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■■■ 農総試インフォメーション ■■■

福岡県農業総合試験場メールマガジン

●第13号(2005年2月17日発行)

●発行者 福岡県農業総合試験場   

企画情報部 知的財産管理課

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メールマガジン2月号をお届けします。

 

○今月の内容○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

・気象予報

・病害虫発生予報

・生育情報(果樹)

・主要農産物の生産状況と対策

・農総試成果情報

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◆気象予報◆

向こう1ヶ月の気象予報(福岡管区気象台2月11日付け発表)

九州北部地方では、平年と比べ曇や雨または雪の日が多いでしょう。向こう1ヶ月の気温は平年並み、降水量は平年並み、日照時間は平年並みか少ないと予想されています。

 

◆病害虫発生予報◆

病害虫発生予報第11号(定期予報2月)が発表されました。野菜(ナス、トマト、イチゴ、キュウリ、レタス、キャベツ、野菜共通)について、病害虫発生量の予想や防除上注意すべき事項が掲載されています。

 

詳細は病害虫防除所HPへ。

 http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/ 

 

◆生育情報◆

 当試験場のホームページでは、農作物の生育状況を公開しています。

<更新情報>

・果樹生育概況(常緑果樹・落葉果樹、2月1日現在)

  早生ウンシュウ、普通ウンシュウ、中晩生カンキツの生育段階、病害虫の発生状況等を掲載しています。

果樹部ホームページURL

 http://farc.pref.fukuoka.jp/organization/kaju/index.html

 

主要農産物の生産状況と対策(2月15日現在)

麦、イチゴ、冬春ナス、施設キュウリ、温州ミカン、ハウスブドウ、カーネーション、ストック、肉用牛について生産状況と対策をお知らせします。

 

●麦

大麦と小麦は、ともに播種が早い程、生育は早く旺盛です。11月中旬播種では、草丈は平年並み〜やや低く、茎数は1040%多いです。11月下旬播種は、草丈は平年並み、茎数は平年並み〜10%多い状況です。今後、気温が平年並みで推移した場合、節間伸長開始は大麦で256半旬、小麦で26半旬〜31半旬頃と予想されます。また、12月下旬以降、曇天・降雨日が多く、土壌水分が高い状態が続いているため、排水が悪いほ場では湿害による葉の黄化が見られます。排水溝の整備、枕地の溝切り、溝さらえ等排水対策の徹底してください。踏圧は2月下旬まで、土入れは3月上旬まで実施してください。広葉雑草が多い場合は早めに生育中期剤で防除し、小麦・食糧用大麦は3月上旬に2回目の追肥を実施してください。

 

●イチゴ

 12月の「出荷の谷」改善対策が功を奏し、出荷量の前年対比は1月上旬85%、1月中旬143%、1月下旬165%、2月上旬134%となっています。今後、出荷量は増加しますが、昨年のような急増はない見込みです。電照、加温機を用い適正な草勢維持に努め、適期収穫を励行してください。

 

●冬春ナス

2月下旬以降、冷え込みが厳しく果実の肥大が遅い状況です。細果や曲がり果の発生も多く、商品化率が低下しています。樹勢は、早植では弱っているほ場が多いですが、普通植では良好です。花数は少なく、出荷量は3月に入ってから増加する見込みです。最低夜温(11℃)を確保し、日中の温度管理に注意して、灰色かび病、ススカビ病の発生を防止してください。着果(花)数を調整し、出荷の山谷を作らない樹勢管理を行ってください。

 

●施設キュウリ

年末からの曇雨天続きで、果実肥大が不良で流れ果が発生していますが、立春を過ぎて日長が長くなってきたため、回復基調にあります。

  灰色かび病、褐斑病が発生し始めていますので、防除を徹底してください。夜間の最低温度は、実温で13℃を確保しないと生理機能が低下します。晴天日の早朝加温は樹勢確保と果実肥大促進に有効です。

 

 

●温州ミカン

 ハウスミカンの生育は、早期加温型は果実肥大期で順調です。以降の作型は、12〜1月の曇天等の影響でやや遅延状態です。日中の気温が高い日は、施設内の温度管理に十分注意してください。出荷中の中晩柑の出荷に際しては、家庭選果を徹底してください。

 

●ハウスブドウ

超加温栽培で一番早い作型が11月中旬被覆(巨峰)、それに続く作型が11月末以降の被覆です。重油価格の高騰を反映し、殆どの作型が1月下旬〜2月上旬の普通加温となりました。生育状況は、11月中旬被覆の作型では発芽が良好で、結実も良好ですが、樹勢がやや弱く推移しています。11月下旬以降被覆の作型(巨峰、デラ)では、発芽が不良で花穂の退化等もみられますが、発芽時の温度と湿度の管理を十分に行ったところでは、比較的良好です。発芽不良の要因は、12月夏からの低温、日照不足による地温の上昇不足に加えて、重油の高騰が拍車をかけ、設定温度が低かったこと、昨年の台風による早期落葉等があげられます。今後の作型においては、発芽をよくするため地温上昇策、土壌水分維持策を図ってください。

 

●カーネーション

温度の上昇とともにダニ、スリップスの増加が懸念されるので、初期防除を徹底してください。

 

●ストック

コナガの発生に注意してください。気温上昇にあわせて、換気にも注意が必要です。

 

●肉用牛

 台風や長雨等により稲わらの品質・収量が低下しています。不足が見込まれる地域は、良質粗飼料確保に努めてください。冬期の肺炎等の予防治療に留意してください。

 

◆農総試成果情報◆

(全国農業新聞福岡版「研究最前線」1月28日掲載 )

「茶の減農薬栽培に有効な防虫ネットの活用」

茶の栽培では、摘採・剪枝(樹形を整え、茶樹を更新するため枝葉を刈り落とす茶園管理の一つ)後に伸びる新芽が害虫の被害を受けると、翌年の収量が大きく減少するため、その防除法の確立が課題となっています。そこで、福岡県農業総合試験場では防虫ネットで茶樹をすっぽりと覆うように直がけし、目合いや被覆開始時期の違いが防除効果にどのような影響を及ぼすかを検討しました。

剪枝処理(一番茶摘採後の中切り、二番茶摘採後の浅刈りや深刈り)を行った後、透明で1.0mm目合いの防虫ネットを2ヵ月程度直がけすると、チャノミドリヒメヨコバイ、チャノホソガ、ツマグロアオカスミカメの被害をほぼ完全に防ぐことができますが、チャノコカクモンハマキやヨモギエダシャクについては、防除効果が認められません。また、二番茶摘採後に防虫ネットを使用する場合、被覆による高温のため萌芽が遅くなることがあるので、剪枝処理を早めに行ったほうが良いようです。

防虫ネットの利用は、減農薬栽培における化学農薬代替技術として活用が期待されます。なお、防虫ネット費は10a当たり15万円程必要ですが、耐用年数が長く5年以上使用することができます。

(連絡先 福岡県農業総合試験場八女分場 電話0943-42-0292

 

その他

・次号予定
 最後までお読みいただきましてありがとうございます。
次号は3月中旬配信予定です。
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