福岡県農業総合試験場研究報告20 (2001) pp 5−8

水稲の打ち込み式湛水土中点播直播栽培における苗立ち安定化技術

福島裕助・田中浩平1)・陣内暢明2)・大賀康之
(農産研究所)

[摘要]水稲の打ち込み式湛水土中直播栽培において、安定した苗立ちを得るための初期管理技術として、代かき時期、播種時の水管理、種子の打ち込み速度および播種後の水管理法を明らかにした。打ち込み式土中点播は、土中条播に比べて、出芽深度が浅く、浮苗が発生しやすい傾向が認められた。出芽深度と浮苗率には負の相関が認められることから、出芽深度を確保することが浮苗を防止して苗立ちを向上させるものと考えられた。水稲の出芽深度に及ぼす影響は、代かき時期が最も大きく、次いで播種時の水管理であったが、種子の打ち込み速度の影響は小さかった。過酸化石灰粉衣量は乾籾の等倍量よりも2倍量粉衣が出芽深度が深かった。また、播種後の水管理が出芽深度、浮苗率および苗立率に及ぼす影響が大きいことから、打ち込み式土中点播直播では特に播種後の水管理に留意する必要があることが示唆された。

[キーワード:水稲、湛水直播栽培、苗立ち、打ち込み式点播、出芽深度]

 Management Techniques at the Early Stages of Submerged Direct Seeding Rice Cultivation Using a Seed Shooting Hill-seeder. FUKUSHIMA Yusuke, Kohei TANAKA, Nobuaki JINNOUCHI and Yasuyuki OHGA (Fukuoka Agric. Res.Cent., Chikushino, Fukuoka 818-8549, Japan) Bull. Fukuoka Agric. Res. Cent. 20: 5 - 8 (2001)

[Key words : rice, direct seeding cultivation, seeding establishment, seed shooting hill-seeder, depth of germination]

 

1)現豊前分場  2)現鉱害試験地

 

全文  full text   (pdf 571KB)

 

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