多、新梢の伸長不良、葉数不足のため小玉、着色不良が懸念されます。今後は梅雨明け後の乾燥に注意し、乾燥が続けば土壌の乾燥防止対策を実施してください。着房過多園では、着房数の見直しを再度行います。

 

●キク

 6月は高温乾燥が続いため、草丈が低めです。露地ギクでは、開花が遅れる傾向の品種も見られます。アザミウマ類、ヨトウガ、タバコガ等の害虫防除に努めてください。

 

●シンテッポウユリ

 6月は空梅雨で、水分不足のために草丈が低めです。7月は雨天が続き、病気の発生が懸念されます。葉枯れ病対策に努めてください。排水の悪い圃場では、畝溝を掘って排水対策を行ってください。

 

●豚・鶏

枝肉価格は、出荷頭数の減少に加えて夏場の需要期を前に強保合で推移しています。鶏卵価格は、生産量が増加すると同時に需要も弱まる時期を迎え保合です。豚・鶏生産には高温多湿の厳しい環境が続いていますので、暑熱対策や健康管理を徹底して増体量減少や産卵率低下等を防止してください。特に、梅雨明け時は猛暑となるので、送風等を徹底して熱射病被害軽減に努めます。また台風シーズン前に、畜舎や道路周囲の樹木等を整備してください。

 

◆農総試成果情報◆

「天候に左右されにくい大豆播種技術」

 

北部九州における大豆の播種適期は7月上旬であるが、梅雨の長雨による播種の遅れや湿害による出芽不良のため大豆生産は不安定となっている。福岡県農業総合試験場では適期播種と大豆の初期生育を確保するため、麦うねを利用した浅耕播種技術を開発したが、麦収穫から大豆播種までの期間が1月程度空くことからうね溝の雑草が繁茂する、また粘土質土壌では大豆種子の覆土が十分でないなどの課題が残った。

 今回考案した全天候型改造ロータリは、大豆の播種位置にあたる部分に培土用カルチの爪2枚を背中合わせの状態で装着したもので、播種位置が浅耕、条間部分が標準耕となる部分浅耕でロータリ後部に播種機を装着することによって一工程播種が可能となる。麦うねを利用するため降雨後速やかに播種作業ができ、播種前雑草の土中への埋没及び大豆種子の覆土も確保される。出芽の安定化と初期生育の確保が図られ、特に多雨年での効果が期待される。

(問い合わせ先:福岡県農業総合試験場 筑後分場 電話0944-32-1029

 

詳しくはこちらへ(pdfファイルです)

http://www.pref.fukuoka.lg.jp/nosei/organ/farc/shuyosei/H1503/syu1503.PDF

 

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