福岡農総試研報 B−13 
Bull.Fukuoka Agric.Res.Cent.B−13:59〜64(1994)

モノクローナル抗体による温州萎縮ウイルスの検出 
第2報 酵素結合抗体法による検出

平島敬太・野口保弘・草野成夫 (果樹苗木分場)


 二重抗体サンドイッチ酵素結合抗体法(DAS−ELISA)を用いて温州萎縮ウイルス(SDV)を検出できるモノクローナル抗体(MAb)を作成した。得られたMAbは,SDVに対する結合特性を基準に分類した結果,3つのパラトープグループ(PG)に分類されたことから,SDVには,少なくとも3種以上の抗原決定基の存在が明らかにされた。得られたMAbを用いたDAS−ELISAによるSDVの検出感度は,PGの異なるMAbを組み合わせて用いた場合に高く,ウサギポリクローナル抗体(RPAb)に比較して最高100倍高かった。PGの異なるMAbを用いたDAS−ELISAは,簡易法やリバース法において感度の低下が少なく,検定操作の簡素化が可能になった。

[キーワード:温州萎縮ウイルス,モノクローナル抗体,抗原決定基,ELISA]


目次に戻る