福岡農総試研報B−13 
Bull.Fukuoka Agric.Res.Cent.B−13:29〜34(1994)


スカビオーサの生育に及ぼす播種期,長日及び温度処理の影響

谷川孝弘・小林泰生・坂井康弘・近藤英和
(園芸研究所野菜花き部)


 暖地におけるスカビオーサの秋〜春出し栽培技術の確立と切り花品質の向上を目的として,生育に及ぼす播種期,長日及び温度処理の影響を明らかにした。4月に播種すると主茎が開花するまで約6カ月を要する。6〜7月に播種すると開花まで7〜8カ月を要し,花茎が短くなるため,早期出荷には4〜5月播種が適当である。冬季は無加温でも生育するが,低温により花弁が傷むなど品質が低下するので,栽培温度は夜間最低9℃程度とする。定植直後からの深夜4時間の長日処理は開花の促進には効果がないが,切り花長が長くなり品質向上に有効である。また,高温期の冷房育苗(昼温25℃,夜温15℃)は花芽分化期を促進することから,早期出荷が可能となる。

[キーワード:スカビオーサ,播種期,長日処理,温度処理]


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