福岡農総試研報B−13  
Bull.Fukuoka Agric.Res.Cent.B−13:15〜20(1994)


野菜栽培におけるセル成型苗の利用 
第3報 セルの大きさと葉菜類の作付回数

山本幸彦・小野剛士・豆塚茂実
(園芸研究所野菜花き部)

 10a当たり栽植本数の多い・チンゲンサイ,ホウレンソウ,サラダナの移植栽培において育苗容器のセルの大きさが年間作付回数に及ぼす影響を検討し,適するセルの大きさを明らかにした。
 1 セルの容量が約4,10,38cm3のセルトレイ(各々セル数406,200,98で以下小セル苗,中セル苗,大セル苗)を用いると,葉菜類は,各々本葉1〜2枚,3〜4枚  ,4〜6枚で根鉢が形成され,定植適期となる。 
 2 根鉢形成の程度は,チンゲンサイ,サラダナ,ホウレソソウの順に優れ育苗期間はチンゲンサイが短かくなる。 
 3 年間作付回数は中セル苗の移植栽培で,直播栽培の1.4〜1.5倍に増加する。小セル苗の移植栽培では,中セル苗の0.8倍,大セル苗の移植栽培では,中セル   苗の1.0〜1.2倍となる。 
 これらの結果,年間作付回数及び経営的視点から,軟弱野菜類では,セル数200程度の中セル苗が適するものと考えられる。

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