福岡農総試研報B−13 
Bull.Fukuoka Agric.Res.Cent.B−13:25〜29(1994)


葉ネギ「葉先枯れ症」発生圃場における土壌の理化学性の実態 

渡邉敏朗・兼子 明・黒柳直彦・古賀正明
(生産環境研究所化学部)


 朝倉地域は,福岡県における葉ネギの主産地である。近年,この地域において「葉先枯れ症」が多発し,葉ネギの施設栽培において大きな問題となっている。そこで,葉ネギ栽培土壌の理化学性と「葉先枯れ症」の発生との関係について検討した。
 1 施設葉ネギ栽培では毎年多量に有機物を施用するために,葉ネギ栽培土壌は粗孔隙量が多く膨軟で通気性に富む反面,保水力は小さかった。また,交換性カリウム   などの塩基類や可給態リン酸の著しい蓄積が認められた。 
 2 「葉先枯れ症」と土壌の理化学性との関係をみると,粗孔隙率が高くて有効水量の少ない圃場や陽イオン交換容量が低くて塩基飽和度の高い圃場で,「葉先枯れ症」   の発生が多い傾向が認められた。

[キーワード:葉ネギ,葉先枯れ症,有機物,有効水,塩基飽和度] 



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