［キーワード：子豚、生菌剤、血漿蛋白、トルラ酵母、好中球、殺菌能］

[摘要]早期離乳した子豚を良好に発育させるため、生菌剤、血漿蛋白およびトルラ酵母の添加飼料給与が、早期離乳子豚の発育、飼料の利用性及び免疫能に及ぼす影響について検討した。なお、免疫能の指標として好中球の殺菌能を化学発光により測定した。①生菌剤0.5％添加飼料の給与では、21～35日齢の子豚の１日平均増体重は対照区に比べ、有意に（ｐ＜0.05）向上した。21～35日齢の１日平均飼料摂取量及び飼料要求率は生菌剤区が対照区より優れた傾向を示した。生菌剤給与後、14日目の好中球殺菌能は対照区に比べ高い傾向を示した。②血漿蛋白１％添加飼料の給与した子豚の発育について、影響は認められなかったが、好中球の殺菌能は給与後、28日目に高い傾向を示した。③トルラ酵母0.5％添加飼料の給与により、21～63６３日齢の子豚の１日平均増体重は対照区に比べ、有意（ｐ＜0.05）に大きくなった。また、飼料要求率も対照区に比べ、優れる傾向を示した。好中球の殺菌能は、トルラ酵母給与後28日目に対照区より高い傾向を示した。以上の試験結果から、生菌剤及びトルラ酵母添加飼料を給与した早期離乳子豚の発育向上に効果がみられた。また、免疫能は添加給与後、14日あるいは28日後に上昇する傾向があるものの、有意な差はみられなかった。