[背景・ねらい]
[成果の内容・特徴]
@水稲新旧品種の食味総合評価は、生産年(平成7年と平成8年、r=0.675***、n=31)およびパネル構成員(農産研究所と福岡女子短大、r=0.669***、n=37)が異なっても傾向は同じである(表1)。
A旧品種の食味総合評価は新品種に比べて、概して外観、味が劣り、粘りが弱くなって劣るが、旧品種のなかでも「陸羽132号」、「朝日」のように味が良く、食味総合評価の優れる品種が認められる(表1)。
B新品種内でみると、「コシヒカリ」が直接の交配親でない育成品種は「コシヒカリ」が交配親である育成品種に比べて、食味総合評価は外観、味が劣り、粘りが弱くなって劣ったものの、「ササニシキ」、「どまんなか」、「チヨニシキ」、「ミネアサヒ」、「中生新千本」のように味が良く、食味総合評価の優れる品種が存在する(表1)。
@味の優れる品種育成のための交配母本として活用する。
A味に関与する成分の品質評価技術確立のための材料として活用する。
[具体的データ]
[その他]
研究課題名:水稲品種の食味特性の評価
予算区分:経 常
研究期間:平成8年度(平成7〜8年)
研究担当者:松江勇次、尾形武文
発表論文等:平成7〜8年度 福岡県農業総合試験場作物部会夏作試験成績概要書