採卵鶏の銘柄における産卵特性とハウユニット

[要約]県内の主要な市販採卵鶏7銘柄の産卵特性およびハウユニットの推移は銘柄によって差が認められ,特に日産卵量では銘柄によって約 3〜 7g程度異なる。また,鶏卵品質の指標となるハウユニットを重視して飼養銘柄の選定を行う場合,卵重が小さくなり,鶏卵生産量が少なくなる傾向にある。

畜産研究所・中小家畜部・家きん研究室 [連絡先]092-922-4100
[部会名]畜 産 [専門]飼育管理 [対象]家きん類 [分類]指 導

[背景・ねらい]

最近の消費者の高品質志向を受けて,鶏卵では卵黄,卵白が盛り上がった新鮮で高品質なものが求められている。そのため,採卵鶏農家においては,産卵能力の他に鶏卵品質の優れた銘柄を選定する必要がある。鶏卵品質の中では,卵白の盛り上がりから算出されるハウユニットが鮮度の指標として重要視されている。そこで,県内で飼養されている市販採卵鶏のうち,褐色卵鶏2銘柄,ピンク卵鶏1銘柄,白色卵鶏4銘柄の計7銘柄を用いて各銘柄の産卵能力,ハウユニットおよび週齢にともなうハウユニットの推移を明らかにして,採卵鶏農家における銘柄選定の資料とする。

[成果の内容・特徴]
@採卵鶏の産卵率,日産卵量,飼料消費量,M・L規格の割合およびハウユニットでは銘柄間に有意差(p<0.05)が認められる。特に,日産卵量では銘柄によっては 2.7〜6.9g異なる(表1)。

Aハウユニットでは産卵初期にあたる28週齢から銘柄による差が認められる。週齢にともない比較的ゆるやかに低下するハイラインマリア,デカルブエクセルリンクL,また若い週齢から直線的に低下するボリスブラウンなど,銘柄によって異なる特性がある(図1)。

B調査した7銘柄を対象とした場合,ハウユニットと平均卵重,日産卵量には有意(p<0.01)の負の相関が認められる。そのため,ハウユニットを重視して飼養銘柄を選定する場合,現在の市販銘柄では平均卵重が小さくなり,鶏卵生産量が少なくなる傾向にある(表2)。

[成果の活用面・留意点]
@採卵鶏農家の銘柄選定の参考として活用する。
A長期飼養する場合,また強制休産処理を実施した場合は別に検討する必要がある。
[具体的データ]

[その他]

研究課題名:採卵鶏の鶏卵品質と卵殻強化技術
予算区分:経常
研究期間:平成8年度(平成6〜8年)
研究担当者:福原絵里子,村上徹哉,上田修二,津留崎正信
発表論文等:平成6〜8年度畜産関係試験成績書